小さなチーム活動という武器をつかう職場のチカラ

小さなチーム活動という武器をつかう職場のチカラ

お客さまからみた価値=機能を
安定して届けるためには
品質管理は必ず必要となります

そのための改善活動および維持管理に
このQC活動が有用だとの入り口
皆さまはそこからこのサイトに
来られていることだと思います

しかし実際にはその入口って
整理・整頓・清掃=3S活動でも
科学的管理法=IE手法でもいいんです

要するに皆さまが取り組みたくなる
その気になりそうな理由が違うだけ

つまりは小さなチーム活動で
改善を進めるというスタイルが
どれだけ組織に成長をもたらすか?
どれだけ働き方を改革するのか?
どれだけパワフルなことなのか?
を、お話していきたいと思います

 

目次

小さなチーム活動(小集団活動)とは何か?

小さなチームで活動する
つまり小集団活動とはいったい
どういうものでしょうか?

皆さまの職場には問題はありますか?

職場の誰かにこんな質問を投げると
ほぼ『問題だらけ』だと応えます

でも具体的に何が一番問題か?と
質問するととたんにシドロモドロ

皆さま、自分の職場について
問題があることは分かっていても
正確には捉えきれてないところが
ほとんどなんです

 

でも不思議なんですが4~5人程度
集まっていただき、以下を試します

(1)理想的な姿の条件を10個程度
  付箋に書いて全員でグルーピング
(2)その姿通りになってない箇所を
  10個程度付箋に書いてまとめる
(3)議論しながら重要ランキングの
  3位までを決めていただく

ちゃんとまとまりますし
的を得た問題点が浮き上がります

これがチームのチカラなのです

少し説明が難しいでしょうか?

もう少し詳しくお話しましょう

 

個人のチカラについて

個人個人の能力は本人の成長意欲と
問題意識の強さに比例してつくもの

成長意欲って個人の価値観ですよね
でも問題意識は磨き上げるもので
通常、自然には発生しません

 

問題=理想像と現実とのギャップ

 

つまり理想がなければ
『こうなるべき!』がなければ
問題には気づけません

 

『この職場はどうあるべきか?』

 

それがはっきりすれば
そうなっていない現実を
なんとかしようって思うものです

最初の職場での質問で
問題を認識していなかったのは
職場の問題は他人事であって
誰かが考えて解決してくれると
思っているヒトの反応です

職場の活性化のためには
その個人のチカラが高まるよう
チームのチカラを使って引き出します

 

チーム(集団)のチカラについて

チーム(集団)のチカラはさきほどの
個人のチカラを高めて集めて
最大化することが大きな狙いです

つまり個人能力を最大化させて
なおかつ結集させるための仕組みを
導入するのです

さきほどの例はこういうことです

(1)では個人のチカラを
当人の成長意欲に頼るのではなく
積極的に問題意識を育てるために
理想イメージを固めてもらいました

しかも、個人では考えないけれど
後の3人の意見を多様な情報として
しっかり自分も参考にしながら
『あー、わかりますー』
『こんな見方もあったのか』
『自分の意見も喜んでもらえた』など
自分ひとりで考える時には得られない
刺激と視点を受け取るわけです

(2)ではそうなっていない箇所を
全員の目で広くピックアップします
『ここも足りない』
『あそこもできていない』
『そっちもあったのかー』
多くの問題点を拾い上げるわけです

(3)では最後に4人の価値観を
共有しながら重要度を決めることで
もう問題意識は確信に変わっています

改善すべき問題だということを
我が職場が取り組むべきことだと
認識するわけです

 

こういった議論する機会でもって
問題意識を高めながら
共通のゴールを設定する

こういったノウハウを導入する能力
それをチーム(集団)のチカラと
呼びます

もうおわかりでしょうか?

 

小さなチーム活動(小集団活動)のパワフルさ

小さなチーム活動(小集団活動)は
チーム(集団)のチカラを使います

一人きりでは考えなかったことが
チーム(集団)になるととたんに
視点や思考が広がりながら深まり
それらしい行動を取り始めます

なぜならゴールが明確になったため
自分が何をすればよいか明らかに
なったからです

 

そして活動のための機会があれば
ヒトは貢献しようと努力します

そのためその推進メンバーを構成し
問題解決のためのチームを作ります

プロジェクトメンバーに選ばれれば
問題解決のために選ばれしヒトに
自分も入れた喜びも大きくなります

活躍の舞台に上がったわけです
いいところを見せなければなりません

 

さらには改善案を検討するにあたり
さまざまなチームパフォーマンスを
最大化するツールを使います

QC7つ道具やIE7つ道具のようなツール
そしてブレインストーミングや
ECRSなどの改善への切り口など

これらを全員で活用することで
個人個人のチカラがまた上がります

足し算でなく掛け算のイメージで
効果が高まる構図です

とてもパワフルですよね!

 

小さなチーム活動(小集団活動)が生み出す効果

個人のチカラを高めるチームのチカラ
そしてそのことによりさらに
個人のチカラも高まっていく

この現場改善と人材育成を同時に
進めることのできる組織づくり

こんなサイクルが高回転で回るなら
本当に環境変化に強い会社を
構築することができますよね!

 

そしてこういった特別なミッションを
自分たちの考えでアイデアで行動で
職場を改善していく働く楽しさは
他では得られない自己成長の機会

積極的により良い職場づくりに
自らが関わっていく働き方こそ
真の『働き方改革』と言えそうです

 

小さなチーム活動という武器をつかう職場のチカラまとめ

いかがだったでしょうか?

個人のチカラに頼り切った職場が
数多くあることは事実です

そのためこのチームのチカラで
相乗効果を生み出す組織づくりを
ぜひ実現させて頂ければと思います

入門的には3S活動
改善を伴うQC活動
成果を狙うならIE手法
後者になるほど専門的です

未導入の職場は導入を
導入中の職場はさらにランクアップを
ぜひご検討ください

 

 

それでは今日はここまでです
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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