正しい整理の進め方=みんなで進める3Sのポイントシリーズ①

正しい整理の進め方=みんなで進める3Sのポイントシリーズ①

できれば正しい整理を進める方法を
みんな知りたいと思っているはず

なぜならムダなモノだらけの職場と
ムダなものがいっさいない職場なら
多くのヒトが後者を選ぶんです

ですが、実際には不要なモノを
捨てるだけでいいと考えてしまい
まるでゴミ拾いの感覚で
整理をしちゃってませんか?

 
熱心にやっているヒトもいれば
めんどくさそうに取り組むヒト
なにかしら理由をつけてしないヒト

それぞれの意識と判断に委ねながら
なんだかなぁ、と思いながらも
整理活動が進む

そんな職場ではやっぱり
5S活動は定着しませんよね!

 

そこで!
なぜそんな状況におちいるのか
どうして取り組む姿勢に格差が
生まれてしまうのでしょうか?

今回はそんな要因を踏まえながら
正しい整理の進め方を説明します

今回もしばらくお付き合い下さい

 

目次

あまり意識されない整理活動の重要性

5S活動の中心はやはり3Sです

職場の整理・整頓・清掃のレベルを
高いレベルで実現させるためには
まずは最初の整理活動をしっかり
進められる実力をつけるべきです

 
しかし多くの職場ではこの整理は
なんちゃってレベルで捉えていて
その重要性も理解できていないのが
本当のところではないでしょうか?

まずはその重要性から話しましょう

整理活動の3つの重要性
重要性1:見た目のインパクトが強いこと
重要性2:簡単であると誤解すること
重要性3:最初の活動であること

え?どういうことかって?
もう少し説明を加えていきますね

 

重要性1:見た目のインパクトが強いこと

整理をやったことのない職場は
この活動にしっかり取り組むと
職場のイメージが変わります

正直、職場にある2割くらいの
モノがゴソっとなくなれば
そりゃ『お!変わったな!』と
誰だって感じ取れるわけです

 
でも、必要でないモノをまるで
必要であるように自他共に嘘をつき
整理を進めてこなかった価値観を
まったく壊さずに整理活動をしても
正直、モノを減らせません

必要なモノとはなにか?
それ以外のモノとはなにか?
この定義をしっかりと決めて行った
整理活動では職場の雰囲気は
大きく変わってしまうんです

そしてそれを目にした従業員への
インパクトも大きいわけです

 

重要性2:簡単であると誤解すること

先程も説明したとおりこれまでの
価値観を壊さずに活動をしても
正直これまでと変わりません

その価値観を入れ替える必要がない

簡単にできると誤解しやすいんですよ

 
我々が取り組む3S活動とは
単なるお掃除きれいきれい運動では
まったくありません

ある意味、昨日まで当たり前に
判断してきた基準を入れ替える
いわば臓器移植手術に近いわけです

そりゃ簡単にはいかないですし
普通は怖がってしまいますよね

 
だからこそ無意識に拒絶するんです

『普通にやって何が悪いのか?』と
それらしい根拠をつくりあげて
これまでの価値観を壊すことを
恐れてしまうんです

そりゃそうですよね

ずっと長年行ってきた慣例を
いきなり否定できるかっていうと
やはり簡単にはいかないですよ

 
そのため取り組む従業員の心情を
しっかりケアする対策が必要です

必要なモノの定義とは?
具体的にはどんなもの?
そして不必要なモノはなにで
具体的にはなにが対象なのか

 
スポーツなどでラインを引いて
こちらからこちらはアウトで
こちらからこちらはフェアなど

その適切なラインはどこか?という
基本的な考え方も擦り合わせて
大切にすべきモノ、あるいは
距離をとるべきモノと向き合う

そんな時間も必要になるわけです

 

重要性3:最初に実施する活動であること

整理活動は3S活動での最初です

そのため、この整理活動への
取組みレベルがどうしても
今後の他の活動のクオリティに
影響を及ぼしてしまいます

 
どこまで真剣に向き合って
どの程度をゴールとするのか

取組むスタイルも成果レベルも
この整理活動いかんにかかっている
と言っても言い過ぎではないかと

 

正しい整理の進め方:オススメの3ステップ

それら重要性を踏まえたうえで
正しく整理を進める3ステップを
以下にて紹介していきましょう

 

正しく整理を進める3つのステップ
[STEP1]全員で擦り合わせる機会をつくる
[STEP2]必要なモノの定義と実施時期を決める
[STEP3]実施結果の評価と改善案の検討

 

[STEP1]全員で擦り合わせる機会をつくる

まずは職場全員の意見を擦り合わせ
今の職場を良くすべきかどうか
周囲の意見を聴きながらも
それぞれが自ら判断をいただきます

できれば外部講師を招聘して
3Sの本当の意義について
わかりやすく説明してもらい
そのうえで判断してもいいです

 
まずはじっくりと考えていただき
我々のチームはこのままで大丈夫か
他の工場と比べてどうなのか?
我々はどう進化すべきなのか?

我がチームの将来とゴールを
お互いの意見や考えを擦り合わせ
納得感を得ながら進めることが
最初のステップとしては重要です

 

[STEP2]必要なモノの定義と実施時期を決める

そしてそのうえで
我が職場でいう必要なモノはなにか
それ以外は本当に捨てて大丈夫か
など、具体的な判断基準を話し合い
職場に合ったルールを設定します

この過程を進めることで
誰もが納得する判断基準ができます

 
そのため現場で迷わず実行に移せる
そんな体制を整えることになります

そしてそれが決まったら
あとは実施日・時間・メンバーを
決定することで実現可能性がグッと
高まりますので必ず決めて下さい

 

[STEP3]実施結果の評価と改善案の検討

そしてそのまま実行できましたら
よかったよかったで終わらさず
かならず実施結果をまとめて下さい

そんなにむずかしいものでなく
できればビフォーアフターの画像
あるいは実施した感想

可能であれば廃棄した金額、体積、
広がったスペース(面積)など
数値表現があると後で比較し易く
効果を感じ取りやすいと思います

 
そしてなんといっても実施後に
「もっとできることはなかったか」
「さらに成果を出すための対策案」
などを考える機会を設けて下さい

やはり、進化できるのは
この終わった直後の感覚が大切で
振り返ることで自身の活動を
冷静に評価できるものです

 

正しい整理の進め方=みんなで進める3Sのポイントシリーズ①まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は正しい整理の進め方として
実施前後の効果を最大化する工夫を
紹介してみました

この前裁きと後裁き

あるのとないのとでは
実施効果が大きく変わります

もしその効果の違いを
想像できるようであれば
もう成果は出たも同然ですよね

ぜひ今回のポイントと合わせて
ご自身での工夫を盛り込みながら
チーム改善の醍醐味を
単純に楽しんでくださいませ

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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