正しい清掃の進め方=みんなで進める3Sのポイントシリーズ③

正しい清掃の進め方=みんなで進める3Sのポイントシリーズ③

正しい清掃とはどんなものでしょう
みんなで進める3Sポイントシリーズ
第3弾は清掃についてです

個人の意識を磨き込んでいくことは
もちろん大切なことです

だけどそんな環境づくりのためにも
組織力=チーム力を高めることは
本当に重要なことです

 
ABC

A=当たり前のことを
B=バカにせず
C=ちゃんとやる

今回はそんなチームづくりのために
押さえておくべきポイントを
しっかり整理していきましょう

 

目次

清掃活動とは何か?

清掃活動とはキレイにすること

それは誰に聴いてもわかっていて
間違えることは少ないと思います

職場をキレイにすることは
職場にいる誰もが望んでいること

それなのになぜ
清掃活動が継続できないのでしょう

まずはその理由を丁寧に
整理してまいります

 

清掃活動が続かない理由

実は清掃活動が継続できないのは
以下の3つの理由がよく挙がります

清掃活動が続かない3つの理由
理由1:自分の仕事ではないから
理由2:ついつい忘れてしまうから
理由3:忙しくて時間がないから

あるあるですよね

ではもう少し丁寧に見ていきます

 

理由1:自分の仕事ではないから

清掃することってメイン業務に比べ
優先順位が低いと考えている職人が
とても多いのは事実です

でも本当は仕事のできる職人ほど
キレイな仕事をしています

 
けれど、なんとなくお家の掃除の
イメージがあるのか清掃そのものを
下にみている傾向は否定できません

だから間違ったプライドを優先して
『優秀な自分の仕事ではない』
そう片付けることで回避している

そんな考えを持つヒトが
多くいらっしゃいます

 

理由2:ついつい忘れてしまうから

優先順位が低く捉えているヒトは
無意識下でついつい忘れます、笑

いまやろうと思ったのに、状態です

忘れていればやらなくていいと
下手な理由をつくっている考えも
生まれちゃうかもしれませんね

 
そりゃ、他にもやるべきことは
たくさんあることは確かですが
部品を付け忘れる、なんてことは
めったに起きないわけですから
気を付ければ対処できるはずです

つまりそのヒトにとっては
忘れるほど存在感が薄い業務だと

そういったポジションなわけです

 

理由3:忙しくて時間がないから

受注量に対して生産能力が不足して
残業対応している状態

がんばって積極的に仕事を進めても
清掃する時間が捻出できない状態

そうなっている職場はある意味
市場から認められている存在と
言えるのかもしれません

 
だから清掃活動には取り組まくても
問題ない、と思っているヒトも
少ないですよね

やろうと思っているんだけれど
やる時間がないというのが多くの
正直なご意見だと思います

 
ただしこれは言い訳である場合と
そうでない場合が存在します

前者の場合はほぼ理由1と同じです
こころのどこかで誰かがやればいい
そう思っちゃってます

一方、後者の場合は
清掃ができる組織的な体制が
とれていない状態だということです

つまりその体制をつくることが
対策と成り得ます

 

清掃活動を進める3つのポイント

清掃活動が続かない理由は3つ
・自分の仕事ではない
・ついつい忘れてしまう
・忙しくて時間がない

これが多くの職場で聞こえる声です

 
つまりこの理由がなくなれば
多くの職場の清掃活動が
進み始めるというわけです

なので逆説的ですが単純に
清掃活動を進める3つのポイントを
整理していきましょう

清掃活動を進める3つのポイント
[POINT1]役割分担を明らかにする
[POINT2]忘れないしくみをつくる
[POINT3]正式業務に清掃時間を設定

もうお分かりだと思いますが
もう少しだけ詳しくお話しします

 

[POINT1]役割分担を明らかにする

「自分の仕事でない」とは思えない

そんな状況をつくるためには
役割分担をしっかり設定することで
対処可能です

 
「〇〇班はいつ、どこを清掃する」
という取り決めで進めることが
一般的だと思いますが、それでは
自分の仕事だと思いません

いつ、どこを清掃する担当は
〇〇班の〇〇さん、〇〇さん・・・

と実名をしっかり記載した表などを
全員が確認ができる掲示板などに
貼り付けるなどで明らかにします

 
あなたがやるべき仕事なんだと
はっきりアサインするわけです

そこまではっきり頼みたい仕事を
明らかにすれば都合のよい解釈は
生まれない環境をつくる工夫です

 

