IE手法による業務改善が進まない時に施すべきたった3つの対策

IE手法による業務改善が進まない時に施すべきたった3つの対策

IE手法などを活用して改善を進める
製造業としては必要とされる姿勢でしょう

『やっているのだけれどうまく進まない』
そんな声もよくお聴きします
  
   

なぜ改善が進まないのか?
進めるためのやり方はあるのか?

今回はそんなお話を進めて参ります
  
  
 

目次

IE手法による業務改善の進め方

もう何度も説明を繰り返していますが
IE手法を進めるには、改善対象を決めて
分析(見える化)し、対策案を考えて改善
この3ステップを実施します
  
そしてこの見える化(分析)ツールを
IE手法7つ道具として表現しています
  
  

目的や改善対象に合わせて
そのツールをチョイスします

まるでプラスネジにプラスごライバーを
使って用途を果たすのと同じように

判断にはある程度の知識は必要ですが
これもやってみてなんぼですよね
  
  

しかしこのIE手法は少々やっかいで
分析手法の一つひとつにクセがあり
それぞれ慣れていくことが必要です

それを乗り越えていくだけの
パワー=理由が必要で
これを与えられない組織はことごとく
改善が進まない状態を生み出します

それはいったいどういうことか?
  
  
 

業務改善が進まない原因

IE手法に限ったことではないですが
業務改善という課題解決の仕事は
トップダウンで指示されることが多く
いきなり言い渡されるものです

   

上司『お、◯◯くん、ちょっといいか?』
部下『はい、なんでしょうか?』
上司『先日、収益改善のため会議で
 業務改善を進めることになった。
 そこで◯◯くん、やってくれないか?』
部下『どうやって進めるのでしょうか?』
上司『IE手法という改善技術を学習して
  それを応用して欲しい。頼めるか?』
部下『わかりました。やってみます』
  
   

こんなイメージで
IE手法がどんなものかも分からず
とりあえず挑戦してみようとスタートする

こんな流れが一般的ですよね
  
  

でもこれでは進まないんです

なぜ進まないのでしょうか?

理由は以下のとおりです
  
  

【改善が進まない3つの理由】
1.目的が明らかでない
2.個人任せになっている
3.取り組みへの覚悟がない

では、ひとつずつみていきましょう
  
  
 

目的が明らかでない

この改善はなんのために行うのか
その理由がわからない

そのわからないボヤっとした指示は
どうしても日常のやるべき仕事より
優先順位はどんどん低まるはずです
  

これではIE手法という固有技術を習得して
それを応用するほどの推進力は望めません
  
  
 

個人任せになっている

上長はきっとこの部下を信頼しています
おそらく部下も上長を信頼しています

なのでこの指示はよく覚えているでしょう
しかし改善は1人のみでは進み難いため
部下は個人的に責任を感じるはずです
  
  

一方で任されたのは自分であるため
自責の念が時間とともに大きくなるはず

ひとつの重しではありますが
確実にこの部下のモチベーションに
影を落とすことになるでしょう

とても辛い状況へ追い込むことに
  
  
 

取り組みへの覚悟がない

上司は改善を進めたいはず
しかし部下を信頼して任した

当たり前のように思うかもしれませんが
これではリーダーとしての覚悟がない
  
  

つまり『何としても進める』という
確固たる意思が上司に感じられない

それでは部下を1人で悩ませるだけで
改善が進むわけはないですよね

気をつけたいものです
  
  

 

改善を進めるために施すべき3つの対策

これまでの3点の理由を考えれば
これからお話する3つの対策を施すことで
この状態を打開することが可能です

ぜひ試してみてください
  
  
 

施すべき対策1:目的を明確にする

会社にとって業務改善がどれだけ必要か?
いつまでに、どれだか改善すべきか?
そもそも何のために改善するのか?

なんにもわからないのであれば
どのペースで、どんな課題を解決すべきか
まったくわかりません
  
  

そのため、会社全体の課題を再度説明し
いつまでにどの程度の改善が必要か

そしてそれは何の指標でみていくのか?

をはっきりさせます
  
  

そのことによって携わる人間に
活動すべき理由=推進パワーを
充填させるのです

やはり燃料なしで動力は動きませんよね
  
  

 

施すべき対策2:改善組織を編成する

個人任せはやめて
組織的な取り組みとして進めるため
改善組織を編成して発表します

そしてその有力メンバーとして
信頼する部下をアサインすればいいです
  
  

そのことで少なくとも個人の責任でなく
組織的に取り組むこととなり
しっかり進捗をフォローできます

知識習得も個人責任でなく
何人かで進めれば確実ですよね
  
  

 

施すべき対策3:上司がリーダーとなる

やはり推進リーダーは上司が責任者として
しっかり全体をモニタリングしていく
  
  

各メンバーが遺憾なく実力を発揮するよう
プロセスを整えるのもリーダーの役目

そして成果獲得への覚悟を決めることで
全体の推進力を大きく増幅します

人任せではなくやはり
しっかりと上司として役割を
果たしていただければ組織は強くなります
  
  
 

IE手法による業務改善が進まない時の対策まとめ

こういった小さなチームが成果を出すには
ほぼ守るべきポイントは決まっています

やはりトップを含めたリーダーシップ
そして従業員がチカラを出し切れる環境
この2つが揃えばあとは走るだけです

ぜひ環境整備を進めてください

   
   
  
それでは今回はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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