QC活動の大きなフレームである
QCストーリーという問題解決の『型』で
問題解決を進めていきます
皆さまはにはそれを実際に実行できるよう
QCストーリーの過程を順番に解説していく
そんなシリーズを展開していきます
今回はその1つ目のプロセス
『テーマの選定』の進め方をご紹介します
ぜひここをしっかり足場を固める意味で
ご理解をいただければと思います
間違い勝ちなQC活動のテーマ選定
QC活動は職場から改善を量産する活動です
しかし皆さまが勘違いし勝ちなのが
このQC活動で経営上の大きな課題解決を
しようと考えてしまうことです
たとえば
『営業管理体制の再構築』
『新商品開発の推進』
『生産管理体制の再整備』など
確かに重要な職場の課題ではあって
QC活動でもできなくはないですが
それにはその権限を持ったメンバーで
行うことですよね
そのためこのQC活動はメンバーの権限の
範疇で改善を行うことが主目的です
つまり大きな改善を望むのではなく
自らの職場に潜む日常的な課題を
チームで解決していく
そんなちょうどいいサイズ感で
テーマを設定していきます
そういった視点を含めた
QC活動の『テーマの選定』の方法について
お話を進めて参ります
QCストーリー1:『テーマの選定』の進め方
この『テーマの選定』では
日常的に職場に発生している
不具合やトラブルなどの問題を洗い出して
解決すべき重要な問題を選定していきます
具体的には次の2ステップで進めます
【『テーマの選定』の進め方】 ステップ1:問題の洗い出し ステップ2:テーマの決定 |
ではそれぞれどう進めばよいかを
説明してまいります
ステップ1:問題の洗い出し
まずはメンバーで集まって
職場の問題をリストアップします
その打合せの事前に宿題として
1人15個程度、付箋を配布しておき
職場で気がつく問題を書いてもらうよう
依頼しておくと効率的です
これはテクニック論ですが実は、
10個ピックアップでもしんどいです
で15個というと小さな問題点も
拾い出していく必要があります
そのため職場の問題点をほぼ網羅できます
そしてピックアップしてもらう問題は
◯ 困っていること
◯ 発生している不具合
◯ 安全上不安なこと
◯ 効率化の阻害要因
◯ コストのぞうか要因 など
そしてメンバー一人ひとりに
その付箋に書いた理由を説明しながら
模造紙か、大きな壁などに
順番に貼り付けていっていただきます
このことにより
全員の発言を促すことになりますし
それぞれ特有の視点の理解にも
つながっていきます
ひととおり説明を終えた後
貼り付けた付箋をグルーピングすると
全員が考えていることが視覚化できます
つまりたくさん重複していた場合は
みんなが問題だと考えていること
少なければその逆だということ
実はこの少ない案件が
意外と優先すべきテーマだと
後に決定されることがあるから不思議です
なので出来るだけ問題点を網羅する
それが最初のステップです
ステップ2:テーマの決定
そうやって問題点を広げるだけ広げたのち
その中から取り組むべきテーマを
絞り込んで決めていきます
できればステップ1から休憩を挟んで
エクセルなどでリストアップしておき
ディスカッションを続けると効率的です
優先順位の判断基準は以下の5つの視点
◯ 緊急性
◯ 重要度
◯ 方針との合致度
◯ 効果
◯ 実現性
この5つ目を評価する時には
前述した参加メンバーの権限に合致して
評価していきます
そして議論を重ねながら
今回取り組むべきテーマを
1つに絞って決めていきます
ここで重要なのが議論を重ねることで
できるだけ全員が納得できるテーマを
決定するということです
逆に納得度が少なさそうなテーマは
絶対に選定してはいけません
なぜならこれはメンバーによる
自発的な改善活動であって
誰かの恣意的な活動になれば
とたんに本質的なメリットが
こぼれ落ちてしまいます
このステップによって
『全員のゴール意識を芽生えさせる』
リーダーにはそういったことも
頭の片隅においてください
QCストーリー1:『テーマの選定』まとめ
まずは参加メンバー全員の
気づきの視点を集約する
その後で今回取り組むべきテーマを
全員納得感の高い状態で選ぶ
まずはQC活動を進める上での
大切なステップを説明してみました
やはり何事も最初が感じです
ぜひ盛り上がる活動となるよう
ご準備いただければ幸いです
それでは今日はここまでです
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
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