IE手法の改善機能を経営に取り入れる意味

IE手法の改善機能を経営に取り入れる意味

改善手法として代表的なIE手法ですが
これを経営に取り入れるということが
いったいどういう意味を持つのか

十分理解されていないなあ、と
感じることがよくあります

おそらく分かっているけど
ことの本質を捉えきれてないのではと
心配になります

そこで一度、このIE手法の改善機能が
いったい経営にどういった影響が
あるのかについてお話していきます

この記事を読む3分程度の時間
お付き合いいただければと思います

 

経営を営むという意味

皆さまにとって経営とはなんですか?

『営利目的以外なにもない』
『社会に価値を提供するため』
『従業員の生活を支えるため』
『自分の夢を叶えるため』
どれが正解とか間違いとかないですし
むしろ色々あっていいと思います

でも間違いなく経営って2つの
柱を確保する必要があります

それは『経済』という柱と
『組織』という柱です

この2本の柱はどちらも不可欠で
どちらかが崩れた時にその企業は
カタチを留めることはできません

そのためこの2本はどちらか?でなく
バランスを取ることが必要とされます

経営とはこの2本のバランスと取る
仕組みづくりだと言うことができます

もう少し詳しくお話します

 

『経済』の柱について

『経済』の柱は皆さまはよくご存知の
経理・会計のお話です

売上高ってありますよね

どの企業でも大きく取り上げていると
思うこの有名な指標

実はこの指標の一般的な捉え方は
少し誤解がありそうな表現なのです

『売上高』をWEB辞書で調べると
下記のような記述があります

【売上高とは】
ある期間に品物を売って得た代金の総額。

確かにその通りですが
もっと正確に言うなら

お客様に提供した価値に対する対価を
蓄積したもの

おわかりでしょうか?

売上高を構成するのは2つの要素
『価値提供』『対価交換』であり
我々が重要視するのは提供する価値を
どれだけ上げることができるか?

その成績が売上高という数値で
表現されているこということです

 

そしてその提供価値をつくるのに
かかる経費を最小にする努力が必要!

つまり利益を最大化する取り組みが
必要とされます

おわかりでしょうか?

『経済』の柱では
◯提供価値を最大化すること
◯価値をつくる経費を最小化すること
この2つの活動が経営には不可欠です

 

『組織』の柱について

『組織』の柱は『経済』と表裏一体

つまりさきほどの2つの活動に対し
どれだけ全員のチカラを合わられるか
ということです

個人のチカラを高める、さらに
集団のチカラを高めて掛け算する

ゴールを一つにして共有し
価値観の違う面々がチカラを合わせて
そのゴール達成のために努力する

そんな組織全体を成長させるために
あらゆる仕組みを導入していく
必要があります

正直言って我々中小企業は
この『組織』を軽んじてしまう
傾向があります

しかしここを取り組まない企業は
今からくる時代の波に簡単に
飲み込まれてしまいます

 

IE手法の改善機能について

一方でIE手法の改善機能とは
どのようなものか?

IE手法とは科学的管理法と呼ばれ
文字通り科学的に分析することで
改善を進めようとする手法の集まり

IE手法7つ道具として以下のツールを
ご紹介しています

【IE手法の7つ道具について】
①タイムスタディ(時間研究)
②稼働分析
③工程分析
④動作分析(作業分析)
⑤レイアウト分析
⑥マテハン分析
⑦事務工程分析

この改善手法は少しクセはありますが
慣れれば絶大なる効果を発揮

使い方はシンプルです

【IE手法の使い方】
1.改善対象の選定
2.現状分析(IE7つ道具)
3.改善案の検討
4.改善案の実行

そうなんです!ほとんどの7つ道具は
現状を整理する時の見える化手法で
それらによって作業者の知識や感性が
磨かれていくことになります

 

IE手法を経営に取り入れる意味とは何か?

このIE手法を経営に取り入れることは
『経済』の柱部分の2つ目の活動
◯価値をつくる経費を最小化すること
に貢献できる仕組みを導入できます

問題が大きいところから順番に
解決へと導いていくため結果的に
成果を獲得しやすいのです

そして手法を応用して成果を得る
一連の活動報告をセットにすれば
クリアしても、しなくても次の
活動はさらに高度化していきます

つまり組織が成長するのです!

成果を得ながら組織成長も図れる

『経済』の柱も『組織』の柱も
どちらも高くできる仕組みを
導入できるわけです

これは経営に取り入れる意味って
とても大きいですよね!

 

IE手法の改善機能を経営に取り入れる意味まとめ

そんなIE手法の導入が難しい職場には
まず組織的成長を図れる3S活動から

整理・整頓・清掃という日本人には
とても馴染みやすい使命感を活用し
改善事例を量産できる土壌をつくり

そしてQCDレベルの向上を図る
QC活動からはじめることを
我々IE手法活用委員会では
オススメしています

ぜひ御社も挑戦してみて下さい

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それでは今日はここまでです
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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