製造業の3s活動の進め方⑤整頓活動で高効率な工場をつくる

製造業の3s活動の進め方⑤整頓活動で高効率な工場をつくる

3s活動の進め方シリーズの第5回は
第4回の整理活動の進め方に続いて
整頓活動がテーマとなります

整理と整頓ってどちらがどっちか
わからなくなりますよね

 
それもそのはずなんです

ずっとむーっかしから整理整頓と
くっついて使用されてきた言葉

だけど活動の方向性はずいぶんと
イメージが違います

 
そこで今回は整頓活動とはなにか
何を大切にしながら進めるべきか
改めて解説を進めてまいります

今回も読み終えるまでのお時間
しばらくお付き合いくださいませ

 

目次

整頓活動とはなにか?

いつものように整頓活動を知るため
『整頓』を辞書で調べてみましょう

 

整頓活動について

整頓(読み方)せいとん


[名](スル)きちんとかたづけること。また、きちんとかたづくこと。整うこと。「部屋を整頓する」
「新政府の組織が次第に―して」〈福沢・福翁自伝〉
→整理[用法]

[類語]整理・片付ける・整える・始末する・仕舞う・収納する・かたす


出典 デジタル大辞泉/小学館 より

 

これを見るといよいよ整理と区別が
つかなくなってくるかもしれません

しかし思い出していただきたいです

整理とは
必要なモノと必要でないモノを分け
必要でないモノを捨てること

 
【ご参考リンク】
[getpost id=”5226″]

 
つまり整理は職場を必要なモノだけ
の世界にするための活動であり
『整っている』状態にする機能は
含まれていない
んです

 
なので整頓とは職場を整えるための
活動といって差し支えありません

でもその整った状態とは
どういった状態のことをでしょうか

まずはそれを押させておきましょう

 

整頓活動で実現すべき理想の工場

整頓活動では職場にあるモノを
誰もが簡単に取り出せるようにして
誰もが簡単につかえて
誰もが簡単に戻せるようにします

その結果、以下の理想工場を
目指していく活動と言えます

整頓活動で実現できる理想の工場
理想1:誰でも迷わずモノが取れる
理想2:継続改善で効率性が高まる
理想3:作業者に創意工夫ができる

 
これら3つの理想について
もうすこし解説を加えましょう

 

理想1:誰でも迷わずモノが取れる

最初の理想はストレートに
誰でも迷わずモノが取れる工場です

つまり今日初めて来た新入社員でも
迷わずに道具や材料などが取れる

そのためには、つまり
定位:どこに
定品:なにを
定量:いくつ

置くのかを決めて徹底できる
ルールづくり

具体的には以下の4つを
進めることで実現します

 

3定を実現する4つのステップ
[STEP1]全てのモノの置き場所を決定
[STEP2]その置き場所に表示をつける
[STEP3]上限・下限を明らかにする
[STEP4]徹底ルールを貼り付けておく

 

 

[STEP1]全てのモノの置き場所を決定

誰もが簡単にモノを取り扱うには
まずモノの置く場所を決めます

というか決めないと始まりません

当たり前ですがこれが最初です

 

[STEP2]その置き場所に表示をつける

置き場所が決まったらその場所に
何を置くのか?表示をつけます

そのことによって間違ったモノが
置いてないか、誰もがわかります

書いてあったら、ちゃんとそれを
置こうと思うのがヒトの習性です

 

[STEP3]上限・下限を明らかにする

同様に上限量・下限量を表示すれば
誰でも多いか少ないかがわかります

ま、表示する前に適正量が不明なら
表示しようがないから計算しますね

まずは計算してみて仮説検証して
最適な保有数量を見つけ出します

 

[STEP4]徹底ルールを貼り付けておく

最後に徹底すべきルールをちゃんと
検討して貼り付けておくことです

ヒトは忘れやすいものですし何より
初めてその工場に入ったヒトでも
そのルールを知ることができれば
『誰もが簡単に』できますよね

 

理想2:継続改善で効率性が高まる

で、誰でも迷わずモノが取れれば
効率性は高まります

そりゃ、探す時間が”0”に近づき
ますからロスは最少化しますよね

普段使っているモノであればある程
迷い・探し時間が短縮すれば全体で
ロス時間が減少していきます

 
また改善を繰り返せば繰り返すほど
どんどんロスは少なくなっていき
効率性が自然と高まっていく職場が
できあがっていく
というわけです

チームの成長、というやつです

これ、絶対欲しいですよね

 

理想3:作業者に創意工夫ができる

そしてさらに加えるならば
この整頓活動というのは工夫次第で
どんどん便利な方法を生み出します

作業者自身のアイデアや発想で
職場が驚くほど効率化が進んでいく

 
そのことによって作業者自身の
改善の実力が身についていきます

こうなったチームは本当に強いです

おそらくこういう空気を持つ会社は
なかなか他社に負けないQCDを
バランスよくつくることができます

 

整頓活動で高効率な工場をつくるまとめ

3S活動の中でも整頓活動は
あらゆる優秀な工場の事例が満載で
真似することで効果が得やすい

また、作業者自身が真似だけでなく
それを応用展開して独自な進化を
楽しむことが可能になるんです

 
ほんと仕事は苦しむのではなく
楽しんで進めて欲しいですよね!

 
その詳しい進め方については
詳しく解説した以前のページを
参考にしてみてください

 
【ご参考リンク】
[getpost id=”2309″]

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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