IE手法の改善ステップにあわせたスキル
生産構造からみる改善の考え方など
IE手法のイメージを深めていただく
前回の記事はそんな内容でした
【前回記事】>IE手法の改善ステップとスキル(工程分析&作業分析)
さて、今回はその改善ステップの最初
1.改善対象に選定に活用する
有効な3つの方法のうち2つを
ご紹介できればと思います
しばらくお付き合いくださいませ
IE手法の改善目標の確認
まずは組織全体の経営環境を把握が必要です
つまりIE手法活用の大前提として
目的はもちろん生産性向上です
一方で、
IE手法活用に取り組もうとしている組織が
いったいこの生産性をどこまで改善する
必要があるのかという環境を
しっかり把握して、推進メンバー間で
共有している必要があります
つまり取り巻く経営環境、具体的には
経営方針・目標および組織方針・目標
を指します
でなければ。。。
頑張ってIE手法活用で改善が進みました
『でも、求められる成果に対しては
ぜんぜん足りず意味ありませんでした』
なんてバカバカしい結末になったら
次なる改善エネルギーが生まれない
最悪な状況を組織に与えます
そのため、事前に求められるレベルを
しっかり確認していることが前提で
説明を進めさせてください
IE手法の改善対象の選定
前回の記事で説明した4つの改善ステップ
| 【IE手法の改善ステップ】 1.改善対象の選定 2.現状分析 3.改善案の検討 4.改善案の実行 |
の1番目のステップです
この選定によってこの後の現状分析で
活用するスキルがまったく変わってきます
具体的には
製品単位で改善するか
工程単位で改善するか
作業単位で改善するか
動作単位で改善するか
どの単位で改善を進めることが
先に確認した求められる目標に沿うのか
その規模感を意識しながら分析を進めます
つまり目的の対象物をみて
最適な道具をチョイスする
ボルトの形状を確認して
最適なスパナを選ぶ。。。みたいな
そんな確認ツールとして
P-Q分析、P-MH分析、ワークユニット分析など
代表的な3つの分析手法を活用します
ではまずはひとつ目
P-Q分析から説明いたします
P-Q分析
まずP-Q分析について
PはProduct:製品
QはQuantity:生産量の意味
つまり
重点的に改善すべき製品を選ぶため
製品と生産量の関係をパレート図を用いて分析する手法なのです
パレート図は、データ数の多い順に
棒グラフで並べると同時に
累積比率を折れ線グラフで示した図です
QC7つ道具でも有名ですので
ご存知の方もいらっしゃるかもしれません
まずはP-Q分析でもって
製品量で改善優先度を図っていきます
おおまかに
累積比率:80%までカバーする製品
これを重点製品とおきます
通常、上位2~3割の製品で
全体の7~8割をカバーするというのが
一般的な構成といわれています
ですが皆さまの職場がどうなっているか?
この現実をを把握してみること
まずはこれが大変重要なんです
そのため、まずはP-Q分析
やってみてくださいませ
とは言っても。。。
生産量が多いからといって
その職場で時間がかかっているとは
限りませんよね
そのため、P-MH分析も
同時に進めたいところ
P-MH分析
非常に手間がかかってなくて量が多い製品
逆に手間がかかるが量が少ない製品
その重点度をしっかり確認する必要があります
PはProduct:製品
MHはMan Hour:工数の意味
工数=生産量×1個あたりの作業時間
つまり
製品と工数の関係をパレート図にして
より手間がかかっている製品を選んで
改善を進めたいところ
ところが少し問題があるんです
それは何でしょうか?
実はIE手法を取組む前から
この1個あたりの作業時間がわかっている
そういった職場が少ないのです
ですので、作業時間をつかめていない
そんな職場はP-Q分析を優先して
改善の重要度を把握してください
改善対象を選ぶのに有効な3つの手法1まとめ
この2つの手法活用でとても大切なのは
誰かが計算してこの状況をわかっている
というだけで終わらせないということです
つまり、この手法でもって同じ情報を
関係者がみんな知っていることが重要です
ぜひ関係者全員で共有してください
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それでは今日はここまでです
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
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