DXが進まない製造業とDXが進む製造業との3つの違いについて

DXが進まない製造業とDXが進む製造業との3つの違いについて

製造業DXの3つのスマートモデルを
前回は詳しく紹介しました

ところが製造業DXを実現させてる
中小製造業って少ないのが現実です

でもちゃんと製造業DXができている
会社があるのも事実なんです

そこでその違いを明らかにすれば
製造業DXを進める参考になるかと
調査しましたので報告します

今回も読み終えるまでのお時間
お付き合いいただければ幸いです

 

目次

DXが進まない製造業とDXが進む製造業との違い

DXが進まないのは原因があります

そこでDXが進まない製造業と
DXがどんどん進む製造業との違いは
3つに集約されると言えます

Xが進まない製造業と進む製造業との違い
違い1:事業戦略の有無と浸透度
違い2:会社全体を良くする空気
違い3:経営者の改革への本気度

 
どういうことか?

もう少し詳しく説明を加えましょう

 

違い1:事業戦略の有無と浸透度

まずは事業戦略の有無と浸透度です

どんな製造業でもこれまで
大切にしてきたことがあるはずです

○ とにかく品質を重視する
○ 価格だけは絶対に負けない
○ どこより早く納品する

このQCDのどこを重視するのかは
それぞれの会社の歴史もありますし
そもそもそんな信念がなければ
事業が継続することはありません

 
同じ理由でこれからも我が事業を
継続させていくためには
そのキャラクターをぶれることなく
成長させていくことが重要です

その強さを定義するのが実は
事業戦略の有無と浸透度なんです

 

事業戦略の有無

事業戦略とは、競争社会において
生き抜くための作戦を意味します

お客さまが欲するニーズの動向
競合が今後やろうとしていること
これまでの自社の歴史と特徴

などを考えて、考えて、考え抜いて
この先どうなるべきか?
そしてその実現のために今
何に取り組むべきなのか?

それを決めているかどうか
腹をくくっているかどうかが
製造業DXを実現するうえで
とても重要な要素となります

おわかりですよね

 
そしてその内容の中にデジタル化
つまり製造業DXの実現が入っている

まずはそれが最初の必要条件です

 

事業戦略の浸透度

事業戦略があったとしても
それを誰も知らないのであれば
実現への道は厳しいものとなります

当然、ゴールの位置を知らないまま
サッカーの試合では勝てません

 
しっかり事業戦略が従業員に伝わり
自社にとって好ましい状況を理解し
それぞれの協力が得られる状況を
つくる必要があるということです

しかしDXが進まない製造業では
ここが甘いところが多いです

 
それぞれが各々の価値観や都合で
勝手に正しさが定義されていて
それらに準じて行動が起こされる

起こしているうちはいいのですが
衝突を繰り返している間に心が折れ
あきらめてしまう社員があふれれば
もう火がつきにくいチームになる

こうなると改革は難しいですよね

 

違い2:会社全体を良くする空気

次は会社を良くしようとする空気が
あるかないかで大きく差がでます

それは日頃から改善に慣れているか
そうでないかに依存します

 
例えば3S活動が定着しているか?
QC活動が形骸化していないか?
従業員が自ら積極的に動けるか?

こういった要素は別にデジタル化や
製造業DXに限ったことではなく
『自らの職場は自らが成長させる』
といった雰囲気があるかどうかです

 

でも製造業DXではさらに厳しい
条件が加わってしまいます

それは。。。
デジタル活用に抵抗があるかないか

 
自職場をもっと良い職場にしよう!
実際に全従業員で改善が進んでる!

だけでは不足しているんです

ITツールやIoTデバイスによる
改善・改革を積極的に行う製造業と
抵抗感がある製造業とでは
このDX推進では大きい違いが出ます

 

DXが進まない製造業とDXが進む製造業との3つの違いについて①

デジタル化に対する社内の意識と業績への影響(出典:2021年度版 中小企業白書)

 

実際に経済産業省が発表した調査で
中小企業のデジタル化推進に向けて
積極的に取り組む組織文化の醸成が
業績を向上させる事実を報告してます

ま、調査しなくても
当たり前のことなんですけれども
あえてこの重要点は押さえておく
必要があると考えます

 

違い3:経営者の改革への本気度

よくいらっしゃるんですけれど
社長がDX化を方針として決定して
その仕事を優秀な部下に丸投げする

これって事業承継を含む
後継者育成目的であれば納得します

しかしそうでないなら
かなり無責任社長であると
言わざるを得ません

なぜならDXは経営変革であり
経営者の仕事であるわけです

 
前述した経営方針に製造DXを
事業戦略として設定すること

そして会社を良くしようとする
空気づくりも全社的な取り組みが
必要となるかと思います

それはすべて会社全体のスタイルを
変えることが必要とされます

そのため実際にはその空気づくりを
経営者自身が進めるべきことであり
それを本気で進める覚悟が必要です

 

それは具体的には以下の3つを
意識してご検討ください

経営者のDXへの本気度を示す3つの行動
自らの言葉で社内外に発信すること
時間=コストをかける決断をすること
自らが変革チームのリーダーとなること

 
まずは自らの言葉で事業戦略を
社内外に発信することです

どんな会社にするために
今なにに取り組もうとしてるのか?
そして誰になにを求めるのか?

これらを自らの言葉で伝えること

さらにその改革チームを編成して
しっかり時間=コストをかけて
取り組むことを決断すること

そして自らがその改革チームの
リーダーとなり先導すること

この3つをセットで意識して
検討いただけると良いと思います

 
その一部を部下に協力してもらう

これはまったく問題ないかと

 

これらを裏付ける製造業の現実

実はなにも西本の経験や勘だけで
お話したわけではないんです

多くの製造業からのアンケートを
まとめた情報が発信されています

 

DXが進まない製造業とDXが進む製造業との3つの違いについて②

デジタル化推進に向けた課題(出典:2021年度版 中小企業白書)

 

デジタル化推進に向けた問題として
もっとも多くの企業が回答したのは

1位:アナログな文化・価値観の定着
2位:明確な目的・目標が不明確
3位:組織のITリテラシーの不足

だということです

要するに
・事業戦略の有って浸透度が高く
・会社を良くしようとする空気があり

それらの変革を進めることに
・経営者が本気で取り組むこと

この3つが製造業DXを進めるうえで
とても大切であるということです

ご納得いただけたでしょうか?

 

まとめ

DXが進まない製造業と進む製造業

これらの違いを解説することで
製造業DXの課題を明らかにしました

それではDXを具体的に進めるには
どういった手段が最適であるのか?

製造業DXの進め方について後日
明らかにしていきたいと考えます

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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