IoT改善事例⑯IoT で工場の情報を集約して経営者の業務を支援

IoT改善事例⑯IoT で工場の情報を集約して経営者の業務を支援

IoTの改善事例をお伝えするシリーズ

今回は製造のコンサル企業と連携して
中小企業経営者のルーチンワークを
減らした事例です

つまり社長専用のコックピットを
つくりあげた事例というのです

なんだかワクワクしてきますよね!

当シリーズの16回目は
そんなチャレンジをお伝えします

 

IoT改善事例①の企業概要

IoT改善事例⑯IoT で工場の情報を集約して経営者の業務を支援

IoT改善事例⑯の改善企業の取り扱い商品


 

【企業概要】
企業名:株式会社ヒラノ
資本金:2000万円
従業員:34名
設立年:1971年(48年間)
事業概要:建設機械、航空関連車、医療機器等の板金、製缶、塗装等

当社の事業は金属加工全般における
一貫生産システムを構築していて
建設機械、消防車、医療機器等の
板金、製缶、塗装などがメインです

一般的な金属加工業と違った特徴は
提案設計に注力していることです

シンプルに低コストでの加工
また不良になりにくい加工等を提案

また、早くから
生産管理にITを取入れるなど
より少ない人数で効率よく作業が
できるように工夫している会社です

そんな当社は普段から
ある大きな課題に悩んでいました

 

当社が抱えていた課題

ものづくり企業の経営判断には必ず
設備の稼働状況や生産現場の状況など
正確な情報の把握が必要になります

ところが当社では
工作機械の稼働状況を知りたければ
経営者が現場の状況を確認するために
常に現場に行かなくてはなりません

それはそれで作業者と対話ができたり
良い面もあるにはあるのですが
そんなコミュニケーションの時間も
この生産情報の把握対応によって
充分に取れない状況でした

それはとっても残念ですよね

それにもっと深刻なのは経営者が
本来必要なクリエイティブな作業に
時間を割けられないという状況です

そこで今回のコックピットのような
必要な情報が手に入る環境の必要性を
当社の経営者は感じていたのです

 

IoT改善の経緯

そこで当社は考えました

クリエイティブな作業を行う時間を
経営者が確保できるようにするには
IT技術で現場情報を集約させることで
全ての情報を簡単に確認できる仕組み

それを構築してしまおうと
考えたのです

そこで、そのような仕組みの開発に
熱心な製造業向けコンサル会社と連携

そのシステムの開発・提供に
当社を開放することで協力する
ファーストユーザとなったそうです

ファーストユーザとは最初のお客さま

相互的に協力することで
効率的な仕組みを完成させます

その分、格安なんだと想像します

もしかするとこの選択肢は
自社開発よりもお手軽かもしれません

ではこの事例ではどのような仕組みを
組み上げたのか簡単に紹介します

 

経営者用の情報コックピット『CGファクトリー』

IoT改善事例⑯IoT で工場の情報を集約して経営者の業務を支援

実は当社が採用した可視化の仕組みは
設備から稼動情報を取得するのでなく
職場の温度・湿度、騒音レベルなど
あらゆるデータを取得・分析して
見える化を実現するものです

具体的には工作機械にセンサを設置し
温度・湿度・騒音レベルの情報を取得

さらに生産実績情報とデータ連携させ
バーチャル工場をクラウド上に再現し
経営判断や工程改善の検討を行える

そんな環境を構築しました

これによって経営者は
リアルタイムに現場情報を
イメージでもデータとしても
把握できる環境を構築したのです

もう近未来的ですよね!

 

経営者用の情報コックピット活用によるメリット

では改めて今回のIoT改善事例活用の
メリットを整理していきましょう

【経営者用の情報コックピット活用によるメリット】
メリット1:経営者の業務を支援する仕組み
メリット2:各設備のきめ細やかな稼働確認
メリット3:工場の全ての情報を社内で共有

 

これらのメリットをもう少し詳しく
解説を加えていきましょう

メリット1:経営者の業務を支援する仕組み

現場の職人などが利用するのではなく
事業経営に大切な経営判断ができる
経営者のためのツールを構築しました

社長はこのツールを利用して
日常的なルーチンワークの時間を短縮し
本来必要なクリエイティブな作用に
集中する時間を生み出せます

これは本当に重要ですよね!

 

メリット2:各設備のきめ細やかな稼働確認

社外からでも工作機械等設備ごとの
細かな稼働状況の把握が可能であり
製造業向けコンサル会社との連携で
さすが必要なポイントは押さえてあり
経営判断に活かしやすくなっています

例えば、工作機械等設備が
一日の稼働時間の中でどれだけの
収益を得たかを把握できます

それを受けて次の経営アクションを
その場その場で判断できる環境を
手に入れることができたのです

中小企業にとってこの判断の早さは
強みをさらに強みに変える武器ですね

 

メリット3:工場の全ての情報を社内で共有

そしてこのシステムが特徴的なのは
職場や工場内のあらゆる情報を
クラウド上にアップロードすることで
バーチャル工場として再現するところ

数値情報だけではなく直感的に情報を
把握できる大きなメリットに加えて
職場の全ての情報をクラウドを通じて
社内、さらには協力企業まで
情報の共有も可能になるのです

これで将来的に従業員意識の向上や
企業ビジョンへの理解が深まり
さらには企業連携のしやすさも
グンと高まることにつながります

あとはこれらの環境を最大限活用して
事業拡大の戦略をたてるステップに
安心して移ることができそうですね

 

IoT改善事例⑯IoT で工場の情報を集約して経営者の業務を支援まとめ

中小経営者のルーチンワークを減らし
クリエイティブな活動を後押しする

そんな仕組みを製造コンサル会社と
連携して開発・導入させたこの事例

経営者のパフォーマンスが
高まることは確実でしょう

製造コンサルとの開発も
大きなポイントですよね!

でもこのコックピット構想
経営者でなくても欲しいです

さて、この事例を知ったあなたは
どう行動を起こすのでしょうか?

あなたの小さなアクションの報告を
ぜひお待ちしております
 

 

それでは今日はここまで

今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

目次