工程分析とは?~4つの工程分析手法の種類と特徴について~

工程分析とは?~4つの工程分析の種類と特徴について~

今回は工程分析についてお話します

工程分析とは工程を分析する手法です

ただしこの工程分析にはいくつかの
種類があってそれぞれ特徴があります

ではどんな工程分析の手法があって
どうやって活用することができるのか

今回はそんな工程分析について
簡単に解説していきます

 

工程分析とは?~工程を分析する手法~

工程分析とは何か?

まずはいつものWEB調査です

【工程分析とは】
工程管理のために行われる調査,研究の一つ。工程のなかの加工,検査,運搬,停滞などの各要素について分析することによって加工系列の合理化,加工時間の短縮化,検査の位置,時期,方法の適正化,機械設備の配置の合理化と運搬労力の節減,工程待ち,ロット待ちなどの停滞時間の短縮などの効果がある。

 
とてもうまく表現されています

分析とは、
複雑な事柄を要素や成分に分けて
その構成などを明らかにすること

要するに工程を細かく見ていって
すべての問題点を明らかにしてから
最適化を進めていく手法を言います

つまり日頃から接している工程を
分解してロジックを見直していく
そういった改善作業が工程分析です

 

工程分析の目的とは~何のための工程分析?~

工程分析を実施する目的は
もちろん工程を改善することです

具体的には、WEB調査結果のとおり
加工系列の合理化、加工時間の短縮化、
機械設備の配置の合理化、
運搬労力の節減、停滞時間の短縮など

品質、価格、納期といった顧客価値を
高めるための問題点を見つけるため
この工程分析を行っていきます

 

工程分析の4つのタイプ

工程分析には以下のとおり
4つのタイプがあります

【工程分析の4つのタイプ】
TYPE1:フロープロセスチャート(加工工程分析)
TYPE2:アッセンブリーチャート(組立工程分析)
TYPE3:フローダイヤグラム(流れ分析)
TYPE4:経路分析(類似工程分析)

それはいったいどういった工程分析で
どんな時に活用することが有効なのか
1つひとつ解説していきましょう

 

フロープロセスチャート(加工工程分析)

IE手法の7つ道具③工程分析のフロープロセスチャート(加工工程分析)編

工程分析のフロープロセスチャート(加工工程分析)例

フロープロセスチャートは
加工工程分析とも呼ばれており

1つの材料や部品が
各工程を通って変化していく状態を
加工される順に工程記号で
上から下へ表したものです

例えば、機械加工などを行う職場で
材料・部品が加工される場合に使えます

特徴としては、工程内容や距離、時間
作業者の分担などの条件も明確にして
併記することがあげられます

詳しくは下記のリンクを参照ください

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アッセンブリーチャート(組立工程分析)

IE手法の7つ道具③工程分析のアッセンブリーチャート(組立工程分析)編

工程分析のアッセンブリーチャート(組立工程分析)例

アッセンプリーチャートとは
別名:組立工程分析とも呼ばれます

名前から想像できるとおり
組立系列の工程、つまり
たくさんの部品が集まって
1つの製品(部品)をつくる工程の
分析でよく活用される手法です

加工される順番に上から下へ
いくつかの部品が組み合わさっていく
そんな過程を工程記号で表します

また必要であれば
工程内容、距離、時間、作業者分担
などの条件を同時に記入していけば
気づける視点も多くなります

詳しくは下記のリンクを参照ください

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フローダイヤグラム(流れ分析)

IE手法7つ道具③工程分析のフローダイアグラムでレイアウトの最適化編

工程分析のフローダイアグラム(流れ分析)例

フローダイアグラムとは
流れ分析とも呼ばれていて
多品種少量で各品種の工程系列が異なる
ジョブショップ型の職場の
『モノの流れ』を分析する手法です

現在のレイアウト上の
工程と工程との相互関係

つまり運搬量や運搬距離などを
見える化することで最適なレイアウトを
検討する基礎データとなります

上記をみて分かる通り
矢印が多いのが量が多く
レイアウトもリアルに書いておけば
距離も把握できます

このフローダイアグラムで見える化して
改善の着想を得るきっかけにします

詳しくは下記のリンクを参照ください

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経路分析(類似工程分析)

IE手法7つ道具③工程分析の類似工程分析で経路を整理しよう編

工程分析の経路分析(類似工程分析)例

類似工程分析とは、経路分析とも言われ
品種ごとに流れる工程の経路を調べ
いくつかの類似工程の系列グループに
分類する方法です

工程分析手法のほとんどは
1つの製品の流れを追いかける手法ですが
この類似工程分析は唯一性格が違います

工場の中にはいろいろな製品が
いろいろな工程を流れています

この製品の流れを上手に整理して
類似する工程をグループ分けすることで
改善の対象を探したり着眼点を得たり
するための分析手法です

詳しくは下記のリンクを参照ください

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工程分析とは?~4つの工程分析の種類と特徴について~まとめ

4つのタイプの工程分析手法を
紹介してきましたが
これらは併用したりすることが
よくあります

つまり分析の目的に合わせて
うまく組み合わせて使うことが
成果を得ていくコツです

ぜひ使ってみることで特徴を理解して
自分のものにしてくださいませ

 

 

それでは今回はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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