5s活動の取組みが続かない時にこそ試すべき3つのこと

5s活動の取組みが続かない時にこそ試すべき3つのこと

ものづくり企業であるならば
5s活動は必須だと思って頑張っても
その取組みが続かない時って
やっぱりやってくると思うんです

それはおそらく5s活動に取り組んだ
すべての企業が通る道

この状態を乗り越えるかどうかが
ものづくりレベルを高められるか
今後選ばれる会社になれるかどうか
が試されていると言っていいです

 

このハードルをどうクリアするか?
それはその職場ごとに状況を見極め
最適な対策を打つしかないです

とは言っても、多く現場をみてきて
効果を得ることができた方法って
結構数が限られてきます

そのため今回はその中から
効果的だった3つの対策について
紹介していきたいと思います

もしよろしければご参考ください

目次

5s活動の取組みが続かない状況

その前に取組みが続かない職場は
どんな状態になっているのでしょう

実例を挙げながら確認していきます

ただの美化運動だと捉えている

従業員のみなさまは
『部屋をかたづけなさい!』
叱られていると捉えています

従業員に対する整理・整頓・清掃

どれだけ大切である意味を伝えても
その言葉は右から左へ流れてしまう

それはもうイメージで
『ちゃんとわかってますよ』
『ちゃんとやれってことね』
『はいはい、了解しました』
もう親から叱られた子供のように
当たり前のことを何度も指摘されて
ふてくされてしまうことがおきます

 

最初はちゃんとやろうと思うんです
でもちゃんとできないんです

それをどちらかというと個人の
倫理観の責任において対策しようと
してしまうのが人間の性ですよね

でもそれは組織人として誤りです

これが1つ目のよくある状況です

個人個人の取組み姿勢がバラバラ

あるヒトは積極的に取組んでるけど
あるヒトはまったくやっていない

従業員によって、責任感によって
取組み状態がバラバラな事態に
なっている現場によく遭遇します

 

その結果、なんとなく活動が
続いている状態になっているけれど
実はある一部のヒトだけの成果

これでは職場の実力は上がらないし
いつしか活動は止まってしまいます

 

つまりその方々の支えが続けば
活動が維持されるけれども
ちゃんと評価してもらえないなら
そのうちその方々もチカラが尽きて
活動は継続できなくなります

残念ですが時間の問題です

 

リーダーシップが欠如している

職場の責任者はおそらく最初は
よく活動に貢献しようとします

でも頑張っているのに評価されない

 

経営者はその現場にいないので
その他のことに関心を向ける

そうするとその責任者も経営者の
関心ゴトにチカラを傾けるわけです

つまり経営者が積極的かどうかに
問題があるわけです

 

その会社として、事業全体として
5S活動をどの位置づけとしているか
活動を先導する経営者の積極性で
従業員はその重要度を計ります

 

どれだけそれらしく振舞っても
どれだけリーダーっぽく説明しても
現場にいないリーダーはまったく
信用されないですよね

だから従業員側も同じレベル感で
お付き合いいただくことになる

そりゃ続く理由を見つけられません

 

そんな時こと試す3つのこと

そんな状況に陥っていた職場に対し
効果的だった対策を3つ紹介します

うまくいくかどうかはそれぞれの
主要因がどこにあるかによって
さまざまですが多くの事例では
有効に働きましたのでお勧めです

対策1:3S活動に集中的に取組む

5s活動は整理・整頓・清掃・
清潔・習慣(しつけ)の
5つの活動を進めます

だけど、一般社員やパートにとって
整理・整頓・清掃はわかりますが
清潔・習慣(しつけ)については
よくわからない活動です

正直、後者の2つは管理側の論理

 

従業員全員が実行べき
中心的な3つの活動に集中して
取り組む体制を再構築します

具体的には5S活動でなく
『3S活動=整理・整頓・清掃』とし
改めて説明し活動を再出発させます

 

これが5S活動ではダメなんです

すでに取り組んできた活動は
そのイメージが刷り込まれています

だから5S活動でなく3S活動

 

要するに活動の名前をすり替えて
これまで刷り込まれた美化活動を
その職場としてのメイン活動へと
ステップアップさせるわけです

対策2:3S活動の推進体制を再構築する

対策というのはいつも2本立てです
『個人の意識』『組織的しくみ』

これを個人の意識だけの対策方向は
個人のプロ意識に依存するので
そりゃ、得手不得手がでます

それに『組織的しくみ』を組合せて
個人に依存しない対策を進めます

 

つまり経営者も含めた推進組織を
しっかり組み上げて権限と責任を
明らかにしていきます

TOPには経営者
そして推進組織をまとめる責任者
さらには職場をまとめるリーダーを
3S活動推進組織表として構成します

 

その組織表にはかならず
どこかに全員の名前を載せて下さい

『自分は関係ない』と思わせない
逃がさない工夫です

対策3:活動の研修or勉強会を開催する

地域近隣の製造業支援を謳う
中小企業診断士などに依頼して
3S活動の研修を開催して学習します

もし予算がないのであれば
自社内でわかりやすい書籍を買って
持ち回りで講師をするなどして
勉強会を開催してもよいと思います

いったいなぜ活動が必要なのか?
どのように進めるべきなのか?
共通の知識ノウハウの習得が目的

 

ヒトは都合よく解釈する天才です
ちょっと説明しただけでは
聞いた聞いてないの話になります

ですが研修や勉強会は参加すれば
それを習得した記録が残りますので
聞いた聞いてないは通用しません

 

そしてその研修・勉強会前には
各職場リーダーが進捗を発表して
その研修・勉強会で学習後には
次に取り組むことを宣言する機会を
かならず設定してください

 

これがあるのとないのとでは
活動に雲泥の差が生まれます

やはり全員の前でコミットすると
やらざるを得なくなるからです

やらなければ自分の職場だけが
恥をかくことになる

その想像力をも推進パワーとして
取り込みたいところですね

今回のまとめ

主要取引先が5S活動だからといって
そのままつきあう必要はありません

我が社は3S活動に集中していく選択

マイノリティとして自社らしさを
強みに変えていく考えがあるのなら
この多くを成功に導いたきっかけを
積極的に試していただきたく

ぜひ一度前向きにご検討ください

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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