IE手法とその実践的活用法!全改善手法が大集合!(参照リンク集)

IE手法とその実践的活用法!全改善手法が大集合!(参照リンク集)

現代のテクノロジーの進化によって
再び注目を浴びつつあるIE手法

その状況を前回の記事ではお伝えしました
【前回記事】>なぜいま再びIE手法?時代が求める中小製造業のリスタートプランとは
[getpost id=”484″]

そこで活用スタンバイな状態まで
学習を進めやすいようにと
IE手法とその実践的活用法について
改めてお話ができればと考えます

今回もしばらくお付き合いくださいませ
 

目次

IE手法の実践的活用法について


IE手法はもっとも簡単に表現すれば
3つのプロセスに分けることができます

【IE手法の3つのプロセス】
(1)改善対象を決める
(2)職場の状況を見える化する
(3)改善案を考えて実行する

どの手法もおおまかに
この通り進めれば改善が可能

この改善プロセスを高回転で回すことが
職場の改善というタイヤの回転につながり
会社全体を大きく前進させます

そのため最初にそれぞれの職場に眠る
解決すべき課題を抽出する必要があります
 

改善対象を決める


自職場はどんな工程なのでしょうか?
どこが問題となっていて
その職場をどうしたいのか?

おそらくなんとなくは
どんな課題があるか把握しているはず
『なぜうちはこんな状態なんだろう』
『もっとああすれば合理的なのに』
『リーダーがいつも言ってることは同じ』

普通に備わっている皆さまの問題意識
よかれと思い自然に出てくる改善意識
いつも聞こえる上長からの注意喚起

職場を良くできればなぁと
わずかながら思うことは自然であり
行動を起こすまでもない小さな声が
どこかで生まれているはずです

そんな小さな声を丸めて大きくして
みんなの組織目標として顕在化させます

その議論のきっかけとなるのが。。。
P-Q分析ないしP-MH分析、および
ワークユニットの考え方を活用します

そのことによりどの品種が重要なのか?
対策すべきは工程?作業?動作?
などについての意見を題材にできます

そうやって会社の課題を
自らの課題だという認識と改め
改善活動を進めていくことが可能となります
 

1.改善対象の選定
┣ P-Q分析、P-MH分析
┃    ┗ IE手法で改善対象を選ぶのに有効な3つの手法
┗ ワークユニット
     ┗ IE手法で改善対象を選ぶのに有効な3つの手法2

 

職場の状況を見える化する


そうやって改善対象が決まったならば
現在の職場の状況を見える化します

それぞれが見ている職場の感覚は違います
ある動作をムダだと捉える人もいれば
絶対的な価値があると信じている人もいる

そのため、ある基準に照らし合わせて
同じ評価ができることが重要であり
その技術を磨き込む過程として有効手法を
IE手法の7つ道具として表現しています

その7つ道具を順番に
おさらいしてきましょう!
 

①タイムスタディ(時間研究)


まずは作業単位で時間を測定して
どの作業にいくらかかっているのか
これを見える化することができます

IE手法の基本中の基本

どの作業を重点的に改善すべきか?
それはどうやれば短縮できるか?
みんなでワイワイ、改善策を考えます

これを繰り返せばそのうち
価値観も揃ってきますよね

さらに標準時間を設定して
作業時間を管理できる体制づくりを
進めることができます

とてもパワフルな分析手法です

 

②稼働分析


こちらは作業者と設備の稼働状態の
見える化をします

モノに価値を与えている時間以外は
ムダであるという考え方を採用

いったい自職場はどのくらいなのか?
どうやればそれは上がるのか?

数値として扱うことで課題として
取り扱うことが可能となる概念です

 

③工程分析


製品やモノの流れに着目して
工程全体を見える化します

チャートで図に示してみんなで共有
最終的に工程分析表などにまとめて
改善案を検討していきます

 

④動作分析(作業分析)


もっとも手法の数が多いカテゴリです
それもそのはず、ここでは動作や作業を
細かく見ていくためとても重要なのです

ここでしっかりと議論を深めて
自らにムダな動きがないか
検証してみてください

 

⑤レイアウト分析


そしてやはり気になるのがレイアウトです

工場設計の時に特に重要な目線ですが
普段から自職場の改善を繰り返していないと
なにが最適か?の評価はなかなかできません

そのためこのレイアウト分析で見える化して
改善を進めることでその軸を見つけられます

⑤レイアウト分析

 

⑥マテハン分析


あとは運搬のムダの見える化です

運搬は付加価値を生まないため
究極は”0”化を目指す改善活動となります

 

⑦事務工程分析


そして最後になりましたが
工場だけでなく事務工程も改善が必要です

 

改善案を考えて実行する


そして最後に改善案を検討するにも
適した考え方を組合せることができます

とは言ってもこれらは改善を進める上で
とても重要かつ基本的な考え方です

ぜひ参考にして対策を進めてください

 

改めてIE手法とその実践的活用法を考える!まとめ


ささっと流してまいりましたが
こうやってインデックスを並べると
大変な学習量ですよね

これを一度に習得しようとするのでなく
自職場に必要な手法をピックアップして
ひとつひとつ丁寧に改善をやってみる

そのことがいつしか
本物の改善力を育てます

気長にはできませんが
ぜひ将来を担う従業員と共に
取り組んでいただけることを願います

 
 

それでは今回はここまでとなります
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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