IEスタンバイな状態をつくる!改善が進む情報の掴み方

IEスタンバイな状態をつくる!改善が進む情報の掴み方

IE手法の学習元として重要なIE手法の本
その代表的な書籍を前回、紹介しました

【前回記事】>IE手法の本を紹介!手法解説や改善事例で理解を進める

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その前には改善マインドの重要性も
ご理解いただいたかと思います
  
  

でもその改善マインドの重要性を理解して
そしてIE手法を学習していっても
実際に改善を進めることができなければ
なんの意味もありません
  
  

そのため、IE手法を活用できる環境を
どのように整備するのかが
大きなポイントとなります

その状況とはどんなもので
どうすればその環境を整備できるのか
  
  

今回はそんなお話です
  
  
 

目次

IE手法がいつでもできる環境とはなにか?

IE手法はもう皆さまもご存じのとおり
プロセスを最適化するための分析手法です
  
  

その最適化手順としてはシンプルに
工程を、作業を、動作を、レイアウト等を
『7つ道具』としてご紹介しました

まずはその各手法に基づいて
職場の問題の『見える化』を図ります

そうすることで
いつもは作業者目線で見ている
工程を、作業を、動作を、レイアウト等を
改善目線で見直すわけです

そうして着想したアイデアを
優先順位をつけて改善を施していく

これが大まかなIE手法の全容です
  
  

このサイトの記事を読んだ皆様なら
すでにおおまかな理解は進んでいるかと

しかし実際にこれを実行しようとすれば
以下の3つの重大な問題点にぶつかります
 

IE手法の問題点
問題点1:専門知識の学習と訓練が必要
問題点2:着想力に成果の大きさが比例する
問題点3:情報収集に時間がかかる

  
 
これらの問題点をもう少し詳しく
押さえていきましょう
 

IE手法の問題点1:専門知識の学習と訓練が必要

やはりこの業務改善手法はそれぞれ
特殊な体系を持っているため
各手法毎に学習が必要です
  
  

具体的にはチャートやダイアグラムなど
素早く使いこなすには訓練が必要です
  
そのためある程度の習熟するまでの
時間が必要とされます
  
  

一方でこれらのプロセスに慣れれば
成果を獲得するまでの時間短縮が可能です
 

そう、日々の努力でなんとかなるものなら
なんとかしたいものです

特にものづくりに携わる者ならなおさら

  

 

IE手法の問題点2:着想力に成果の大きさが比例する

IE手法は状態の『見える化』を進めて
有効な施策を改善目線の着想を期待します

そのため関わるヒト達の着想力が
生み出す成果に大きく関係します
  
  

小さければ小さく
大きければ大きく
  
  

そのためIE手法を使用して
何度も何度も改善を繰り返すことで
この着想技術を磨く必要があります
  
  

しかしここを磨く意識がなければ
成果も上がらないままとなり
活動の継続が難しくなっていくわけです

これが問題点の2つめ
  
  
 

IE手法の問題点3:情報収集に時間がかかる

これまではどちらかというと
人材育成や鍛錬方向の問題でしたが
3つめは構造的な問題です
  
実は、工程を作業を動作をレイアウト等を
見える化するまでには情報収集が必要です
  
  

タイムスタディ(時間研究)を進めるにも
対象の作業を細かく細分化して
何度も何度も時間計測する必要があります

またPTS法であっても同様に
作業や動作を整理して細分化して
一つひとつ標準時間を当てはめていく
そんな時間が必要です

さらにあのワークサンプリングであっても
どこを、いつ、だれが、何回観測するのか
先に決めておいてから観測して集計して…
  
  

そりゃ本当に大変な時間がかかわけです

それは大変ですよね!
  
  

これらの問題点を
IE手法を活用している企業は
いったいどのように克服しているのか?
  
  
 

IE手法の3つの問題点の克服法

この3つの問題点のうち
やはり前の2点は学習と訓練が必要では
ありますが時間が解決してくれる問題です
  
しかし3つめの問題は構造的であり
IE手法を使う度に必ず立ちはだかる壁
なかなか回避することは困難です
  
  

ただしこの課題はいくつかの工夫で
事前にある程度の対処が可能なのです

そう、それはIE手法の使用を決める前から
情報を掴んでおく方法です
  
  

よくある例は、稼働分析を始める前から
工程管理シートなどを活用して
標準的に稼働時間を記録しておく方法です

具体的には着工時間と終了時間を記入して
作業時間も計算して記入するようにする

そうすると時間計測に時間をかけなくても
稼働状況がわかります
  
   

また記入時間の横に標準時間をがあれば
作業者は常に標準時間を意識しながら
作業することになるため副産物的に
作業スピードも品質も安定化します
  
  

このように事前に必要な項目を決定して
簡単に記録する方法で対処できることは
ありますので、ぜひ作業者間で相談して
工夫をこらしていただければと思います

また、これらはIoTなどの技術活用と
とても相性がよいですので
ぜひそういった発想でやり方を検討下さい
  
  
 

IEスタンバイな状態をつくる!改善が進む情報の掴み方まとめ

さていかがだったでしょうか?

こうやって改めてIE手法をみると
メリットとデメリットがあり
デメリット部分も工夫次第で対処できます
  
  

特にIoT技術はどんどん進展しています

こういったテクノロジー関連の情報には
高いアンテナを立てておくことを忘れぬよう
ぜひIE手法活用スキルを磨いてください

 
 
 
  
  
  
それでは今回はここまでとなります
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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