IoT改善事例③3Dデータの活用で競合他社との差別化と新事業開発を実現

IoT改善事例③3Dデータの活用で競合他社との差別化と新事業開発を実現

IoT改善事例の3件目は
3次元データをフル活用することで
競合他社との差別化と新事業開発を
同時に実現させることに成功した
画期的な改善事例です

ものづくりを取り巻く技術が
デジタルのチカラで世界が変わるとの
典型的な事例としてご紹介します

ぜひ参考にしてみてください

IoT改善事例③の企業概要

IoT改善事例③3Dデータの活用で競合他社との差別化と新事業開発を実現

IoT改善事例③の改善企業の取り扱い商品

【企業概要】
企業名:Apex 株式会社
資本金:1175万円
従業員:22名
設立年:2007年(12年間)
事業概要:自動車部品の開発、
製造および販売

当社はマフラーや足回りなど
独自に企画・開発・製造している
自動車のチューニングパーツを
製造・販売している会社です

設立からまだ10年足らずですが
業界では根強いファンも多く
ヒット商品も多数存在しています

この自動車のチューニングパーツは
新車発表と同時にいかに早く開発して
ニーズに沿った商品を発売できるかが
競合他社との競争において
大きな差別化ポイントとなります

そこで当社も設立当初から
開発スピードを高めるため
3次元CADを活用した開発体制を
整備してきたことが特徴的です

 

IoT改善の経緯

当社の主事業である自動車の
後付け部品市場が縮小する環境下で
ここ数年間は新しい事業創出が
当社の大きな課題となっていました

そこでこれまでの3次元データで
開発してきた強みを活かして
リバースエンジニアリングモデリング
つまり現物をスキャンしたデータから
一気通貫で試作製作まで進めることを
構想として煮詰めて実現したのです!

確かに近年、職人の高齢化や
厳しい企業間競争の環境もあり
これまで部品供給してきた会社が
事業継続できなくなるトラブルが
多くなってきています

実際にはそういった場合
図面も仕様書も供給側の創意工夫で
成り立ってきた取引も少なくありません

そういった会社に急に事業停止されると
本当に困ってしまいます

そんな時、当社のように現物から
3次元データを作ってくれて
試作製作までしてくれる事業者は
本当に助かるわけです

 

当社が実現したリバースエンジニアリングモデリング

IoT改善事例③3Dデータの活用で競合他社との差別化と新事業開発を実現

これまでの一般認識では
データ変換やCAMソフトでは
3次元測定したデータを用いて
切削加工までを一気通貫で行なうことは
難しいとされてきました

しかし当社はそれを実現させたことが
素晴らしいところです

具体的には3次元測定データから
5軸マシニング切削加工機を制御する
プログラムを自動生成するソフトを
海外企業から調達したことで
実現が可能となりました

もうこうなると執念というしか
ありませんよね!

さらに試作品製作の時には
5軸マシニングによる切削加工のほか
3Dプリンタを活用することで
早期に試作品製造できる体制も
同時に整備しました

このことによって当社独自の
3次元技術ソリューションサービスが
新事業として創出できたわけです

 

IoT改善事例③3次元技術ソリューションによるメリット

当社が生み出した
3次元技術ソリューションによる
メリットは以下のとおりです

【3次元技術ソリューションによるメリット】
メリット1:精度向上により試作を迅速化
メリット2:属人的なスキルに依存しない体制
メリット3:他社との差別化

もう少し詳しく整理していきましょう

 

メリット1:精度向上により試作を迅速化

これまでの試作品製造プロセスでは
手作業による測定がからむことにより
充分な精度が得られなかったため
試作品の作り直しが発生していました

しかし今回のソリューションにより
3次元計測データを直接用いることで
劇的に試作品の精度を確保できるため
試作品の作り直しが不要になりました

これだけでも大きなムダの排除となり
開発納期の短縮と収益性の向上を
同時に確保することができました

これが1つ目のメリット
 

メリット2:属人的なスキルに依存しない体制

2つ目のメリットは
将来への不安の解消です

今後は職人の高齢化が加速して
ものづくりのスキルをもった人材が
ますます不足することが見込まれます

しかし今回整備した仕組みによって
属人的な加工スキルに頼らない
開発・製造プロセスの見直しを
図ることができました

これは本当に嬉しいメリットですよね

 

メリット3:他社との差別化

3次元技術ソリューションによって
後付部品の試作品提供スピードが
大きな強みとなってきます

そしてこの仕組みを差別化要素として
新たな事業拡大をねらうことが
可能となってきました

 

IoT改善事例③3Dデータの活用で競合他社との差別化と新事業開発を実現まとめ

これまでの
アナログで現物合わせな開発体制から
デジタルデータでのやりとりへと
情報の扱い方を刷新することによって
さらなる事業展開の可能性を広げた

そういった改善事例でした

でもよく考えてみれば
紙での図面も3Dデータも情報の一種

この先の未来のものづくり体制から
逆算して考えるならば
避けては通れない方向なんでしょうね

ならば競合他社より先んじて対応して
我が社の強みに変えてみる

そんな選択肢はいかがでしょうか?

あなたの会社の優先順位と比較して
ぜひ参考のうえご判断ください

 

 

それでは今日はここまで
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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