QC活動は科学的・合理的な考え方や
手法などを活用することで
チームで進める職場の改善活動であり
業種職種などを問わず幅広い分野で
活用されている品質管理活動です
拡大を続けるグローバル経済
先端技術の進化競争の激化
急速な少子高齢化などなど
私たちを取り巻く環境は
年々難しくまた厳しくもなっています
だからこそそして今こそQC活動に
大きな期待が寄せられています
でもこのQC活動はどんな経緯を
辿ってきたのでしょうか?
今回はそんなお話を進めていきます
読み終わるまでの数分間
お付き合いをいただければ幸いです
QC活動を生み出した日科技連
第二次世界対戦後
まだ荒廃混迷していた1946年
終戦から間もなくの日本製品は
安かろう悪かろうと言われ
品質は世界水準を下回っていました
その状況をなんとか打開する目的で
三つの技術系団体を源流として
日本科学技術連盟、通称:日科技連が
誕生したのです!
この日科技連は1950年に
米国の統計的品質管理の
専門家であるデミング博士を
1954年には同じく品質管理の
世界的な権威であったジュラン博士を
日本に招いて研修会を
各地で実施しました
そして現在のQC活動の元となった
『現場とQC』という
品質管理の情報誌が
誕生したのが1962年
その創刊号の中で
編集委員長を務めていた
東京大学教授の石川薫先生が
QC活動を勉強するグループを
各職場で結成してほしいと
呼び掛けたことがきっかけとなって
多くの企業で小集団が誕生しました
これがQC活動誕生のいきさつです
QC活動の誕生後の展開について
QC活動が誕生してその後
各地の事業所や工場で次々と
改善チームが結成されたことを受け
1962年5月に日科技連の中で
QCサークル本部を設立させて
サークル登録制度がスタート
その後各地で支部が設立され
現在は全国で9支部35地区の
自主的な運営組織へと発展しています
その記念すべき初めての
QCサークル大会は1963年に開催
その後1971年の6月に
QCサークル洋上大学を実施しました
これは台湾香港を巡る14日間の学習会
QC活動の担い手の育成と相互啓発
そして国際的視野の拡大が目的です
2017年11月までの累計参加者は
18,155名を数えているとのこと
すごいですよね!
第1回のQCサークル洋上大学と
同じ年の1971年11月には
第1回全日本選抜QCサークル大会を
東京の日比谷公会堂で開催しました
この大会は
QCサークル大会の中でも最高位で
QC活動の甲子園大会として
位置付けられていて
現在でも全国各地で活躍する
QC活動の大きな目標になっています
QC活動の世界的な広がり
さらに日本で生まれ育ったQC活動は
その後海外へと広がり
1978年10月には第1回QCサークル
国際大会が開催されました
現在は参加コーディネーター国は
13カ国にまで増えていて
開催地も各国持ち回りで
行うカタチとなっているようです
事務・販売・サービスなどへの展開
QCサークル大会の長い歴史の中では
製造部門の発表が大半を占めてきたが
近年では事務・販売・サービスなど
管理間接系部門の発表は着実に増加中
2008年5月の第5000回記念の大会では
ついに同時開催という形で
第1回事務・販売・サービス部門の
全日本選抜QCサークル大会を
開催されました
その3年後の2011年から
事務・販売・サービス部門の
全日本選抜QCサークル大会は
毎年、単独開催となっているようです
各地で開催される発表大会でも
事務・販売・サービス部門の発表も増加
QC活動のさらなる多様性について
今やQC活動は
業種や職種と言った垣根を超え
あらゆる分野で実践される活動に
なってきました
同じメーカーの中でも事務や物流
営業サービスなどといった
多種多様な領域で活動する姿が
見られます
流通、医療、福祉、飲食業など
さらには自治体といった具合に
この活動を取り入れる世界は
広がるばかりです
それだけ取り組む意味があり
役に立つ活動だという理解が
広がった結果と言えますよね
QC活動の歴史を読み解く
自らの職場を自らの手で
『良い職場』にするための方法論
これは会社組織を強くするためには
必要不可欠なはずです
従業員全員で自職場を磨き上げる
整理・整頓・清掃を突き詰める
3S活動ができている職場は特に
ぜひこの方法論を導入することを
おすすめします
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために