IE手法の活動報告会のススメ~活動内容を解説するチカラをつける~

IE手法の活動報告会のススメ~活動内容を解説するチカラをつける~

IE手法を活用した業務改善を施した後
そのまま放置していないでしょうか?

必ず活動報告会の設定をお薦めします

 

それは実際に改善活動を進めた内容を
あらためて解説し直すことで
大きなメリットを得られるからです

それはどういうことかって?
今回はそんなお話を進めてまいります

 

IE手法の活動報告会で得られるメリット

職場で何かしら改善活動を行った場合
この活動報告会はかならずセットで
企画をしてみてください

活動内容はなんでもいいです
3S(整理・整頓・清掃)活動でも
QCサークル活動であっても

 

なにからしら活動を開始する前に
予め報告会の日程を決めておきます

そのことによって
下記のようなメリットを得られます

【活動報告会で得られる3つのメリット】
(1)活動への意欲の向上
(2)成果を得ようと努力する
(3)チームワークの強化
(4)活動ノウハウの理解が深まる

この報告会をセットすることは
実は皆様が想像している以上に
組織的な改善活動に
よい効果を生み出します

もう少し詳しく解説してみましょう

 

メリット1:活動への意欲の向上

報告会はもちろん人前で
自らのチームの活動を説明します

それを活動前に聞かされると
無意識にゴールイメージが作られます

 

そうなんです!

 

まずリーダー、あるいは発表役は
自分が人前で話している姿を
想像してしまうわけです

そうするとかならずこう思います
『下手な説明はしたくないなぁ』

 

やはりみんなヒトの子
できればいい活動だったと報告して
格好よく終わりたいと望みます

そうすると
ちゃんと恥ずかしくない活動をしよう
そう思うメンバーが増えるはずです

そういった心理状態を作りたいのです

 

メリット2:成果を得ようと努力する

前述の理由と同じで
よい内容を発表をしたいと望みます

そうすると成果そのものも
自然と、より良い成果にしようと
改善意識が生まれてきます

 

みんなせっかく取り組むのだから
叱られるよりは褒められたいはずです

だからこそ成果を得ようと工夫する
そうした体制をつくることができます

 

メリット3:チームワークの強化

チームで協力して改善に取り組みます
そうするとメンバー間で少しずつ
仲間意識が培われていきます

時には意見が衝突することも
逆にうまくかばい合うことも

それぞれの得意な部分の組合せが
成果獲得のために必要だと
人間関係の大切な部分を学べます

そのことで組織パワーの源である
チームワークを育むことができます

 

そうなんです!

 

報告会は同じステージ上で
チームメンバーが協力した
活動を報告することになります

そういった同じゴールのイメージが
チームワークという基礎的なスキルを
高めていくのです

 

メリット4:活動ノウハウの理解が深まる

報告会では事前に資料を作成して
自らの活動を振り返ります

成功した時はその成功要因
失敗した時はその原因と対策
反省と次なる活動への豊富など

自らの取り組みを客観的に観察し
まとめる必要があるわです

そのプロセスそのもので
活用した改善ノウハウの理解が
とても実践的に深まっていきます

 

活動報告会で報告すべき内容について

ではそんな効果が大きい報告会ですが
いったいどういった内容を
報告すべきなのでしょうか?

主なものは下記の5点です

【活動報告会で報告すべき主な内容】
(1)改善活動テーマと目的・目標
(2)改善活動メンバー
(3)取り組んだ内容
(4)活動成果
(5)反省点と対策

この5つの項目について
もう少し説明を加えていきます

 

(1)改善活動テーマと目的・目標

この項目は活動そのもののゴールです

いったい何のために活動をしたのか?
そしてそのテーマはなにか?
どこまで改善しようとしたのか?

ここではできるかぎり発表を聞く方が
共感できるテーマや目的が良いです

『なるほど、ここをやってくれたか』
『その問題は確かに改善が必要!』
『以前から誰かにやって欲しかった』
こういった声が聞ければベターです

そのために職場のリーダーと相談して
事前に決めておいた内容をまとめて
発表の最初に説明をします

 

(2)改善活動メンバー

どのメンバーで改善を行ったか
ここで責任の所在をあきらかにします

結果が良くても悪くても
このメンバーの活動だということ

 

(3)取り組んだ内容

この項目はメインコンテンツですね

改善対象や手法を決めた理由や
実際の改善案や苦労した点など

あらゆる活動内容をまとめて
ストーリー的に解説ができれば
ベターです

 

(4)活動成果

改善活動に取り組んだ成果を
数値的に表現します

やはり最終的に金額換算ができれば
成果の大きさが伝わりやすいです

 

(5)反省点と対策

この項目がもっとも大切です

改善活動そのものを総括します

自分たちにとってどんな活動だったか
思い残したことはなかったのか
次取り組むならどんな対策を施すか

など、自らの活動を振り返る内容です

これをまとめることで
次の課題が明らかになることも

 

IE手法の活動報告会のススメまとめ

さていかがだったでしょうか?

この報告会をしない場合
活動をやりきった感が少なく
次への活動に弾みが付きません

5S活動やQC活動が続かないのは
この報告会を開催していない会社が
ほとんどです

 

定期的に開催すればリズムが出来ます

この報告会開催のパワーを活用して
改善力を高めていただければ幸いです
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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