改善の習慣化、清掃の習慣化、検査の習慣化など
職場には多く習慣化すべき対象があります
しかしこの習慣化を進めようと思っても
なかなかうまくいかないことがあります
ではその習慣化できない理由とはなにか?
どうすれば習慣化できるようになるのか?
今回はそんな皆さまのお役に立つ情報を
お話していきたいと思います
習慣化で得られる凄まじいパワー
この習慣化ってとっても強いパワーを
秘めていることは皆さまも
よくご存知だとは思います
『継続は力なり』
『涓滴岩を穿つ』
『千里の道も一歩より』
この習慣化を題材にしたことわざは
古き時代よりたくさん存在します
それほど習慣化パワーが
広く認知されていた証拠でしょうね
例えば毎日1%の改善を職場で実施します
年間250日これを繰り返したとします
つまり。。。
1.01%×1.01%×1.01%。。。
これを250回繰り返すわけです
そうすると以下の改善曲線が描けます
エクセルなどで計算すればわかりますが
70日目には2倍を超えて
162日目には5倍を超えて
232日目で10倍
最終的には約12倍にまで拡大します
もう本当に習慣化から得られるパワーは
凄まじいものがありますよね!
でも一方でこの習慣化
『さあ、取り組もう!』と思っても
なかなか続かないことが多いもの
ではなぜ習慣化させることが
そんなに難しいのでしょうか?
習慣化できない理由とそのメカニズムとは?
習慣化できない理由はいくつかあります
ですが大きくまとめると以下の3の理由を
含んでいることが多く見られています
2.なかなか結果が目に見えない
3.続けることを楽しめない
こういった理由を解決しないまま
『今度こそちゃんとやろう!』
なんてもう一度始めてもまた失敗して
『自社はやる気がない!だめだ!』と
悲観してしまうリーダーがどれだけ
多いことか。。。。
残念ですがこれは習慣化の特性を知らずに
対策をしなかったリーダーの責任です
その理由を従業員側の責任にしないよう
1つひとつ丁寧に押させていきましょう
習慣化できない理由1:短期的な成果を期待しすぎる
1%の改善の例で示したように
結果が出始めるまで70日もかかります
250日で12倍の結果が得られるのに
2倍にするのに70日(2.3月)もかかる
28%も日数をかけて17%です
成果(実力)というのはそんなもので
直線的に比例して上がっていくわけでなく
曲線的にあとからぐんぐん伸びるものです
学習すればするほど謎を深まる学習面や
やればやるほど練習が必要になる運動面と
同じ構図で後から伸びていくのが常
それなのに最初から大きな期待を描くため
そのイメージと実績とが合わず
『ぜんぜん効果がでていない!』
と意気消沈、なんてヒトをよく見かけます
単純に変化がないと飽きちゃいますよね
そして同じような理由が次です
習慣化できない理由2:なかなか結果が目に見えない
しかし人間というのは
やめる理由をつくるのは天才的で
固い意思を砕くために自分をも騙します
そのため少しずつ結果が出ているのに
それが明らかに見えないと
『意味がないことになぜ取り組むのか?』
と自問自答モードに入ってしまいます
ちゃんと目的があることを知っているのに
意味があることに取り組んでいるはずのに
わざわざやめる理由をつくっていきます
人間は弱い=性弱説
なのでちゃんと意味があることを
しっかり目の前に表しておく必要が
あるわけです
習慣化できない理由3:続けることを楽しめない
これは個人の積極性にかかわる部分です
ヒトを2つのタイプに区分するとすれば
積極的なヒトと消極的なヒトに分けれます
前者は自身の組織に対し積極的に関わり
良くするために意見や行動も選択します
しかし後者はすべて受け身であって
基本的に言われたことしか取り組みません
そうなると。。。継続することって
面白くないですし、楽しくないわけです
すると理由2と同じく
継続しない理由を探し始めるのが人間です
ですから、こういったメカニズムを前提に
自然と楽しめてしまう仕組みを考えて
事前に装備しておく必要があるのです
では実際にはいったいどんなことを
ポイントとして押させておけば
この習慣化を実現することが
できるのでしょうか?
大切な3つのポイントについて
押さえていきましょう
習慣化を実現する3つのポイント
習慣化できない理由は以下の3つでした
2.なかなか結果が目に見えない
3.続けることを楽しめない
これらを対策するために以下の3つを
押さえておくことをオススメします
2.成果が見える仕組みを整備する
3.習慣化できていることを評価する
それではもう少し詳しく解説を進めます
習慣化ポイント1:成果を重視せず、実行を重視する
もちろん成果を求めるための習慣化です
一方で成果は後から伸びていくもので
はじめは本当に地味なイメージがあります
そこで習慣化への初期ステージでは
成果そのものというより
しっかり継続できているかどうか?に
焦点をあてていくことが必要です
具体的には
毎日実行すれば●シールを貼っていき
毎日の継続が見えるようにしたり
それを担当者別にしておいて
誰が続いているのか?を見える化します
そうすることで
まずは継続そのものが目標となり
続きやすい環境を整えることができます
習慣化ポイント2:成果が見える仕組みを整備する
初期ステージでは習慣化の見える化
次の段階では成果そのものの見える化です
やはり取り組んだ成果が見えることが重要
習慣化したことでどんな成果が出ている?
は、やはり大きな関心ごとであり
期待した成果が出ていないのであれば
やり方を変える必要があるかもしれません
そのため最終的にどんな成果を求めるのか
それを事前に定義しておく必要があります
具体的には5S活動であれば
チェックシートの第三者評価点数を
3点向上させることが目的にするとか
IE手法で作業改善を習慣化することで
人件費率を半減化を目的とするなど
自分たちの習慣化がどれだけ貢献するかが
ひと目でわかる仕組みを整備することを
事前に進めることでクリアできます
習慣化ポイント3:習慣化できていることを評価する
最後はやれていることが評価できる仕組み
習慣化できていることで成果が出ている等
現時点でよいカタチに進んでいるなら
それを積極的に”良い”と評価することは
作業者として最大のモチベーションです
これが抜けている職場が本当に多いです
『やっていて当たり前』
それはそうなんです
ですが、習慣化は難しいんです
難しいことをやっているんです
ですから『やれていること』を
良いことは良いとしっかり伝えてください
例えば、朝礼で
『◯日間継続中です!素晴らしいこと』と
伝えるなり
◯◯日間継続したら◯◯贈呈システムなど
職場として習慣化できることは
歓迎すべき状況なんだということ
しっかりと日常的に意識できるよう
組織的な事前準備をお願いします
習慣化できない理由と習慣化を実現する3つのポイントまとめ
さて、いかがだったでしょうか?
習慣化できないのには理由があります
それをしっかり対策をして進めることが
組織的な大きなチカラになります
さらにこの習慣化ポイントの3つに加えて
あとひとつお願いしたいことがあります
それは。。。
現状評価および改善策の検討機会の設置です
現時点のままでよいのか?
さらに改善できる点はないか?
この検討機会は考えるヒトの実力を育てます
この習慣化のパワーを使いこなせるか
使いこなせないかで、会社の強さは
大きく変わります
ぜひ、この機会に習慣化力について
考え直すきっかけとしてご活用ください
それでは今日はここまで
今後とも宜しくお付き合いくださいませ☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
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