IoT改善事例⑧見積作業の省力化ツールの導入で経営分析が可能に!

IoT改善事例⑧見積作業の省力化ツールの導入で経営分析が可能に!

8件目のIoT改善の事例を紹介します

今回は図面情報等を入力することで
自動で見積額が算定されるソフトを
導入して効果を得た事例です

もともと協力関係にあった同業企業が
たまたま開発したソフトを紹介された
ことがきっかけだったようですが

実はこのツールのメリットが
意外と次のステップにつながって
いっている好事例なんです!

では早速、今回のIoT改善を進めた
会社をご紹介していきましょう

 

IoT改善事例①の企業概要

IoT改善事例⑧見積作業の省力化ツールの導入で経営分析が可能に!

IoT改善事例⑧の改善企業の取り扱い商品


 

【企業概要】
企業名:株式会社栗原精機
資本金:1000万円
従業員:14名
設立年:1968年(51年間)
事業概要:金属切削加工業

 
当社はミリ単位、ミクロン単位の
精密機械加工を主な事業としています

特に丸い棒材を削っていく
旋盤加工を得意とする企業です

そのため精度を求められる
医療用の精密部品やホビー関連製品
およびカメラ部品など数多くの
精密加工を手掛けてまいりました。

柔軟な発想とフレキシブルな対応を
モットーとしている会社です

また平成3年に5軸マシニングセンタ
平成6年には3次元CADと早くから
先端設備を導入して顧客ニーズに
応えてきた積極的な面も持っています

やはりこういった挑戦的な一面が
事業継続には必要ですよね

それではこの会社がどんなきっかけで
IoT導入に至ったかの経緯・概要を
説明していきましょう

 

IoT改善の経緯

切削加工では加工工程が分からないと
見積額の算出はできません

そのため見積業務にはそれ相応の
経験が必要な作業となることから
普段から社長など一部の熟練者に
負荷が集中する構造があり問題でした

それに引き合いや見積は波が激しく
例えば、数日で数百件の見積業務が
発生することもあるため
見積作業の省力化が大きな課題でした

そんな状況が続いていた時
協力関係にあった月井精密から
見積省力化ツール「Terminal Q」を
使ってみて欲しいとの
依頼があったのです!

これを試験的に使ってみたところ
大いに業務負荷軽減に役立ったそうな

そこでこういった仕組みは
同業の中小企業には必須の仕組みだと
この見積省力化ツールの活用と
その普及活動の支援に
協力することにしたといいます

そんな感動するほど
効果が高かったんでしょうか?

ではそのツールについても
少し調査しましたので報告します

 

見積作業を省力化するツール『Terminal Q』

IoT改善事例⑧見積作業の省力化ツールの導入で経営分析が可能に!
 
このツールは従来のソフトウェアや
エクセル計算にはない工夫が
組み込まれた仕組みです

見積依頼に添付される図面の情報を
項目別に入力していくと
自動で見積額が算定される仕組みです

つまり、図面データから計算価格を
割り出していく仕組みであるため
これまで一部の熟練作業者の
頭の中でやっていた見積作業を
他の社員でもPC等の画面の中で
簡単に算出してそのまま見積書を
発行できるようになります

そのため当社はこのツールを導入して
見積作業を一部の作業者だけでなく
営業担当、技術担当と協力しながら
行っていく体制づくりを進めています

またこのツールには3つの経営分析が
可能な機能が装備してあります

【『Terminal Q』の経営分析機能】
機能1:受失注分析機能
機能2:工数分析機能
機能3:営業分析機能

もう少し解説を加えましょう

機能1:受失注分析機能

蓄積された見積りか
ら統計データを自動集計します

受注率や受注額の推移
顧客別の傾向などが一目でわかって
失注の要因など様々な分析が
できるようになります

これによって受注率をどのように
受注額をどうやって上げればいいか
検討できる材料が入手できます

機能2:工数分析機能

図面毎に実際の作業時間を入力すれば
見積時の予想作業時間と
実際の作業時間との差異が
月毎に自動集計され
工程や作業者などの実態を
あきらかにすることが可能です

これによって作業の標準化や
工数削減へのきっかけとなり
自社の強みを磨き上げるための
鍵が手に入ります

機能3:営業分析機能

案件登録者毎の見積金額、受注金額、
受注率を自動集計するため
営業者毎の強みや傾向を
分析することができます

この情報を共有しながら
最適な営業方法を検討することで
組織としての能力を
高めることができます

このツールのもつ分析機能は
とても力強い機能かと思います

 

見積省力化ツールの活用によるメリット

それでは改めてこのツールの
活用成果やメリットを整理しましょう

【ツールの活用によるメリット】
メリット1:誰でも出来る見積作業
メリット2:見積作業の負担軽減
メリット3:使うほどメリットも多様に

それではこの3つのメリットについて
もう少し説明を加えてまいります

 

メリット1:誰でも出来る見積作業

切削加工では、通常は
それ相応の業務経験がないと
見積作業を行えません

しかしこのツールでは
図面の情報等を項目別に入力すれば
自動で見積額が算定できるため
一般のの事務職員でも簡単に
見積作業ができるようになります

これが1つ目の大きなメリットです

 

メリット2:見積作業の負担軽減

2つ目のメリットは負荷軽減です

見積依頼は、波が激しく
数日で数百件の見積作業が
集中することもよくあるため
とても負荷がかかっていました

しかしこのツールでは
図面の情報を項目別に入力するだけで
見積額が算定できるため
見積作業の省力化につながります

これは本当に助かります

 

メリット3:使うほどメリットも多様に

さらにこのツールを使い込んで
自動見積結果を適宜修正していくと
より精度の高い見積もりが
可能になっていきます

実績がデータとして蓄積されるため
過去の見積実績と比較するなど
見積もりミスによる収益悪化リスクが
大幅にすくなくなるため
収益性の向上も期待できます

 

IoT改善事例①マニュアル作成ツールの活用で作業を標準化まとめ

図面情報等を入力することで
見積額が自動算定されるソフトを導入

このツールの活用によって
見積作業の負荷軽減効果を得ると共に
収益性向上も期待できるとあれば
導入検討の余地ありですよね

近年ではIoTデータやAIも進化して
切削でなくとも自動見積りツールは
開発されていると想像します

いや、実はあなたの会社の業界のも
ひっそりと発売されているかも
しれませんよね

探してみて見つかったら
話を聞いて見る価値はあると思います

ぜひこの記事を読んだ
あなたが最初のアクションを
起こしていただけることを望みながら
この記事を書いています

 

 

それでは今日はここまで
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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