製造業の3s活動の進め方⑧整理・整頓・清掃を習慣化させよう

製造業の3s活動の進め方⑧整理・整頓・清掃を習慣化させよう

3s活動の進め方シリーズの第8回は
整理・整頓・清掃をどのようにして
習慣化させることができるのか?と
いう話題です

このプロセスが3s活動を進める上で
もっとも難しい段階になります

なぜなら。。。習慣化ができないと
職場環境は良くなっていかないから

ではなぜそんなに
3s活動の習慣化が難しいのか?
習慣化できている職場はいったい
どのような対策をとっているのか?
それを成功させるポイントは?

今回は3s活動が習慣となるための
組織的に必要になる仕組みについて
解説を重ねてまいります

ぜひ今回も読み終えるまでのお時間
しばらくお付き合いくださいませ

 

目次

3s活動を習慣化できない3つの理由

多くの職場が3s活動に挑戦しては
習慣化ができずに終わっています

いや、正確には一部のヒトは
活動を続けているはずです

だけど、多くのヒトがやめてしまう

その理由をあなたはご存じですか?

 

3s活動を習慣化できない3つの理由
理由1:活動の意義をすぐ忘れるから
理由2:上司が本気じゃないから
理由3:実行しても評価されないから

 

この3つの理由について申し少し
状況を説明していきましょう

 

理由1:活動の意義をすぐ忘れるから

活動を始めたころはさすがにみんな
真面目にやってくれると思います

それは3s活動に取り組む目的を始め
意義や目指す姿を理解するからです

 
だけど日常はやはり強烈です

 
ものづくりの本筋である技術面や
品質等などの重要項目に向き合うと
どんどんと3s活動の優先順位が
低くなっていくわけです

そうすると、
後でやろう、また今度にしよう!
なぜなら。。。
3s活動はいつでも簡単にできるから

そうやってズルズルと後ろ倒しに
なったまま忘れさられてしまいます

て、いうか忘れてしまった方が
楽だなぁ、とどこかで思ってしまう
ヒトの心の弱さが出るんですよね

 
だからこそ組織的にチームとして
取り組む工夫が必要になります

これが1つ目の理由です

 

理由2:上司が本気じゃないから

理由1でお話したことってね
別に作業者だけじゃないんです

特に中間管理職や役員までなると
余計に重要度の高い状況が生まれ
日常業務が山積みになっていきます

そうすると、3s活動は現場にまかせ
状況だけ確認しておけばいいや、と
関心が薄れていくわけです

そうなると、部下は察知するんです
『この上司は本気じゃないんだ』

 
クチでは大切だと言っているものの
普段から関心をもってないのだから
こちらが頑張っても見てもらえない

だったらやってもムダじゃない?と
取り組む意欲を失ってしまって
徐々にその優先順位を下げます

 
そうやって3s活動は形骸化して
血が通わない活動になります

ホント残念な話です

これが2つ目の理由です

 

理由3:実行しても評価されないから

そして上司に関心がないなら
頑張って3s活動を続けていても
評価されるとは思えない

だったら他で頑張ってアピールする
方向性を見出すために頑張ります

 
3s活動はお飾りだけでよくて
月1でやっているだけでよくて
ちょちょっとやって済ましておこう

だってしっかり取り組んでいても
まったく評価されないのですから

そんな気持ちになるのはごくごく
自然なことだと思いませんか?

 
これが3s活動が習慣化できない
3つ目の理由なんです

想像するのはは簡単ですよね、苦笑

 

3s活動の習慣化できている組織の特徴

そんな理由で習慣化ができないので
習慣化ができている組織はその逆

つまり3つの理由が生まれない
以下の共通なる特徴を持っています

 

3s活動を習慣化できる組織の特徴
特徴1:3s活動を学習する機会がある
特徴2:経営方針に掲げ説明している
特徴3:活動の実績が人事評価される

 

これらの特徴を持つ組織が
3s活動の習慣化ができています

 

特徴1:3s活動を学習する機会がある

月に1度程度、外部講師を呼んで
あるいは社内で資料を元に企画して
しっかり学習する機会をもってます

そのためその意義や目的、さらには
他社情報や先進的な進め方など
すぐ真似できる情報を入手します

 
ヒトは不思議なもので
新たな情報に触れることで
考え直すきっかけになとなり
どんどんと理解を深めます

つまりアップデートする機会

そのため
『そうだ、我々は3sを進めるのだ』
『やっぱりちゃんとやらなきゃな』
『なるほど、その手があったか』

など定期的に自身の活動を振り返り
新たな意欲創出の機会になります

そんな機会を定期的に設けてるのが
1つ目の共通した特徴です

 

特徴2:経営方針に掲げ説明している

2つ目の特徴はしっかり3s活動が
経営方針に明記されていて
それを従業員がよく理解しています

整理・整頓・清掃は当たり前なので
わざわざ経営方針に入れなくてもと
思っている経営者もいます

 
でも、当たり前だったらなおさら
我々は3s活動に取り組む会社なのだ
ほら、方針にもちゃんと書いてある
これは無視できない活動だぞ
、と
誰もが逃げられない状況にしてます

そうすれば、中間管理職も作業者も
日常に忙殺されて忘れてしまったり
関心が薄れる、なんてことは
なくなるのではないでしょうか?

ま、経営方針で明言してはいても
守れない会社であればおそらく
3s活動でなくとも守れないですよね

 

特徴3:3s活動の実績が評価される

あとは経営方針に挙げているのなら
実行する従業員には高評価を
つけてあげることが大切です

そのために上司はしっかりと
いい改善にはいい評価を
いまいちな改善にはいまいち評価を
フィードバックする行動が必要です

 
たとえば改善報告書にまとめて
それを上司が点数評価するとか
担当者別の報告書枚数や総合得点を
見える化しておくなど工夫できます

 
ちゃんと本気で活動すれば評価され
サボれば評価は低くなる

経営方針に沿った行動をとるか
まったく無視するかで給料が変わる

そういったシステムが必要です

当然のお話ですよね

 

3s活動を習慣化させる3つのポイント

ここまで説明すれば習慣化のために
必要なポイントはおわかりですよね

改めて以下の3つにまとめます

 

3s活動を習慣化させる3つのポイント
Point1:3s活動を学習する機会を持つ
Point2:経営方針に掲げて説明する
Point3:活動実績を人事評価に反映する

 

これにはもう説明は必要ないかと

習慣化できている組織の特徴を
そのままポイントに置き換えました

ぜひご理解のうえ意識してみて
ご自身の会社を見直してください

 

整理・整頓・清掃を習慣化させよう~まとめ

さて、今回は整理・整頓・清掃=3sを
習慣化させることがテーマでした

もう少し具体的なノウハウについては
以前の記事を参考にしてみてください

 
詳しい習慣化は以前の記事を参考に

【ご参考リンク】
[getpost id=”1192″]

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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