中小製造業が抱えるリアルな課題と展望について

中小製造業が抱えるリアルな課題と展望について

我が国の99.7%を占める中小企業

その381万社の中で製造業は19万社
実に14.7%を占めており
建設業企業についで2番目に多いです

そんな中小製造業が抱えるリアル課題
およびその展望についてお話します

それをきっかけとして皆さまの足元を
確認して頂ければ幸いです

 

我が国製造業の足下の状況認識

全国の中小製造業へのアンケートで
売上高、営業利益ともに昨年と比べて
増加傾向にあることがわかっています

一方で少子高齢社会の到来により
事業拡大に合わせた人材採用が困難で
多くの企業で人手不足がさらに
深刻化してきている実感は
募集してしてみると顕著ですよね

特に近年ニーズが高まっている
デジタル人材の確保は量的だけでなく
質的にもまったく足りてないです

 

また品質管理を自社の強みという
認識が強い企業が多い一方で
品質保証体制については
今後への不安が大きいです

さらには今後は製造業としての
付加価値をどう高めていくのか?

ホントどれだけ事業を続けてきても
心配って尽きないですよね

 

人手不足が進む中で進める生産性向上の実現

そんな人手不足が進んでいく中でも
さらなる生産性向上、付加価値向上を
進めていく必要があります

でもそれって本来
トレードオフな関係です

あちらを立てればこちらが立たず

そこでついつい期待しちゃうのが
どんどん開発が進んでいる
先端テクノロジーです

現代のテクノロジーを活用することで
生産性を高めることができます
さらには付加価値向上も考えられます

しかしそれには
ツールを使いこなす人材が必要となり
その人材採用・育成に向けた経営者の
積極的な関与が必要になります

つまり将来におけるビジネスモデルを
しっかりと構築できようになるために
もっとも時間のかかる人材配置を
あらかじめデザインしておくチカラが
必要だということです

どういうことか?

経営者に求められる組織デザインのチカラ

今後、今以上に技術進歩が進みます

現在だと三次元CADが扱えないと
受注がもらえない仕事が増えきました

もちろんCAMもCAEも同じです

 

つまりものづくりを進める環境が
デジタルのチカラを借りて
ありえないスピードで変化しようと
しているわけです

その環境に合わせて
お客さまのニーズに合わせて
我々も変化せざるを得ない

にも関わらずまだ
将来の事業拡大に合わせた
オペレーターの人員や構成を考えず
もちろん育成計画も立てていない

行き当たりばったりで
なんとかしようと思っているのです

これまでなんとかなったからです

 

でももう世間の変化スピードが早く
事前、事前の対処が必要です

さらに言えば環境変化に対応するのに
それに順応する体制ができていません

一般市場では便利なツールが
これだけ溢れてきたにも関わらず
我々の職場には導入されていません

それはなぜか?

 

改善・改革が管理者など
僅かなヒトしか取り組んでいないため
そのヒトもどんどんが忙しくなって
時間がなくて進まないのです

質的にもパワーが不足しているんです

そのためもう一部の役職者だけでなく
社員もパートもアルバイトだって
従業員全員でよってたかって
改善・改革を進める体制を整える
必要があります

もう数人の推進力では
間に合わないのです

そのためチーム改善を進められる
体制づくりを急ぐ必要があります

 

デジタルツール等を活用した生産性向上対策

デジタルツール等を活用して
生産性を向上させていくと同時に
人材不足をもカバーしていく

今後もっとも期待したい方向であり
おそらく全企業が狙っています

しかし現実的にこれを進めるには
相当覚悟をもった意思決定が必要です

なぜならば、どうしてもリスクが
つきまとうからです

 

今、取り組まなければ
人手不足による受注機会の損失と
生産性向上ができないロスを生みます

しかしそれを今すぐ導入するには
まだまだ応用事例が少ないことが多い

そのため自社リスクを持ちながら
導入をする勇気が持てるかどうかが
判断の分岐点になるのです

 

その勇気が持てるかどうかは実は
従業員に十分チカラがあるかどうかで
大きく変わってきます

彼らの調整能力(現場改善力)を
信頼することができるのなら
その分判断のハードルは低くなります

つまり、そういった職場だけが
どんどんと先行利益を獲得できる
構図が出来上がっています

 

中小製造業が抱えるリアルな課題と展望についてまとめ

現在の中小製造業が抱える課題
そしてその展望について伝えました

世の中に動きに合わせながら
自社がどう成長していくべきか
そこから逆算して今から準備を進める

IE手法をはじめ全員が改善ができる
職場づくりを進めていただくことで
そんなデジタルスタンバイな状態に
なるよう改革を進めてください

 

 

それでは今日はここまでです
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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