IE手法の取り組みに差が出る生産性向上の3つのポイント

IE手法の取り組みに差が出る生産性向上の3つのポイント

IE手法を活用して生産性の向上を図る
そんな目的をもってIE手法を学習する

これまでそういった方々と一緒に
多くの現場と向き合ってきました

 
【参考リンク】
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でも不思議なもので
IE手法を導入して改善が進む工場と
いまいち成果が生まれない工場と
両方生まれている事実があるんです

 
そこで今回は同じIE手法の取り組みで
うまくいった工場といかない工場との
それぞれの特徴を明らかにしながら

IE手法の取り組みに差が出せる
生産性向上のポイントを解説します

今回も読み終えるまでのお時間
しばらくお付き合いくださいませ

 

目次

IE手法の取り組みで成果を出せる工場の特徴

IE手法の取り組み成果を出せる工場は
一般的に以下のような特徴があります

 

IE手法の取り組み成果を出せる工場の特徴
特徴1:IE導入が経営目標に入ってる
特徴2:全員がIEの進捗を知っている
特徴3:IE推進者が尊重されている

 

工場の状況をもう少し
補足していきましょう

 

特徴1:IE導入が経営目標に入ってる

まずなんと言っても分かりやすいのが
IE手法の取り組みや導入そのものが
経営目標に入っている、ということ

それぞれの工場には課題が山積みです

ですが山積みのまま問題を放置せず
優先順位をつけて解決への取り組みが
実際に行おうとしているいどうかは
工場としてとても大切ですよね

 
トップがそれを重要課題と認識して
我々全員でそれを解決するのだ!、と
しっかり宣言がされている

だからそこに関わるヒトの意欲も高く
しっかり進めるための予算も割いて
工場の意思決定がされている前提が
改善を進めるうえでとても重要です

当たり前のことですがこの点が
成果を出せる工場の特徴の1つ目です

 

特徴2:全員がIEの進捗を知っている

そしてそのIE手法の取り組みの進捗を
全員が注目をしている環境があること

これが2つ目の特徴です

 
まずは経営目標に入っているので
事あるごとにその進捗状況を
毎回報告することになるでしょう

そうするとIE手法のツールのうち
どの工程にどの手法が合うかを判断し
どのメンバーがどう挑戦しているのか

それが工場のトピックスとして
自然と取り扱われる環境が整っている

成果を出せる工場はそういう特徴を
持っていることが2つ目です

 

特徴3:IE推進者が尊重されている

そのため3つ目の特徴は
挑戦しているIE推進者に注目が集まり
我が工場に貢献してくれている人だと
一目置かれるようになります

だからこそ次こそは自分がやりたい!
と、次なる貢献者が生まれやすい
組織的な空気が漂っています

とても理想的ですし健全だと思います

しかし、成果が出せない工場は
これら成果が出せる工場とは少し
カラーが変わってきます

 

IE手法の取り組みで成果が出せない工場の特徴

これまでとは逆にIE手法の
取り組み成果を出せない工場には
一般的に以下のような特徴があります

 

IE手法の取り組み成果を出せない工場の特徴
特徴1:経営目標が知らされてない
特徴2:IEも人知れず試されている
特徴3:IEとは何か誰もわからない

 

ではこの工場の状況ももう少し
補足していきましょう

 

特徴1:経営目標が知らされてない

そもそも経営目標が従業員に
知らされていないことが多いです

だから誰かがIEを進めようとしても
関心をもつこともありません

そりゃそうですよね

なにを進めるべきか
わからないのですから

 
その中でも致命的だと思うのは
経営目標の存在さえない工場です

これは正直、どれだけ小さい工場でも
考えも決めもしていない会社は
伸びしろはないと思っていいです

 
だけれども多くの工場は経営目標が
あったとしても知らされていない

それだと挑戦する側も
かんばる意欲が高まりにくいですよね

なので成果が出ない工場の1つ目の
特徴として挙げさせていただきました

 