[POINT2]忘れないしくみをつくる

「うっかり忘れてしまう」ことが
ないようなしくみを導入します

 
例えば。。。
工程シートにチェック表を追加して
清掃したらチェックすることなどで
定型業務に入れてしまう

清掃実施記録リストを作成して
毎日、点検と一緒に清掃も実施して
それを毎日の業務報告として記録

あるいは時間になったら
あるメロディーを流して
それを聞いたら清掃を実施する

などなど、意識しなくても
「気が付いたら清掃してました」と
なるようなしくみを考えるわけです

 
どんなしくみをつくれば自分たちが
忘れないようになるのか?

そもそも一緒に考えていくことから
はじめてみることが効果的です

 

[POINT3]正式業務に清掃時間を設定

やはり3S活動は組織活動の基本

これらをしっかり進めることで
強い組織に成長させることを
経営戦略の軸と置くこと

つまり我々のチームはもう
清掃をすることが特徴的だと
それを大切にするチームだと

そんな自然な空気をつくろうと
することがなにより重要です

 
そのため、清掃時間はしっかり
確保することが必要です

清掃時間をしっかり設定したうえで
生産計画を策定する

つまり生産能力も清掃時間を
しっかり踏またうえで設定する

そういった経営者による意思決定が
清掃活動を継続させる秘訣です

 
清掃時間は作業者の裁量に任せて
経営側は知ったこっちゃない職場

そりゃ、経営者がそういう覚悟では
継続できるはずがありませんよね

 

正しい清掃活動の進め方

これらのポイントを押さえながら
正しい清掃活動の進め方について
改めて解説を進めてまいります

もうおおよそにはお分かりですよね

正しい清掃活動の進め方3ステップ
[STEP1]進め方をみんなで考える
[STEP2]決めたことを貼りだす
[STEP3]実施実績を報告する

ではこの3ステップについての
説明を進めましょう

 

[STEP1]進め方をみんなで考える

組織的にものごとを進めるのに
誰かの正しさを押し付ける方法は
よっぽどのカリスマ的な人間力が
なければうまくいきません

そのために必要なのは
みんなの「正しさ」をつくること

 
つまりそれぞれの考えを出し合って
それぞれの視点や想いを共有して
そのうえでどうすべきか考える

そういった機会を設けることが
とても大切なプロセスになります

このことによって
「誰かの押し付け」ではなく
「みんなで決めたこと」にできます

そりゃ、納得感もとても高いですし
実現性もグンと高まります

 

[STEP2]決めたことを貼りだす

つぎは決めたことを書き出して
目立つところに貼りだします

できれば朝礼などで全員に
貼りだした内容と場所を報告します

このことによって誰がみても
だれが、いつ、どこを、どのように
なぜ行うのかがわかるようにします

つまり決めたことを忘れずに
しっかりやりきるためです

 
「私たちはこうやります!」
自他に宣言することによって
実施すべき理由を
ひとつ増やしたことになるわけです

もう言ってしまったからには
ヒトはやろうとしますよね

だってやらなかったら
カッコ悪いですものね、苦笑

 

[STEP3]実施実績を報告する

最後のステップもとても重要です

決めたとおりやりきったら
やりきった実績を報告します

「〇〇日連続実施の記録更新中」
「この状態がここまで改善した」
「最優秀貢献賞は〇〇さんです」

などやりきった結果を報告をします

 
そうすると職場を改善した成果に
他の皆さまは感謝や評価をします

そうすると不思議なのですがヒトは
また褒められたいなと思うものです

 
その時に
実施した反省点とその対策を
忘れないようにまとめておきます

そうすると今後の課題がはっきりし
よりよい活動へとステップアップを
図ることができるのでお勧めします

 

正しい清掃の進め方まとめ

人はサボるのでもズルいのでもなく
「弱いモノ」だという認識

だからこそそれを前提にして
継続するための工夫をこらす

ただそれを個人的に考えるのでなく
みんなで考えることが大切です

 
それが組織のチカラを高めて
結果的に個人の意識も強めます

ぜひ、3S活動を正しく進めることで
つよい組織づくりを実現して下さい

 
 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

目次