インダストリアルエンジニアリング(IE)
科学的なアプローチによって再現可能な
改善手法の数々をまとめてそう呼びます
そんな慣れないIE手法を活用して我々は
いったい何を実現させようとしているのか
利益の追求という事業の本質的な意味
そしてIE手法の歴史と活用目的
さらには我が社に必要かどうか など
もう十分わかっているとは思いますが
改めてその道筋を確認してみましょう
『利益の追求』という事業の本質的な意味
事業の本質というのは本当にシンプルです
売上高から費用を差し引いた利益の追求
その利益を次の利益創出のために使う
そうやって自分達の生活の糧をつくる
ま、ありていに言えばそういうことですが
これでは本質がまったく見えてきません
しっかり時系列で説明し直すと。。。
まず、市場(社会)に価値を提供します
その対価として得られる貨幣価値が売上高
その提供価値を生み出すための経費
これをより少なくする努力をすることで
利益を追求していくのが事業の本質
つまり事業としてやることは2つ
(1)できるだけ役に立つ
(2)できるだけ節約する
この2つを極限まで高めることが
会社に課せられた使命と言えるでしょう
この2つ目
『できるだけ節約』を進めるためには
職場での改善活動が必要となります
その改善ツールとして有効策のひとつが
このIE手法という位置づけなのです
インダストリアルエンジニアリング(IE)手法の歴史と活用目的
IE手法は1950年代
機械工だったF.W.テーラーと
レンガ積み職人のF.B.ギルブレスらが
代表的な手法を生み出したことで
発展を始めた生産管理技術と言われます
テーラーは1日の公正な仕事量
つまり標準的な作業量を決めるために
タイムスタディという手法を生み出し
作業の標準化を実現しました
ギルブレスは作業を動作単位に分解し
最良の方法を見つけながら
所用時間も論理的に計算できるよう
作業分析(動作分析)方法を考えました
つまり行き当たりばったりだった仕事を
誰が作業しても同じような結果が出るよう
さらに最適な作業方法を生み出せるよう
そんな目的のために考え出されたもの
そう、このIE手法はまさに
『できるだけ節約する』を進めるために
生み出された手法たちなのです
我が社にこれが必要かどうか?
これまでの組織構造で言えば
ある一部のリーダーが全体を導き
その他はその方針に従ってきました
つまり大部分の従業員はただ
上司の言うことをきいていれば
事業はうまくまわってきた歴史があります
ただしその事業環境はもうすでになく
消費者ニーズの多様化や情報化社会の台頭
あるいは働き方の改革などによって
一部のリーダーだけの努力では対応が
できなくなってきている実情があります
また、これまで大企業を中心とした
下請構造は徐々に破壊されてきていて
企業間の競争はさらに熾烈な状況下
そのため多くの従業員の経営の参画が
必要とされていて、それを実現できている
会社が生き残れる権利を得ています
つまりダーウィンの進化論と同じく
強いものでも、賢いものでもなく
環境に順応したものが生き残る
要するに自らを変えていける
組織のチカラを高めることが
現代の会社の必須条件だということです
そのためIE手法が必要かどうかは
その機能が我が社にすでにあるかどうか?
べつにIE手法でなくとも
『できるだけ節約する』を進める機能が
すでに当社に装備されているかどうか?
が、判断の分岐点となります
もしまだないのであれば
次の産業革命が押し寄せる波によって
我が社もさらわれてしまうリスクが
高くなってしまいます
そのためにぜひ
これを読んでいらっしゃるリーダーなら
目の前に現れたツールをまず
手にとって試していただきたいわけです
改めて考える改善への道筋
まずは何と言っても自社の課題の把握です
課題と問題点を混同してしまい勝ちですが
問題とはゴールと現状のギャップ
課題とはそれを解決するために必要なこと
を指します
この課題を把握するには
自社のゴール設定、つまり企業ビジョンを
明らかにする必要があります
なぜなら、どの山を登るのか
つまり近所の山なのか、六甲山なのか
はたまた富士山なのか、エレベストなのか
そのゴール設定によって
準備すべきものはまったく違うはずです
そのため自社が目指すのは具体的にどこか
まずはそれが存在していてはじめて
自社の課題が明らかになるはずです
その課題解決に向けた改善対象を決めて
現状を分析します
その分析手法として代表的なのが
IE手法の7つ道具です
その分析を進める過程で改善案を見つけ
その優先順位を決めて取り組んでいきます
この改善過程をできるだけ多くの従業員と
一緒に取り組むことで組織力が向上します
つまり組織的に改善を進められる機能を
装備することができるのです
こういった組織を育てることそのものが
リーダーの役割であると言ってよいかと
インダストリアルエンジニアリング(IE)手法とは?まとめ
さていかがだったでしょうか?
この情報化社会
対処すべきことが多すぎて頭を抱えます
しかし一方でこの課題解決をひとりでなく
より多くの従業員と一緒に取り組んでぜひ
よりよいチームへと進化を遂げてください
それでは今日はここまで
今後とも宜しくお付き合いくださいませ☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
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