目に見える問題と目に見えない問題とはどんな違いがあるか

目に見える問題と目に見えない問題とはどんな違いがあるか

IE手法を自分のモノとして取り入れて
職場をどんどんと良くしていく

関わる全員が改善意識を強く持てて
一定期間にある程度の数の改善が進む

そんな組織づくりをどの職場も
どの会社も望んでいるはずです

しかし残念ながら
それを実現できる職場と
そうでない職場があります

今回はその違いとはなにか?
どんなところに分岐点があるのか?

今回はそんなお話を進めてまいります

 

目に見える問題とはなにか?

例え人工知能の発達が目覚ましくとも
『職場のここが問題です!』と指摘
してくれるまではまだ少し時間が
かかるのではないでしょうか?

しかし実際に単なる期間社員でも
職場の問題点には気づけることも
多いはずなんです

もっとも目に見えやすいのは。。。
いつもより景色が違う問題点です

いつもよりたくさん在庫が置いてある
昨日の回転より遅い気がする
パレットが通常より異常に多い など
日常と違う視覚には敏感に感じ取って
問題に気づくことは多いはずです

他にはいつもと違う臭いや音も
気づきやすいですよね

 

気づいた作業者が上司に
何か違和感があるんですけど、と
相談できるなら第1段階はクリア

もし主従関係が良くない場合は
感じても伝えることはなく
そのうち気づくこともなくなります

それは避けたいですよね

ですがこれって言わば最も簡単に
考えなくても気づきやすい
目に見える問題と言えるでしょう

 

目にみえない問題とはなにか?

一方で目にみえない問題とは
考えてはじめてわかる問題のことです

例えば、何も考えずに工場を回った時
問題点だと抽出できることって
どんなことでしょうか?

道具が置きっぱなしになっている
床が油やホコリで汚れている
台車が台車置き場の区画に入ってない

ある程度、ツッコミどころ満載案件
つまり通常やるべきことをやれてない
そんな教科書的ポイントになります

 

それはなぜか?

優等生になるための問題点だからです

あなたは100点とれてないんだから
あと5点追加しないとダメです!
95点とれてても指摘可能です

でも本当にその指摘で
そのヒトは幸せになれるのでしょうか

 

問題はどの教科?いえいえ
どの分野で1番になるのが理想なのか
どういったバランスでお客さまに
何を提供しているのか?

まずはそこを明らかにしたうえで
それに到達してない項目がその職場の
真の問題であって、そこにすべてを
集中して解決することが優先です

その職場はこれまで何を大切にして
これから何を大切にしようとするのか
それに至っていない点はどこか。。。

そんなメガネをかけることで
浮き上がる問題こそ本当の問題点

目に見えないことこそ
大切にすべき部分なのです

 

目に見えない問題の2つの種類について

この目に見えない問題も大きく分けて
2つの種類があります

1つ目は標準と比較した問題です

標準とは理想モデルを指します

例えば、今考えられるベストな
作業手順があったとします

その作業手順は全員に伝わっているか
実際に手順通り作業されているか
作業者によって違った解釈がないか

標準を作ることで目に見えやすくなる
比較的対処しやすい問題です

 

ですが実はもう1つ
目に見えない問題の種類があります

まだ見つかっていない最適な手段
これに気がついていない場合は
その比較すらできないという問題です

比較ができないということは
最適な作業手法を見つけない限り
問題が問題だと認識されないわけです

 

例えば、ライバル会社はIT投資を
売上高の2%は注ぎ込む経営判断を
10年間継続していたとします

そうすると現代のテクノロジーを
活用してどんどんとコスト削減が
進んでいることでしょう

しかし我が社ではこれまでの手順が
最適だと信じるがあまり
いつかコスト競争で負けてしまう
いえその前に、収益力で負けてしまう

それって水面下で進んでいる差であり
目に見えません

目に見えないから
取り組んできませんでしたと
言い訳になるでしょうか?

これはライバル会社の情報を
ずっと見つめていない限り感じ得ない
とても想像力の必要な問題です

 

そんな想像力を養うのに
IE手法は最適なツールです!

職場を見える化するIE7つ道具と
その解決策を着想するスキルの
組み合わせはすごいです

それらを使いこなすことで
高い感性を磨き込みことが可能です

ライバル会社の実力と動向は
どれだけ情報収集に時間をかけても
完璧につかむことは難しいものの
チコちゃんに叱られない程度に
この感性は磨いていきたいものですね

 

目に見える問題と目に見えない問題とはどんな違いがあるかまとめ

さて皆さまの抱えている問題とは
どんな問題でしょうか?

その問題を解決することで
本当に皆さまの職場は
強くなることができるのでしょうか?

全従業員のパワーをいまこそ本当に
解決すべき問題に集中して取り組み
目指すゴールフラッグを掴み取って
頂ければと願っています

 

 

それでは今日はここまでです
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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