IE手法は仕事の本質の追求である
そう表現しても過言ではないと
個人的には考えています
と、いうのはある新入社員が気付いた
仕事の本質とIE手法の関連性を
とても興味深く見いだせた話を
お聴きすることができたからです
今回はそんな体験談を踏まえた
IE手法についてのお話です
この記事を読み終えるまでの数分間
お付きたいいただけば幸いです
ある新入社員の気づきと挑戦1
入社してすぐ組立加工を
担当することになったAさん
作業に慣れてくるにしたがって
多少気分にゆとりが出てきたようです
そんな時、ふと周囲を見渡すと
作業者によって作業手順が
多少違っていることに気がつきました
あるヒトは自分よりも効率が悪かったり
とても効率的に動いている人もいたり
不思議に思っていろいろなヒトの
作業手順をずっと眺めてみたんです
そうすると効率が悪いヒトは
自分が教えられた手順とは違っていて
手順の数が多いことに気が付きました
そうして彼は仮説を立ててみました
もしかして手順に無駄があるから
効率が変わってくるのかもしれない
そこで彼は自分より能率の良い人の
作業方法を観察してみたのです
そのベテランは手足を動かす速度が
決して早いわけではないのですが
自分よりも無駄のない動きで
作業を構成していました
その動作を真似てみたら
以前よりはるかに高い効率で
仕事ができるようになったのです!
この問題意識と観察力
鋭いですよね!
これが純粋な好奇心と感性が生み出す
改善のチカラなのです
ある新入社員の気づきと挑戦2
Aさんは本当に正しくて効率が高く
しかも疲れない方法があるはずだと
気付いたわけです
それなのになぜ誰もがそれぞれに
何らかの無駄を含んだ加工手順で
仕事をしているんだろう?
そう考えた彼は一番高い効率で
仕事ができる作業手順を考案しました
そしてそのパターンを見つけ出し
次々と最適な作業手順をつくりました
さらに単純な向上心から
加工そのものの勉強をしてみました
そうすると手順だけではなく
設備自体を少し改造するだけで
製品にあった加工ができることに
気がついたのです!
作業を中断する作業
たとえば治具の交換等についても
あまりお金をかけずに短時間で
済ませる工夫なども試してみました
要素技術を組み合わせることによって
意外とうまく改造できたようです
そうやって彼は
職場を良くしたいという純粋な動機で
効率化を進めて、それに追従して
周囲の作業者もその改善意欲に
目覚めていきました
今では自然発生的に毎月
5件程度の改善が進む職場と
なったとお聴きしています
すごい成果ですよね!
今回の事例から学ぶIE手法の本質
価値を生むための仕事のやり方が
以前と比べて進化していかなければ
やがて他の会社や海外生産に奪われて
仕事自体がなくなりかねません
生産性向上は作業者自身の課題であり
新しい加工技術やコスト低減技術の
革新の主役は我々自身のはずです
高い効率を得る方法を追求するのは
誰のためでもない自分たちのためです
Aさんのように高い問題意識を持って
ものづくりのスキルを高める努力は
そのまま製造現場の生産性を上げ
より少ない人、資材、設備、情報を
有効活用するという職場をつくります
ムダの排除は付加価値を押し上げて
『製造原価をより低くすること』に
つながるはずです
そのための代表的な方法論として
IE手法を挙げることができます
IE手法も一番良い仕事のやり方を
追求するためのツールです
つまりIE手法の本質とは
職場を正常進化させること
このAさんは純粋に仕事を楽しみ
この本質を追い求めたことになります
これは仕事の本質だとも
言えそうですよね
IE手法の本質とは何か?~ある新入社員の気づきと挑戦~まとめ
単純に仕事を楽しむ
そのためのツールがIE手法であるなら
ぜひ積極的に使ってみて
その絶大なる効果を自分の実力として
活用していただければと思います
それでは今日はここまで
今後とも宜しくお付き合いくださいませ☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために