IE手法活用で改善する意味とは?~標準時間を制する時間研究~

IE手法活用で改善する意味とは?~標準時間を制する時間研究~

IE手法を活用して改善を進めること
それはいったいどういう意味があるのか?

今まで多くのIE手法の解説を進めてきたが
それはいったいどんな意味を持つのか?

今回は改めてこの改善を進める意味を
掘り下げてみましょう

 

目次

市場から試されている中小製造業~迫りくるテクノロジーの変化~


我々中小製造業はいま
市場から試されていると言えます

 

益々高性能になっていくパソコン
どんどん高速化していく通信網
さらに便利になっていくクラウドサービス
IoT、AI、ロボットなどなど

まだまだこれから多様なサービスが登場し
高度なテクノロジーの開花が加速します

 

この環境変化にどう追従していくのか
どう我が社の利益に結びつけていくのか
闘うのか、逃げるのか、仲間につけるのか

選択に迫られているのが中小製造業です

 

かつて、同じようなことがありました

電子化の大きな波です

その波を無視し続けていた企業が現在
どうなっているかは皆さまはご存知です

 

旧態依然としたものづくり技術を過信し
世の中の変化を軽視した企業は
取り返しのつかない状態になっています

『いやいや、うちは大丈夫』
『パソコンなんて必要ない』
『ただ良いモノをつくるのみ』

それで生き残っている企業は
ほとんどいないのではないでしょうか?

 

経営戦略の迷いが生み出す事業リスク


振り返ってみると差を分けたのは
経営戦略の迷いです

いつ、どの程度、どれくらいの投資を
テクノロジーに費やしていくのか?

これを決めきれずズルズルズルズルと
後の方になって慌てて最低限の投資をする

これでは先行利益は得られず
次の投資タイミングで資金が不足します

 

つまり。。。

 

迷っている時間は完全に事業リスクを
膨らませてしまうことになるのです

 

そのため、必要な時、必要な投資を
しっかりと実施する必要があります

『そんなことは誰でもわかっている!!』
『迷うなと言われても意味がわからない』
『では、いったいどうすればいいのか?』

 

企業ビジョン=ゴールから逆算する成長プラン


いくらTOPと言えど人間です
迷ってしまうのもの無理がありません

しかしほとんどの事業は複数の人生を
背負って運営しているはずです

企業トップにはその大きな責任があります

 

だからこそフラフラと決断を遅らせるより
いつまでにどんな会社にしたいのか?
それに必要な技術は?ヒトは?設備は?

しっかりと『ありたい姿』をゴールと置く
成長プランを考えておきたいわけです

 

それがあったら絶対迷わないし
コスト的にあのテクノロジーの価格が
ここまで下がったら投資!とか
利益率をここまで上げられたら
金融機関に相談!とか

あらゆる条件の変化に合わせて
適正な時期に適正な投資が可能です

 

そういった環境を整えるためにも
『改善を進めることのできる組織能力』を
コツコツと高めておくために
IE手法活用での改善を進めたいわけです

え?どういうことかって?
もう少し説明を加えましょう

 

IE手法:タイムスタディ(時間研究)での標準時間


別にものづくり企業でなくても同じですが
我々は価値を造って市場に提供しています

 

売上高とは、この提供価値を
貨幣価値で表現したものです

そしてこの提供価値をつくるのにかかった
『経費』を売上高から差し引いた利益が
我々の未来の存続余力を決めるわけです

つまり隣の会社と比べて
同じ価値をつくるのにかかった経費が
高いか低いかで収益性に差が生まれます

 

そして。。。

この経費の代表的な項目は『人件費』です

 

つまり
ゆっくりモノをつくるのと
すばやくモノをつくるのとでは
収益性に大きな差を生みだします

だからIE手法の7つ道具の1つ目
タイムスタディ(時間研究)で
実際にはバラバラだった作業時間を
標準時間として一定の時間を守ろうと
改善活動を開始するわけです

 

この改善活動が組織的に展開される

そういったチカラをつけていく

そうすることで経営体質はムダのない
スリムな体制を維持できるようになる

 

つまり標準時間を制する企業は
収益を制することができるのです

ま、ここまでは当たり前ですよね

 

いえいえ、それだけではなく
実はIE手法改善には今後の将来を決める
大きな役割があります

 

IE手法:統計的改善手法が生み出すAIスタンバイ


この先のテクノロジーの変化
もう目の前に転がっているのが
IoT(Internet of Things)です

まだ多くのヒトが宝が転がっているのに
気づいていないのが不思議です

 

それもそのはずです

 

改善という文化が根付いていない企業には
この絶大なる効力に気づけないからです

窓辺で青い鳥を待つ少女のように
何も努力しなくても高まる景気が収益を
運んでくれると期待だけしている状態です

やはり青い鳥を手に入れるには
あらゆる手段を講じる必要があります

 

IoTはあらゆる情報を収集してくれる機能
そのためこれを使いこなす必要がある

そう!IE手法による改善力を持っておくと
そのIoT情報を元にどんどん改善が進む
そんな世界をつくることができるのです

 

そんなチカラがつけば
そんじゃそこらのライバル企業には
負けるはずはありませんよね

 

そしてその体制がしっかり備われば
将来AI(人口知能)に覚えさせる情報も
どんどん蓄積していきます

つまり我が社をAIスタンバイな状態に
することができるわけです

どうです?未来が開けませんか?

 

IE手法活用で改善する意味とは?まとめ


これから来るテクノロジー進化の波

敵にするか、味方にするかは
それぞれのゴール設定にかかっています

 

そして『ありたい姿』実現のためには
時間を制することが必要で
IE手法活用で改善できる組織体制が
将来すべての情報をつなぐことが可能です

ぜひ、7つ道具のひとつだけでも
使いこなせるように訓練することを
オススメします

 

 

それでは今日はここまで
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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