前回はIE手法による
7つのムダ改善事例として
「運搬のムダ」
の改善事例について説明をいたしました
IE手法とトヨタ生産方式の関係については
こちらの記事を参照ください
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価値を付け加えているように見える
加工にも実はムダがある場合があります
今回はそのような「加工そのもののムダ」の
改善事例について説明してまいりましょう
トヨタ生産方式「7つのムダ」の「加工そのもののムダ」とは?
以前「加工そのもののムダ」とは
次のように説明しました
昔からこうやってるからといって
本当に必要かどうか考えず
本来必要の無い工程や作業を行うことです
では「加工そのもののムダ」の改善方法について
事例とともに考えてみましょう!
「加工そのもののムダ」改善事例①:その検査、やめれませんか?
品質を高めるために生産性を犠牲にする
不良品を出荷しないためにも検査は必要!
全てが全てそうでしょうか?
確かにもし不良品を出荷してしまったら
場合によっては次から受注できず
経営にも多大な悪影響を与えるでしょう
だからと言ってやみくもに工数をかければ
コストアップ、利益圧縮につながり
それはそれで問題です
ではいったい、どうすれば良いのでしょう?
まずは、検査結果を履歴として残しましょう
そして不良率や傾向を分析し
検査をやめる判断をするための
データを整備を進めるのです
例えば検査にも色々ありますが
抜取検査の場合、JISで規定されています
「JIS Z9015 AQL(合格品質水準)による抜取検査」
抜取検査とは、一定の割合で製品(ワーク)を抜取り
確認して品質を維持・改善する方法で
比較的生産が安定していて不良が少なく
仮に不良が出たとしても別の検査などで
食い止めることができる場合などに
行われる方法です
そして、この規定によると検査OKが連続すると
検査レベル(抜取る割合、検査箇所など)を
ゆるめても良いとされています
(もちろん、品質的に問題ないと判断される場合)
もし、ゆるめた後に検査NGが出たら
またきつくする、といった考え方です
「加工そのもののムダ」は
本当に必要かどうか考えず
本来必要の無い工程や作業を行うこと
と説明しました
過去に不具合が発生して
再発防止策を打った後にもかかわらず
標準作業にないけれど自主的にやってる検査
標準作業にないのでIEの観点からは
単なる能率悪化となります
本当に必要な検査なのかどうかは
きちんとデータで証明しましょう!
「加工そのもののムダ」改善事例②:その梱包、必要ですか?
ワークを運搬する際に
傷や汚れがつかないように
梱包することはあると思います
顧客へ出荷するための梱包ならまだしも
後工程へ運搬するためだけに
過剰な梱包をしているのであれば
見直しを検討しましょう
過剰な梱包は前工程の生産性を
悪化させるだけでなく
開梱する後工程の生産性も悪化させます
例えば、繰り返し使うような通い箱を使う
前後工程を連結できないか検討する 等
梱包も検査と同じく、品質に影響することが
多いので、本当に必要かどうか?の視点で
改善できることがあります
「加工そのもののムダ」改善事例③:その転記作業、無くせないですか?
3つ目の事例は、事務作業の改善事例です♪
事務作業で「加工そのもののムダ」とは何でしょう?
例えば、転記作業
元データは電子データでもらってるけど
フォーマットが違うので
自分たちのフォーマットに入力(転記)してます
これ調べてみますと、結構あると思います
データを提供した(元々入力した)側は
転記していることすら知らないことも
あるのではないでしょうか?
そういう転記作業は
そもそも何の情報が必要なのか
関係部門で整理し
そもそも入力(転記)は必要なのか
フォーマットを統一できないか
別のデータで代替できないか
入力を簡素化できないか
(自由記述から選択へ 等)
検討しましょう!
お気づきになられたかもしれませんが
事務作業の改善もECRSの考え方が
有効ですね♪
さて、今回は「7つのムダ」のうち
「加工そのもののムダ」に対する改善事例
についていくつか説明しました
それでは今日はここまで
今後とも宜しくお付き合いくださいませ☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
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