中小製造業の実力者になるための武器!管理職資格の全てを公開

中小製造業の実力者になるための武器!管理職資格の全てを公開

 製造業の現場は、日々の作業だけでなく、チームのマネジメントや業務の効率化など、多岐にわたる課題に直面しています。特に中小の製造業では、一人ひとりの役割が大きく、管理職としての役割は非常に重要です。しかし、管理職になるためのスキルや知識、そして必要な資格は、一般の作業者にはなかなか知られていません。
 そこで今回は製造業の管理職を目指そうかと考える方、または現在のポジションでさらにスキルアップを目指す方のために、管理職としての資格やその取得方法、そして実際の現場での役割や成功事例などを詳しく紹介します。資格を持つことで、あなたのキャリアはさらに飛躍的に成長するでしょう。一緒に、中小製造業の実力者としての道を探求してみましょう!

それでは今回も読み終えるまでのお時間、しばらくお付き合いくださいませ。

目次

中小製造業の現場での管理職の役割と実力者の特徴

 中小製造業の現場は、日々の変動や多岐にわたる課題に直面しています。この中で、管理職はチームを導く大切な役割を果たしています。彼らはただの上司ではなく、実力者としての特定のスキルや知識を持っていることが求められます。

製造業の管理職が持つ重要な責任

 管理職の主な責任は、業務の進行をスムーズにすることです。これには、作業のスケジュール管理、スタッフの教育や指導、業務の効率化や改善提案などが含まれます。また、問題が発生した際の迅速な対応や、チームのモチベーションを維持することも大切な役割となります。

実力者が持つべきスキルセットと共通点

 実力者としての管理職は、特定の技術的なスキルや知識だけでなく、人間関係の構築やコミュニケーション能力も必要です。具体的には、問題解決能力、リーダーシップ、そしてチームワークを促進する能力などが求められます。これらのスキルは、現場での信頼関係を築き、円滑な業務運営を実現するための鍵となります。

管理職道を進みたいあなたへ:製造業でのキャリアアップの武器

 製造業の現場でのキャリアアップを目指すあなたへ、管理職としてのステップアップのための武器をご紹介したいと思いますが、その前に足元として、現代の中小製造業がどのような問題を抱えているのか?まずはその課題をいくつかにまとめて押さえていきましょう。

現代の中小製造業が抱える6つの課題

 中小製造業は、日々の業務の中でさまざまな課題に直面しています。これらの課題を乗り越え、業界でのリーダーシップを築くためには、どのようなスキルや知識が求められるのでしょうか。

課題1:経営環境に適応した収益性確保

 原料価格の上昇は、町工場のコスト構造に直接影響を与えます。特に、エネルギーや金属などの国際市場価格の変動が大きい現在では、これらのコストの増大により収益力が低下しています。また賃上げも必須の環境です。

課題2:製造技術の継承

 町工場の多くは、特定の専門知識やスキルを持つ技術者に依存しています。しかし、これらの技術者が高齢になると、健康問題や退職などによりその知識やスキルが失われるリスクがあります。

課題3:最新技術の導入と応用

 新しい製造技術やデジタル化、AIの導入などは、生産性を向上させるための重要な手段ですが、これらの技術を導入するための投資や技術力、対応人材が不足している場合があり、進められる工場とそうでない工場との格差が広がっています。

課題4:持続可能な組織体制の整備

 SDGsやカーボンニュートラル等、地球全体として持続可能となるよう、中小製造業にも社会の一員としての対応が求められる時代となりました。一方で大企業は欧米投資家により加速しており、世界的な課題となっています。

課題5:国際競争力の維持・向上

 グローバル化が進む中、中小製造業も国際市場での競争に直面しています。低コストの海外製品や新興国の技術進化により、国内市場での競争力を維持・向上させることが求められています。これには、製品の品質向上、生産効率の最適化、独自性の追求などが不可欠です。

課題6:人材確保と育成の課題

 若者の製造業離れや都市部への人口集中により、地方の中小製造業は人材そのものを確保することが困難になっています。また、新しい技術やビジネスモデルの導入に伴い、従業員のスキルアップや再教育が必要となる中、効果的な人材育成の仕組みを構築することが課題となっています。

これらの課題解決のために必要とされる資格とは?

 ではこれらの課題を解決を目指す職場では、管理者にどのような技能、具体的にはどのような資格が必要とされているのでしょうか?

【定番資格】

 製造業では定番中の定番で、職場に何年かいれば進められる資格ってのが存在します。業種にもよりますが一般的な代表的なものが以下のとおりです。ま、中間管理職とまでいかなくても、期待されると「取っておけよ」と声をかけられると思います。管理職を推される立場になると、これがないと逆に「え?もってないの?」的な位置づけです。比較的取りやすいものが多いので、軽く挑戦しておくのも良いですね。

危険物取扱者

 消防法で定められた危険物を取り扱う際に必要な国家資格です。製造業において、特定の危険物を取り扱う場面がある場合、この資格が必要となります。

電気工事士

 電気設備の設置や修理の知識があることで、新しい技術の導入に関する基本的な部分をサポートできる。

フォークリフト運転技能士

 最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転する際に必要な国家資格です。製造業の現場でフォークリフトを運転する場面が多いため、この資格を持っていると現場での作業効率や安全性が向上します。詳細

