見込生産とは?受注生産との違いとそれぞれの特色について

見込生産とは?受注生産との違いとそれぞれの特色について

皆様の工場は受注生産でしょうか?
それとも見込生産でしょうか?

それって何が違ってどれだけの
リスクの重みを持っているのか?

今回はそんな生産方式の違いによる
それぞれの特徴を押さえることで
自職場の課題を掴む実力を
つけていただければと思います

今回も読み終えるまでのお時間
お付き合いいただければ幸いです

 

目次

受注形態について

現在、皆さまにはそれぞれ
職場にいけば仕事があると思います

作業内容や役割はそれぞれですが
ものづくり企業であれば当たり前

しかし作業しているその製品は
行先が決まっているでしょうか?

実はこれによって気を付ける必要が
あることを理解いただきたいのです

実はこの受注形態には
受注生産と見込生産の2つが
存在しています

それぞれもう少し詳しく説明を
加えていきましょう

 

受注生産とは?

お客さまの注文を受けてから
生産を開始する生産形態のことを
受注生産と言います

洋服のオーダーメイドや家の建築
造船など本当にさまざまですが
おおむね1~数個の小ロットが多い

身近な食料品を例にあげると
飲食店がわかりやすいですよね

 

受注生産の品質

具体的に誰が注文したのか?
どの程度の品質が求められるのか?

この辺りのイメージが明らかなので
それぞれのニーズに狙いを定めて
つくることができるため
比較的満足度は高くなります

 

受注生産の価格

一つひとつ丁寧につくるイメージ

それぞれがそれぞれに特別なので
しっかり時間をかけるイメージ

なのでコストの削減幅が少なく
やっぱり高くついちゃいますよね

 

受注生産の納期

製造期間はそのままリードタイムとなり
しっかり納期がかかります

『待つ楽しみ』ってのも
商品価値でしょうかね

これが受注生産の特徴となります

一方で見込生産はどのような
イメージでしょうか?解説します

 

見込生産とは?

お客さまの注文がないのに
生産を開始する生産形態のことを
見込生産と言います

こう書くとそんなことしちゃって
大丈夫か心配になりますよね?

実は市場の需要を予測して
あらかじめ注文を受けずに
製品づくり計画的な生産形態のこと

多くの大量生産品はこちらです

身近な食料品を例にあげると
コンビニ弁当だとわかりますか?

 

見込生産の品質

具体的に誰が食べるかわかりません
そのため徹底的な市場調査が必要

調査っていうよりもお客さまからの
評判やアンケートで判断します

大多数がお客さまなので具体的に
どんなヒトに満足してもらえるか
考えることが増えてしまいます

一方でつくり手も一人でないので
バラツキが生まれやすくなります

 

受注生産の価格

多くの数を分業で効率性を求める

そんな仕組みを回しやすいため
一つひとつ作るよりかは安いです

大量生産品ってうまくやれば
相当格安の商品がつくれます

 

受注生産の納期

たくさんの人手をかけるので
やりようによっては短期間化も
狙えるようになります

一方で注文がなくても作って
在庫として店頭に並んだりすれば
お客様にとってはすぐ手に入ります

やはり相当便利ですよね

 

受注生産と見込生産との違い

ではこの見込生産と受注生産との
違いを一覧表にしてみました

 

受注生産 見込生産
①リードタイム 長い 短い
②進捗管理 シンプル 複雑
③在庫管理 不必要 必要
④製品原価 高い 低い

 

①リードタイム

受注生産の場合はリードタイムが
どうしても長くなります

受注してから生産を開始するのが
その主な理由です

見込生産は、もう受注があると
見込んで生産を始めているので
うまくできれば受注が来たときには
もう完成しちゃっているように
計画することもできるわけです

そりゃ違いは大きいですよね

 

②進捗管理

受注生産の場合は受注する時に
納期はお客さまとすり合わせます

その時にはかならず対応可能な
納期で約束するのが普通ですよね

なので進捗管理とはいっても
とてもシンプルになります

一方で見込生産の場合は効率を求め
一定のまとまった量をつくるため
どこまで進んでいるか綿密に
管理していく必要があります

 

③在庫管理

同様に見込生産で作った製品は
売れるかどうかで在庫が決まるため
綿密な在庫の管理が必要です

市場ニーズのペースを見誤れば
そのまま在庫として残ってしまう
つまり一定期間の作業がムダになる

それでは元も子もないので
しっかり管理が必要になります

一方で受注生産はシンプルなので
在庫は仕掛品だけですよね

 

④製品原価

製品原価はやっぱり受注生産は
見込生産に比べて高くなります

高くなる、というより安くならない
という方が正確でしょうかね

受注生産は頑張ってうまく作るしか
原価低減の余地がないわけです

一方で見込生産となれば色々な
工夫が効きます

材料を大量に安く買ってみたり
一度に多くつくってロス提言
ずっと同作業を繰り返す担当制で
バラツキを最小限にしたりできます

 

見込生産とは?受注生産との違いまとめ

見込生産と受注生産

同じ製品をつくっていても
その受注タイミングによって
管理すべき重要度が異なります

そのため自職場はどちらなのか?
そして適切に管理されているのか?

ぜひ把握したうえで今後の体制を
整えていただければと思います

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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