会社で3s活動を進めることに本当に意味はあるのか?

会社で3s活動を進めることに本当に意味はあるのか?

どの会社でも少しは3s活動を
実施しているかとは想像します

そしてその3s活動を進めることで
素晴らしい職場環境をつくれること

その目的やメリットなどの多くを
これまで皆さまに伝えてきました

 
ですが一方で会社で3s活動を
進めることに本当に意味があるのか

本来やるべきことが山ほどあるのに
美化運動なんかに時間をかけて
取り組む意味があるのか?について
説明したことがありませんでした

そこで今回は3s活動をやる意味が
本当にあるのかどうか?

あなたの問いに応えるべく
できるだけリアルな視点で
3s活動の解説を進めていきます

今回もできれば読み終えるまでの間
お時間を頂戴できればと思います

しばらくお付き合いくださいませ

 

目次

あなたが本来取り組むべきこと

正直にいうとすべての会社が
社員全員で3s活動に取り組むことが
正しい道だとは思えない

真面目に考えれば考えるほど
他に取り組むべきことが多くあって
整理・整頓・清掃は大切であるけれど
優先して取り組むべきじゃないと

そう思っているヒトも実は多いです

 
でもそう結論づけているヒトには
そのヒトなりの理由があるはずです

そう思って機会を見つけて
アンケートを取ってみたんですよ

まずはその結果を見て欲しいです

製造業従業員への事業活動への意識調査

まずは中小製造業の皆さまに対して
どういった仕事を大切にしているか
その意見のアンケートを取りました

問いは以下のとおりです

事業活動へのアンケート
あなたの職場の仕事の中で大切にしていることはどんなことがありますか?重要な3つを選択してください
【選択肢】
〇 お客さまの満足(Q:品質)
〇 お客さまの満足(C:価格)
〇 お客さまの満足(D:納期)
〇 日々の生産
〇 自己の成長
〇 職場全体の成長
〇 チームワーク
〇 コミュニケーション
〇 その他

アンケートは延べ254名

実は西本は圧倒的にQCDへ
集中するものと予想していました

ところが意外なことに
以下のような結果になったのです

従業員へのアンケート結果
1位:コミュニケーション 176票
2位:職場全体の成長 140票
3位:お客さまの満足(Q:品質)103票
4位:〇 チームワーク  92票

ものづくり企業に従事するヒト達

QCD、あるいは自己の成長に
興味があると思っていたのですが
多くのヒト達が組織=チームとして
パフォーマンスを意識していた

これが職場の本当の意見なんです

 

アンケートから読み取れる事実

でも本当のところの気持ちは
別のところにあると思っています

毎日、仕事の日は朝、職場に出勤し
いつもの職場に向かうと思います

そして当たり前のように準備をして
それぞれの作業に集中します

『できればいいモノをつくりたい』
『自分の仕事で喜ぶ人が増えれば』
『せっかくだから役立ちたいな』

ものづくりに携わる我々は
担う役割や果たすべき機能は違えど
他の業種より純粋にそう思うハズ

そうでなければ続かないと思います

しっかり真剣にモノと向き合うこと

その結果、誰かの困りごとを解決
あるいは役立ちに貢献できる

 
1人ひとりのこだわりが取り組みが
日々、新たな価値を生み出していく

組み立てや加工や検査などで
その瞬間までに世の中に存在しない
新たな製品を具現化していく

それって結構、個人的な闘いの構図

なのにアンケートを取ってみると
圧倒的にチーム視点が上位に来る事実

 
これは正直いってモノに向き合う
我々だからこそおそらく

ものごとの本質に気づいてしまう
ヒントに溢れているんだろうな、と
勝手に想像してしまうんです

それってどういうことか?

 

我々が取り組むべきこと

たとえば一子相伝の北斗神拳(笑)
だとわかりやすいと思うんです

技術は唯一無二のものでほぼ
伝統芸能に近い性格の技術は
一生かけて極めるものだと

つまりものづくり企業はそれぞれ
個人が技術を極める面白さがある

そしてそれを周囲が認めれば
『職人』というかっこいい称号?が
手に入るかもしれませんよね

 
でもそれって自分ひとりでは
なかなか極めることができない

現代でいうならば趣味のように
技術を楽しみながら厳しい世界で
切磋琢磨しながら積上げる日々

これが現代の理想像だとするなら
もっとものづくりの技術について
対話しながら積上げていく重要性

そこに気づいていることになります

 

そして事業とはチーム戦であり
勝つことが求められる事実も
多くの従業員が認識している

ならば求められることはしっかりと
技術を極めるチームとして市場から
認められるほどのレベルまで高める

それがカッコよくもあり
会社のチカラとしても正しい姿だと
多くのヒトが理解しているが多い

 
でも単純に
これってすごいな、と思うんです

多くの中小製造業の従業員が
チーム力の強化そのものが
取り組むべきことだとちゃんと
理解していることはに凄いなと

 

会社で3s活動を進める意味

だったらどうやってその
コミュニケーションが自然に取れて
職場成長が期待できる体制になり
お客様満足(品質)を高めていける

そんなチームになれるのか?

これってね

会社の社長がしてくれるわけでも
上司が頑張って取り組むわけでも
自然と成長してそうなるわけでも

ないのはおわかりですよね!

そんな都合の良い事は起こりません

つまりそれを実現するのは
そうなるための何らかの取り組みを
積み重ねていく必要があるわけです

 
当たり前ですよね!

待ってても何も実現できません

子供のころのようにサンタさんに
欲しい物をクチにしておけば誰かが
プレゼントしてくれるハズないです

そこで必要なのが3s活動なんです!

え?どういうことって?

では少し説明していきましょう

 

3s活動がもたらす大きなメリット

3s活動とは整理・整頓・清掃です

整理は、必要なモノしかない状態
整頓は、全てのモノが効率的な状態
清掃は、職場がピカピカな状態
 を
実現するために活動を進めます

これが悪いことだと評価する
そんなヒトはとても少数派です

だけど重要なのが、これが
付加価値を付ける加工作業より
品質・技術を高める活動より
納期を遵守するための配慮より

優先順位が高いかどうかということ

日々の目の前のことだけを見れば
確かにそう考えるのも無理はないです

 
けれど将来のお客さま満足のために
個人個人の成長を確実に狙うために
チームが一丸となれる実力のために

だれもが納得感の高い
整理・整頓・清掃=3sへの取組みは
コミュニケーションの必要があり
職場改善を当たり前に取り組むため
チームワークを高めていける手段

アンケートから読み取れることから
これに意味がないとは
もう言えるわけはないですよね

 

会社で3s活動を進める意味のまとめ

厳しい事業環境を生き抜くために
求められるチームとしての創造力

そしてその機能を育てるための手段

その有力なひとつが3s活動であること

だから取り組む意味がない会社なら
それに代わる手段がしっかりあって
はじめて言えることになります

だけど正直に言えばその経営判断が
明確に伝わってこない3s活動なら
意味を見いだせていない状況です

 
気づいたあなたがそれを指摘する
あるいは、積極的にアクションを
起こす必要があると言えそうです

 
え?転職する選択肢もあるって?

確かにそのとおりですが
そこから逃げても次の会社でも
同様な課題を持っていれば同じこと

気づいてしまった課題に対し
逃げずに向き合っていただくことを
個人的にはオススメします

だってアンケートでは多くの社員が
それを望んでいるのですから

そしてそれにあなたは
気づいてしまったのですから

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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