製造業のDX化への道①3つのスマートモデル=DXでつくる理想のカタチ

製造業のDX化への道①3つのスマートモデル=DXでつくる理想のカタチ

デジタルトランスフォーメーション
その目的は改善でも改良でもなく
ビジネスそのものの変革にあります

ところが実際にどのように
ビジネスを変革すべきなのか
いまだによくわからないとの声も

だってイメージ湧きにくいですよね

 
そこで今回はものづくり白書などの
経済産業省が発表している情報や
中小企業診断士協会でアンケートを
行った結果などを用いて
変革の実態を考察するシリーズを
展開していきたいと思います

今回も読み終えるまでの数分間
少しお付き合いくださいませ

 

目次

現在の中小製造業の経営状況

コロナ禍により経営へのダメージは
やはり大きなものだと想像できます

実際にものづくり白書からの情報で
その影響具合がわかります

 

中小製造業のDX化への道①ー1

我が国の製造業の業績動向(出典:2021ものづくり白書)

 

企業が感じる景況感としては
売上高、営業利益ともに減少傾向

さらに今後3年間の見通しについても
「やや減少」又は「減少」と回答した
企業の割合が増加傾向にあるため
依然として先行き不透明と言えます

 
ただし!
業績がよくならないことを
予測できているのならば
それを補うための行動を起こす

これをやる会社とやらない会社とは
それ相応の差が生まれます

 
ま、当たり前のことですよね♪

 
そして実は中小企業白書2021では
DX化に向けたゴールイメージとして
あるスマートモデルを提案してます

それはいったいどんなものか?

 

3つのスマートモデル=目指す姿

中小製造業のDX化への道①ー2

中小製造業のDXにより目指す姿(出典:中小企業白書 2021)

 
これで少しDXが理解できるように
なるかと想像しますので
もう少し解説を加えていきましょう

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スマートプロダクトとは

スマートプロダクトとは
もともと持っている独自技術と
デジタル技術を合わせることで
お客さまにとって価値の高い製品を
新たに生み出す理想モデルです

シンプルに表現するなら
デジタルを活用した新製品開発

例えば、圧力計にIoT機能を
付け加えた製品を販売する

あるいはCADソフトと連携させ
お客さまのニーズに合った形状で
材料をカットして納品できる

などなど

つまりIT技術を活かすことで
他社にはない価値を生み出せる

そんな仕組みづくりを目指します

&nbsp

スマートサービスとは

スマートサービスとは
IT技術でお客さまと企業をつないで
新たなサービス提供を実現する

そんな理想モデルです

スマートプロダクトは製品そのもの
そしてこちらは製品提供と共に
サービスを加えるというもの

&nbsp
例えば製品に付随したサービスを
新たな商品として発売する

製品提供をサブスクリプション化し
リピート提供する仕組みをつくる

当社のものづくり技術を生かして
コンサルティングビジネスを始める

などなど、です

&nbsp
ただサービス提供をするのでなく
「モノ+コトづくり」という視点で
価値を高めていくことが大切です

&nbsp

スマートファクトリ―とは

スマートファクトリーとは
究極の自動化を実現した工場モデル

IoTなどを活用してあらゆる情報を
デジタルデータとして収集・蓄積し
そのデータを分析・活用することで
業務プロセスの改革が行われる
理想的な工場モデルのことです

&nbsp
あらゆる生産情報の見える化を進め
生産プロセスの最適化を図ります

例えば。。。
○ 短納期を実現する会社
○ 高い品質レベルを誇る生産体制
○ 職人に依存しない工場
○ ペーパーレス職場
 などなど

あらゆるデジタル技術を応用して
効率的な工場を表す理想モデルです

 

3つのスマートモデルと生産性向上

中小製造業のDX化への道①ー3

生産性の指標として
代表的には労働生産性があり
付加価値額を労働投入量で
割り込んで計算します

つまり生産性を上げるには
①付加価値を上げる
②労働投入量を下げる

2つの手段があるということです

この2つの手段についてそれぞれ
少し考察をしてみましょう

 

①付加価値を上げる手段

IT技術を使って付加価値を上げる

その実現のために
スマートプロダクト
スマートサービス
 の
理想モデルを追求します

新たな製品、そしてサービスを
生み出すことによって
お客さまにとっての付加価値は向上

そうすればその分
客単価を上げることができるので
売上高も向上し収益も改善します

 

②労働投入量を下げる手段

その一方で労働投入量を下げる

その実現のために
スマートファクトリー
つまり効率的な工場づくりを
実現するわけです

 
同じアウトプットを
最少のインプットで達成する

この2つのアプローチで
生産性の向上を狙う

それが3つのスマートモデルの
狙いであるわけです

 

まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

DX=デジタルトランスフォーメーション
つまりデジタルによる経営変革が
生み出す実現イメージについて
少し理解が進んだかと思います

 
でも結局はこのような理想モデルが
自社イメージと結びつくかは別問題

うちの会社は将来どうなるべきか?

あなたの意見はどんなもので
同僚の意見はどんなもので
経営者の意見はどんなものですか?

その一致がなければこんな理想は
どれだけ学習を進めていったとしても
夢で終わってしまうのが現実です

だからこそ議論が重要なんです!

ぜひ関係者の意見をまとめて
理想的な工場づくりを進めて下さい

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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