【専門資格】

 前述したように中小製造業には課題が山積しています。だからこそ、進めよう!って時にまずは誰がその役目を担うのか?と探し始めます。そんな時にこれらの資格を持っておくととても目立つわけですね。お!いいのがいますよ!と。そういった他の社員と違う指向性をアピールするにはやはり関連する資格が一番です。

技能検定

 日本の技能検定は、特定の技能を持っていることを証明するもので、製造業の技術継承においては、これを取得することで技能の継承や後継者の育成に役立てることができます。

ISOの内部監査員資格

 技術伝承の課題を解決するためのマニュアル活用に関して、ISOの内部監査員資格は、組織内でのマニュアルの適用と維持を確実に行い、技術伝承のためのマニュアル作成やその運用方法を標準化し、効果的に取り組むための重要なツールとなり得ます。

ビジネス・キャリア検定

 この資格は、人事・経理・営業・生産管理・企業法務・ロジスティクス・経営情報システム・経営戦略などのビジネス8分野で必要となる知識と実務能力が評価できる試験です。特に生産管理に活かしたい場合は、生産管理分野の「生産管理BASIC級」「生産管理オペレーション」「生産管理プランニング」などのレベルから選んで受験することができます。

認定AI・IoT基礎検定(AIFT)

 内閣府が推進するSociety5.0や経済産業省のConnected Industriesを実践するための日本初のAI×IoTに特化した検定資格です。この資格は、AIやIoTの基礎知識を証明するもので、製造業におけるデジタル変革をサポートするための知識を身につけることができます。

中小企業診断士

 経営全般の知識やスキルを持つことで、経営環境の変化に柔軟に対応し、収益性を確保する戦略を立てることができる。

中小製造業でのキャリアパスと昇進のステップ

 中小製造業におけるキャリアパスは、多岐にわたります。初級職からスタートし、経験とスキルを積み重ねることで、管理職や専門職へと昇進することが期待されます。このセクションでは、中小製造業でのキャリアパスと昇進のステップを詳しく探ります。

管理職への昇進のプロセスと必要な条件

  1. 経験と実績の蓄積:
    • 管理職への昇進を目指す場合、まずは現場での経験を積むことが重要です。実務経験を通じて、製造業の業務フローや問題点を理解することが求められます。
  2. コミュニケーション能力の向上:
    • 管理職としての役割は、部下のマネジメントや他部署との連携が不可欠です。そのため、高いコミュニケーション能力が求められます。
  3. 専門知識の習得:
    • 製造業における最新の技術やトレンドを学ぶことで、業務の効率化や新しい取り組みを提案することができます。例えば、IoTやAIの導入に関する知識は、現代の製造業において非常に価値があります。
  4. 資格の取得:
    • 製造業に関連する資格を取得することで、専門知識やスキルを証明することができます。例として、+DX認定資格や認定AI・IoT基礎検定(AIFT)などが挙げられます。

昇進をサポートする内部研修やプログラムの紹介

 多くの中小製造業では、従業員のスキルアップをサポートするための内部研修やプログラムを提供しています。

  1. 技術研修:
    • 新しい製造技術や機械の操作方法など、現場で必要とされる技術を学ぶ研修です。
  2. リーダーシップ研修:
    • 管理職を目指す従業員向けに、リーダーシップやマネジメントの基礎を学ぶ研修です。
  3. 外部セミナーの参加支援:
    • 最新の技術やトレンドを学ぶための外部セミナーや研修への参加を支援するプログラムです。
  4. 資格取得支援:
    • 製造業に関連する資格の取得を目指す従業員をサポートするための制度。受験料の補助や勉強時間の確保など、資格取得をサポートするための取り組みが行われています。

 これらの研修やプログラムを活用することで、中小製造業でのキャリアアップを実現することができます。課題認識が強い分野に対しては、上司に提案してみるのもよいかもしれませんね。

まとめ:管理職資格の全てを公開

 中小製造業でのキャリアアップを目指すあなたへ。今、この瞬間から、未来の管理職としてのあなたを形成するためのステップを踏み出しませんか?デジタル技術の進化、環境問題への対応、品質管理の重要性、そして真のリーダーシップ。これらのキーワードが、あなたのキャリアを次のレベルへと導く鍵となります。

 資格は、ただの紙切れや称号ではありません。それは、あなたの知識とスキル、そして情熱を証明するバッジです。そして、それは組織やチームに、あなたがその分野のエキスパートであり、新しい挑戦や変革をリードする準備ができていることを示す信頼の証でもあります。

 だから、待つことなく、今すぐ行動を開始しましょう。必要な資格やスキルを身につけ、あなたのキャリアの未来を自らの手で切り開くことができます。未来の管理職として、あなたが率先して業界の変革を牽引する日は、そう遠くないかもしれません。

 もし、確認したいことがあれば以下まで気軽にZOOMでの無料相談をお申込みいただければと思います。

 滋賀県よろず支援拠点> https://www.shigaplaza.or.jp/yorozu/contact

※ 西本を指名すれば、全国どこからでも申込み可能です。

 それでは今日はここまでです。今後とも宜しくお付き合い下さい☆
 長文乱文を最後まで読んでくださりいつもありがとうございます♪
 すべては御社の発展のために、すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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