IE手法を活用して生産性の向上を図る
そんな目的をもってIE手法を学習する
これまでそういった方々と一緒に
多くの現場と向き合ってきました
【参考リンク】
でも不思議なもので
IE手法を導入して改善が進む工場と
いまいち成果が生まれない工場と
両方生まれている事実があるんです
そこで今回は同じIE手法の取り組みで
うまくいった工場といかない工場との
それぞれの特徴を明らかにしながら
IE手法の取り組みに差が出せる
生産性向上のポイントを解説します
今回も読み終えるまでのお時間
しばらくお付き合いくださいませ
IE手法の取り組みで成果を出せる工場の特徴
IE手法の取り組み成果を出せる工場は
一般的に以下のような特徴があります
特徴2:全員がIEの進捗を知っている
特徴3:IE推進者が尊重されている
工場の状況をもう少し
補足していきましょう
特徴1:IE導入が経営目標に入ってる
まずなんと言っても分かりやすいのが
IE手法の取り組みや導入そのものが
経営目標に入っている、ということ
それぞれの工場には課題が山積みです
ですが山積みのまま問題を放置せず
優先順位をつけて解決への取り組みが
実際に行おうとしているいどうかは
工場としてとても大切ですよね
トップがそれを重要課題と認識して
我々全員でそれを解決するのだ!、と
しっかり宣言がされている
だからそこに関わるヒトの意欲も高く
しっかり進めるための予算も割いて
工場の意思決定がされている前提が
改善を進めるうえでとても重要です
当たり前のことですがこの点が
成果を出せる工場の特徴の1つ目です
特徴2:全員がIEの進捗を知っている
そしてそのIE手法の取り組みの進捗を
全員が注目をしている環境があること
これが2つ目の特徴です
まずは経営目標に入っているので
事あるごとにその進捗状況を
毎回報告することになるでしょう
そうするとIE手法のツールのうち
どの工程にどの手法が合うかを判断し
どのメンバーがどう挑戦しているのか
それが工場のトピックスとして
自然と取り扱われる環境が整っている
成果を出せる工場はそういう特徴を
持っていることが2つ目です
特徴3:IE推進者が尊重されている
そのため3つ目の特徴は
挑戦しているIE推進者に注目が集まり
我が工場に貢献してくれている人だと
一目置かれるようになります
だからこそ次こそは自分がやりたい!
と、次なる貢献者が生まれやすい
組織的な空気が漂っています
とても理想的ですし健全だと思います
しかし、成果が出せない工場は
これら成果が出せる工場とは少し
カラーが変わってきます
IE手法の取り組みで成果が出せない工場の特徴
これまでとは逆にIE手法の
取り組み成果を出せない工場には
一般的に以下のような特徴があります
特徴2:IEも人知れず試されている
特徴3:IEとは何か誰もわからない
ではこの工場の状況ももう少し
補足していきましょう
特徴1:経営目標が知らされてない
そもそも経営目標が従業員に
知らされていないことが多いです
だから誰かがIEを進めようとしても
関心をもつこともありません
そりゃそうですよね
なにを進めるべきか
わからないのですから
その中でも致命的だと思うのは
経営目標の存在さえない工場です
これは正直、どれだけ小さい工場でも
考えも決めもしていない会社は
伸びしろはないと思っていいです
だけれども多くの工場は経営目標が
あったとしても知らされていない
それだと挑戦する側も
かんばる意欲が高まりにくいですよね
なので成果が出ない工場の1つ目の
特徴として挙げさせていただきました
特徴2:IEも人知れず試されている
そしてそんな環境も手伝ってか
IE導入を進めようと挑戦しても
他の従業員はそのことを知りません
だから目的も手段も理解が得られず
協力体制も整えられません
つまりいつもの生産を優先するため
IE導入は邪魔な動きと捉えるので
反対の立場さえ取り勝ちだと思います
『怪しい手法を試そうとしている』
『これまでの価値観を否定する』
『自分たちのやり方を攻撃する』
ための動きだと捉えてしまうと
やはり賛成できないのがヒトですよね
挑戦側もせっかく良い方向なのに
なんだか敵だと思われちゃうと
意欲を上げにくいですよね
特徴3:IEとは何か誰もわからない
そんな特徴に悩む以前の状態として
そもそもIEが何なのか?
知識のあるヒトが少ないために
誰もなにもわからない工場は多いです
つまり経営課題も整理しておらず
そのための手法の勉強もしないなら
そりゃIE手法だけ導入しようとしても
なかなか進まないのは想像どおりです
成果が出ない工場と出せる工場の違い
さて、これまでIE手法の取り組みで
成果が出せる工場と出せない工場との
特徴を並べてみました
それぞれの違いは以下の3つだと
改めて整理することができます
違い2:解決策の意思決定の有無
違い3:改善意欲を高める環境
これらを並べてみるとわかる
IE手法の取り組みに差がでる
3つのポイントを解説していきます
取り組みに差が出る3つのポイント
IE手法の取り組みに差が出る、つまり
生産性向上への3つのポイントは
以下のとおりとなります
POINT2:IE手法の学習機会を設ける
POINT3:改善意欲を高める環境づくり
では改めてもう少し
解説を加えていきましょう
POINT1:経営目標を全員に明らかに
ここは経営陣のお仕事ですよね
自社の強みを生かす事業戦略を策定し
その実現のための今期の経営目標を
全従業員に明らかにしていきます
この工場はお客さまから
何を評価されて、何が不足していて
だから今期は何に重点的に取り組むか
それは工場で働くヒトにとっても
本質的に重要なことのはずです
これを考えない会社は
はっきり言ってダメな会社で
よほどの運がなければ
昭和じゃないので存続は困難です
(昭和はいけました、苦笑)
もし考えて、決めているのであれば
運命と共にする全従業員に説明して
協力を要請することが大切です
ポイントの1つ目は当たり前ですが
経営目標を明らかにすること、です
POINT2:IE手法の学習機会を設ける
次のポイントはIE手法が何なのか
できるだけ多くの人が知ることです
イチ作業者もパートさんであっても
IE手法をシンプルに実行可能です
だからこそ小さく試してみて
その効果を実感して欲しいものです
結局、改善は積み重ねです
一部のリーダーのこっそり改善より
全従業員の小改善の積み重ねが
相当効率的な工場を生み出します
そうしてIE手法に理解が深まれば
それを率先して使おうとする
組織的な推進者への理解が深まり
次なるリーダーも見えてきます
POINT3:改善意欲を高める環境づくり
工場のやるべきことも明らかになり
解決する手法の認知も上がったなら
あとは貢献するメンバーへの感謝と
応援の声が集まることでしょう
そうすると推進者側は意欲を高めて
より挑戦的に現場と向き合うことが
可能になってきます
それはまさに強い工場の完成です
IE手法の取り組みに必要なポイントまとめ
さていかがだったでしょうか?
せっかく手法が優秀でも
それを取り扱う側の体制が
しっかり整えていかないとなかなか
成果も出てこないということです
つまり重要な前裁きをしっかりと
客観的に情報を丁寧に整理しながら
目の前の課題に向き合えるように
工場の体制を整えることが重要だと
これらのポイントを参考にしながら
ぜひ素晴らしい工場づくりを
進めていってくださいませ
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために