IoT改善事例の2つ目の紹介です
今回はIoT事例としては
多く取り上げられている
設備の三色灯を読み取って
稼働状態を見える化する事例です
我が国にもまだまだ多く存在している
金属切削加工の工場での展開例を
紹介していきましょう
IoT改善事例①の企業概要
資本金:1200万円
従業員:67名
設立年:1944年(75年間)
事業概要:主に油圧関連部品の
製造・販売を生業としている
旋削(せんさく)と呼ばれる加工
つまり回転している品物に
工具を当てて移動させることにより
望みの形状寸法に加工する方法を
得意としている会社です
旋盤(せんばん)という機械の方が
わかりやすいでしょうか?
町工場といえばこういった
仕事を最初に想像しますよね
腕が問われる職人の世界です、笑
IoT改善の経緯
当社ではこれまで
油圧関連部品の製造を
主な仕事として取り組んできました
原材料である金属の塊から
この油圧関連部品が完成するまでには
当然ながらいくつかの加工を繰り返す
必要があるのですが
どの製品がどこまで進んでいるのかを
把握するシステムを導入していました
ですが実際には大手ITメーカー製の
生産管理システムが自職場に合わず
十分に使いこなせていませんでした
そこで、IT系の知人に相談しつつ
もう自社に合ったシステムを
いちから自分たちで作ろうと
考えたわけです
この発想が素晴らしいですよね!
独自開発した生産管理システム
当社はお客さまからの受注形態が
少量多品種生産へと移行する中
見積回答の迅速化、短納期対応を
強く求められるようになっていて
そのための生産管理の煩雑さが
大きな課題になっていたんです
そこで最初に目指したのは
生産管理の負荷の解消でした
検討に検討を重ねた結果
作業員がタブレット端末を使って
作業の着手・完了を入力することで
工程進捗状況を見える化することに
したのです
それによって事務員が管理用PCから
簡単に工程進捗を確認できる体制を
整備することができました
これによって納期管理面の強化と共に
システムは自分たちで組み上げるとの
独自のスタイルが構築されました
そして次のステップとして
現場から意見があがったのが
工作機械等の稼働状況の可視化でした
三色灯を読み取る仕組みのIoTツール
工作機械に設置してある三色灯
もちろん工作機械の稼働状況を
目視で確認するためシグナルなのですが
この三色灯の光をセンサで読み取って
工作機械等の稼働状況を把握します
そして管理PC上で稼働状況を
可視化するシステムを構築しました
具体的には
稼働中の工作機械は緑色
電源が入っていて停止中の場合は黄色
アラームが出ている場合は赤色など
直感的に把握できるよう工夫しました
さらに、製造業の会社であれば
活用メリットの高い仕組みであるため
このシステムを外販することにして
既にいくつかの企業で導入済とのこと
これによって稼働状況に合わせた
最適なアクションが取れるようになり
さらに納期管理の強化につながります
またこの稼働状況の履歴によって
改善活動につなげれば利益率が高まり
さらに外販することで売上向上にも
寄与できます
この方向性は当社にとって
強い組織となれる大きなきっかけを
手にしたと言えますよね
では今回のIoT改善事例の効果や
メリットとはどんなものでしょうか
IoT改善事例②三色灯の光を読み取って稼働状態を見える化する効果・メリット
今回の三色灯データの見える化を
進めることで得られたメリットを
整理していきましょう
メリット2:使い勝手の良いIoTツール
メリット3:お試し導入から本格導入へ柔軟に拡大も可能
もう少し詳しく解説していきます
メリット1:古い工作機械でも稼働状況を取得可能
三色灯の光をセンサーで読み取って
稼働状況を蓄積していく仕組みのため
工作機械の電気的な信号を取らずとも
簡単に設置することができます
そのため
新しい工作機械である必要はなく
古い工作機械であっても
三色灯があれば導入可能なんです
これは小さな会社には
とってもありがたいですよね
これがメリットの1つ目
メリット2:使い勝手の良いIoTツール
2つ目のメリットは使い勝手です
工作機械に取付けた三色灯の近くに
取付けるだけで設置ができます
複雑な配線作業等も必要ないので
簡単に設置できます
こういったお手軽さが
メリットの2つ目です
メリット3:お試し導入から本格導入へ柔軟に拡大も可能
当初は1~2台程度導入して
効果があるかを確認しながら
あとで台数を拡大する
つまり段階的に導入する
選択肢も選べるということです
どんな効果やメリットがあるか
検証しながら進められるのであれば
導入リスクを低められるため
とてもありがたいメリットです
IoT改善事例①マニュアル作成ツールの活用で作業を標準化まとめ
生産管理の煩雑さを解消するため
自らがIoTシステムを開発することで
さらにそれを強みにしてしまう積極性
さらに、中小製造業ならではの視点で
見える化ツールを開発して販売まで
手がけて収益に結びつける貪欲さ
学ぶべきポイントがいくつもある
IoT改善事例でした
さてこの事例を知ったあなたは
この知識をどう活かしますか?
それでは今日はここまで
今後とも宜しくお付き合いください☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
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