整理整頓の違いを理解して3S活動メンバーに説明しよう!

整理整頓の違いを理解して3S活動メンバーに説明しよう!

一般的に整理整頓と言いますが
その『整理』と『整頓』の違いを
あなたなら簡潔に説明できますか?

スっと答えられるようなら3s活動を
理解していると言って良いでしょう

でも多くの作業者ならきっと
この違いさえ理解できてないと
想像しますがいかがでしょうか?

そのため、まず手始めにこの
『整理』と『整頓』の違いは
どのようなものか?

改めて説明してみようと思います

今回も読み終えるまでの時間
しばらくお付き合いくださいませ

 

目次

『整理』と『整頓』について

この2つを字が違うにもかかわらず
混同してしまうのは理由があります

それはそれぞれの言葉の意味合いが
ほぼ似ていることに他なりません

ちょっと国語のお勉強になりますが
少しその語源に迫って参りましょう

 

整理とは?

整理は『整』と『理』と
2つの単語で構成されています

『整』とは
「乱れがなく、正しくそろう」こと

『理』とは
「ものごとの正しい順序や道筋」

つまり『整理』とは
「ものごとの正しい道筋に合わせて
乱れがないよう正しくそろえる」
ことだと言いかえることができます

 

整頓とは?

一方で整頓も『整』と『頓』と
2つの単語で構成されています

『整』とは
「乱れがなく、正しくそろう」こと

『頓』とは
「落ち着ける、整える」こと

つまり『整頓』とは
「落ち着いた整った状態になるよう
乱れがないよう正しくそろえる」
ことだと言いかえることができます

 

整理と整頓のわかりにくさと違い

それぞれ意味を付けてみたので
横に並べて比べてみましょう

整理 整頓
ものごとの正しい道筋に合わせて、乱れがないよう正しくそろえる 落ち着いた整った状態になるよう、乱れがないよう正しくそろえる

 

「乱れがないよう正しくそろえる」
ところは同じなので
本当にわかりにくいですよね

だけどもよく見くらべてみると
『整理』は
ものごとの正しい道筋に合わせて
『整頓』は
落ち着いた整った状態になるように
「乱れがないよう正しくそろえる」
わけですよね

これって実は行う理由
つまり目的が違っているわけです

どういことか?

具体的に説明してみましょう!

 

整理活動の目的

整理活動は
「ものごとの正しい道筋に合わせ」
るために
「乱れがないよう正しくそろえ」ます

つまり、あるべきモノが職場に有り
あるべきでないモノが職場に無い

ものごとの正しい道筋に合った
職場をつくるために行動を起こす

そのための活動を
整理活動と呼ぶわけです

なのでそのために

[STEP1]要る・要らないモノを区分
[STEP2]要らないモノを処分

の2ステップを実行します

そこでよく活用されるのが
赤札作戦だというわけです

詳しい進め方は以下をご参考下さい

 

整頓活動の目的

整頓活動は
「落ち着いた整った状態になるよう」
「乱れがないよう正しくそろえ」ます

つまり、すべてのモノが
あるべき場所にいつもあって
落ち着いた、整った状態

すべてのモノにも帰る場所が
決まっていて誰でもすぐわかり
乱れていない落ち着いた職場

それをつくるために行動を起こす

そのための活動が整頓活動だと

 

実際には『3定』

定位:どこに
体品:なにを
定量:いくつ置くのか

をしっかり定着させるために

看板作戦:場所決め&明示の推進
ペンキ作戦:エリア整理と区分
などを行っていきます

詳しい進め方は以下をご参考下さい

 

『整理』と『整頓』で得られること

3s活動で言う『整理』と『整頓』は
2ステップのストーリーで説明します

1sが整理で2sが整頓と言われ
まず2sをしっかり徹底することが
大切だということは定説ですよね

そのストーリーとは次のとおりです

 

整理活動で実現すること

整理ではまず
必要なモノと不必要なモノとを
区分することからスタートします

何が必要で、何が不必要なのか?

それっておそらく自然に任せれば
きっと個人個人で判断が変わります

なので必要なのはその職場における
必要か、必要でないか、を決める
判断できるルールなんです

 
そのルールがなければ必ず
誰かにとっては必要で
誰かにとっては必要ない

捨てることが正しいのか
捨てないことが正しいのか
ものごとの正しい道筋に合うことは
有り得ませんよね

自職場にとっての『正しい道筋』を
見つけていくことそのものが
整理活動の真髄と言えます

 
つまり、個人判断でなくて
組織=チームで判断する

このルールが決められて
その徹底して守られば究極的に
必要なモノだけしかない職場に
進化を果たします

まずは自職場をグルっと見渡しても
不必要なモノが見当たらなくなる

そんな職場に進化させることが
整理活動のゴールだというわけです

ここまでは大丈夫ですよね

 

整頓活動で実現すること

そんな必要なモノだけの職場にして
次はどんな職場を狙うのか?

それは必要なモノを大切にする

つまりそのモノのパフォーマンスを
最大化することを狙っていくのです

 
整頓活動では
定位:いつもの場所に
定品:いつものモノが
定量:決められただけ置いてある

状況をつくります

なので、職場にあるすべてのモノが
いつでもすぐ取り出すことができて
いつでもすぐ使うことができて
いつでもすぐ戻すことができる
よう
環境を整えることになります

 
つまり整理で存在する必要なモノを
最強のパフォーマンスを出せるよう
環境をととのえるわけです

これで必要なすべてのモノが
「落ち着いた整った状態になる」
わけです

おわかりいただけますでしょうか?

 

整理整頓の違いを理解して3S活動を進めよう!まとめ

整理整頓は本当に昔から文化として
大切にしてきた歴史があります

だからこそ自身が長く身を置く
職場だからこそしっかりと実施し
それが正しい行いだと認識する

やるべきことをしっかりやって
守るべきことをしっかり守る

それこそが正しい仕事を進める
組織的な基礎力だと思うんです

それをベースに個人が育てば
大切なことを逃さないですよね

だから3s活動は大事なんですね

 
まずは区分して必要なモノだけにし
その必要なモノを大切に扱う

3s活動でなくとも大切な
2ステップだと考えています

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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