特徴2:IEも人知れず試されている

そしてそんな環境も手伝ってか
IE導入を進めようと挑戦しても
他の従業員はそのことを知りません

だから目的も手段も理解が得られず
協力体制も整えられません

つまりいつもの生産を優先するため
IE導入は邪魔な動きと捉えるので
反対の立場さえ取り勝ちだと思います

 
『怪しい手法を試そうとしている』
『これまでの価値観を否定する』
『自分たちのやり方を攻撃する』

ための動きだと捉えてしまうと
やはり賛成できないのがヒトですよね

挑戦側もせっかく良い方向なのに
なんだか敵だと思われちゃうと
意欲を上げにくいですよね

 

特徴3:IEとは何か誰もわからない

そんな特徴に悩む以前の状態として
そもそもIEが何なのか?

知識のあるヒトが少ないために
誰もなにもわからない工場は多いです

つまり経営課題も整理しておらず
そのための手法の勉強もしないなら
そりゃIE手法だけ導入しようとしても
なかなか進まないのは想像どおりです

 

成果が出ない工場と出せる工場の違い

さて、これまでIE手法の取り組みで
成果が出せる工場と出せない工場との
特徴を並べてみました

それぞれの違いは以下の3つだと
改めて整理することができます

 

成果が出ない工場と出せる工場の3つの違い
違い1:経営目標が明らかかどうか
違い2:解決策の意思決定の有無
違い3:改善意欲を高める環境

 

これらを並べてみるとわかる
IE手法の取り組みに差がでる
3つのポイントを解説していきます

 

取り組みに差が出る3つのポイント

IE手法の取り組みに差が出る、つまり
生産性向上への3つのポイントは
以下のとおりとなります

 

IE手法の取り組みに差が出る3つのポイント
POINT1:経営目標を全員に明らかに
POINT2:IE手法の学習機会を設ける
POINT3:改善意欲を高める環境づくり

 

では改めてもう少し
解説を加えていきましょう

 

POINT1:経営目標を全員に明らかに

ここは経営陣のお仕事ですよね

自社の強みを生かす事業戦略を策定し
その実現のための今期の経営目標を
全従業員に明らかにしていきます

 
この工場はお客さまから
何を評価されて、何が不足していて
だから今期は何に重点的に取り組むか

それは工場で働くヒトにとっても
本質的に重要なことのはずです

これを考えない会社は
はっきり言ってダメな会社で
よほどの運がなければ
昭和じゃないので存続は困難です
(昭和はいけました、苦笑)

 
もし考えて、決めているのであれば
運命と共にする全従業員に説明して
協力を要請することが大切です

ポイントの1つ目は当たり前ですが
経営目標を明らかにすること、です

 

POINT2:IE手法の学習機会を設ける

次のポイントはIE手法が何なのか
できるだけ多くの人が知ることです

イチ作業者もパートさんであっても
IE手法をシンプルに実行可能です

だからこそ小さく試してみて
その効果を実感して欲しいものです

 
結局、改善は積み重ねです

一部のリーダーのこっそり改善より
全従業員の小改善の積み重ねが
相当効率的な工場を生み出します

そうしてIE手法に理解が深まれば
それを率先して使おうとする
組織的な推進者への理解が深まり
次なるリーダーも見えてきます

 

POINT3:改善意欲を高める環境づくり

工場のやるべきことも明らかになり
解決する手法の認知も上がったなら
あとは貢献するメンバーへの感謝と
応援の声が集まることでしょう

そうすると推進者側は意欲を高めて
より挑戦的に現場と向き合うことが
可能になってきます

それはまさに強い工場の完成です

 

IE手法の取り組みに必要なポイントまとめ

さていかがだったでしょうか?

せっかく手法が優秀でも
それを取り扱う側の体制が
しっかり整えていかないとなかなか
成果も出てこないということです

 
つまり重要な前裁きをしっかりと
客観的に情報を丁寧に整理しながら
目の前の課題に向き合えるように
工場の体制を整えることが重要だと

これらのポイントを参考にしながら
ぜひ素晴らしい工場づくりを
進めていってくださいませ

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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