PQCDSMEとは?読み方から覚えるものづくりの視点

PQCDSMEとは?読み方から覚えるものづくりの視点

PQCDSMEという表現をご存知ですか?
PQCDSMEとはものづくりに携わっていれば
IE手法で実際に改善を進めようと思うなら
必ず必要になる重要な視点です

今回はそのPQCDSMEの読み方から丁寧に
説明することで、改めてご自身の職場を
見つめ直していただければと思います

それでは今回も
よろしくお付き合いくださいませ

 

目次

PQCDSMEとは?

PQCDSMEとは製造現場で
モニタリングすべき重要な視点を言います

読み方は、ぴー・きゅー・しー・でぃー・えす・えむ・いー…すみません、そのままです

中小企業診断士試験の記憶用語呂合わせに
『ぴくしどすむえ』と呼んでいたヒトを
思い出しましたがそれは特殊な例です、笑

【PQCDSMEの7つの視点】
 P:(Productivity):生産性
 Q:(Quality):品質
 C:(Cost):原価(もしくは価格)
 D:(Delivery):納期、時間
 S:(Safety):安全
 M:(Morale):士気
 E:(Environment):環境

QCDは皆さまもよくご存知だと思います

それが現代の事業環境に合わせて
視点が増えたものとご理解いただいて
そう間違いはないかと思います

すでにご存知の部分も多いかと思いますが
改めて確認する機会として捉えていただき
しばらくお付き合いください
 

PQCDSMEはモニタリングすべき重要な視点

ものづくりの世界は俯瞰すればシンプルです

素材を加工するだけです

加工することによって
お客さまのニーズを満足させます

そのためには品質、価格、納期
この3つを大切にしましょうという指標を
QCDという3視点と置き重視してきました

そしてお客さまのニーズを満足させたなら
いや、更に多くのニーズを満足させるには
自身の職場の成長が不可欠。。。

つまり自社の利益を確保するため
生産性を高める必要があると言うことです
そのためProductのPが先頭に

また、ものづくりは働くヒトなしに
成り立たないため、最低限安全な職場を
築くことが求められるためSが追加

さらに働くヒトの作業意欲を高めるべく
MoraleのMが追加

最後に社会への環境面の配慮が必要となり
Eが付け加えられたイメージでOKです

ではそれぞれもう少しみていきましょう
 

P:(Productivity):生産性


 
もちろん利益創出は会社の存続条件です

それに他社に比べて価格競争力で劣れば
とたんにお客様とお付き合いする権利さえ
なくなってしまいます

すなわち、どれだけの付加価値を
どれだけ小さな労力で生み出せるか?

この競争環境だけはどんな事業であっても
かならずついてまわります

ものづくりの宿命です

具体的にみるべき指標は
労働生産性、時間あたりの利益など
 

Q:(Quality):品質

お客さまが望むスペックを満たしているか
をみる視点です

代表的な指標は不良品率、戻入率など

さらには検品精度や計測機器類の管理面も
 

C:(Cost):原価(もしくは価格)

もっとも理解しやすい視点ですよね

代表的指標、そのままです

一方で間接費が含まれていない場合が多く
注意が必要です
 

D:(Delivery):納期、時間

納期がまもられているかどうか?

説明が不要なほど重要性は高いです

代表的な指標は
納期達成率やリードタイム短縮など
 

S:(Safety):安全

建設業ではとても重要性が高く
QCDSが浸透しているくらいです

従業員保護や労災発生の企業ダメージを
抑制するためにもこの視点は大切です

安全勉強会開催件数や安全パトロールの
実施件数などの行動指標が代表的です

 

M:(Morale):士気

MはMotivation(動機づけ)とも言われます

働きがいや組織活性化度などの視点です

アンケートなどの従業員満足度や
間接的に顧客満足度などの指標が
挙げられます
 

E:(Environment):環境

近年高まっている環境への配慮の視点です

労働者ダメージの恐れのある薬品の代替え
有害物質管理のRoHS指令とREACH規則対応
CO2排出量削減への取組みなど

社会的要請が高まる分野への対応です
中小企業といえど無視はできません

この視点はすべて重要で
どの項目を選ぶかというより
どれくらいの重み付けで事業運営するかを
決めて進めていく感覚が適正かと
 

PQCDSMEとは?読み方から覚えるものづくりの視点まとめ

この項目に対する取り組むかを記述すれば
おそらくその職場のパンフレットが
完成すると想像できます

それほど重要な7視点ですので
この視点それぞれにどう取り組んでいくか
そしてどの指標をモニタリングするか

決めて事業運営することが望ましい

その重要な7視点の紹介でした

 
 
  
  
それでは今回はここまでとなります
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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