効果的な3s活動とするために必ず必要となること

効果的な3s活動とするために必ず必要となること

『職場を清潔に保つ』という
ごく当たり前な倫理観を組織に育む3s活動

ですがこれがすんなり進めば
苦労はしないですよね

良かれと思って導入してみても
なかなか定着しない例が後をたちません

 

しかし実際に上手くいっている職場も
本当に数多く存在しているのも確か

ではそんな効果的な3S活動とするために
必要になることってどんなことでしょう?

今回はそんなポイントを整理して参ります

 

目次

効果的な3s活動とはどんな3s活動?

3S活動とは整理・整頓・清掃の3つを
メインテーマとする活動です

整理は『必要なものしか職場にはない』
整頓は『必要なものがすぐに取り出せる』
清掃は『職場が常にピカピカ』
そんな状態にすることを狙います

 

実際の活動テーマはこの3つですが
自主的に職場の問題を改善しようとする
『当たり前のことがちゃんとできる』
組織へと成長させることが大前提です

つまり、この組織的な成長が進んでこそ
『効果的な3S活動』だということです

わかりやすくするために
この組織的成長を3つのステージに
分けてみました

【組織的成長の3つのステージ】
ステージ1:3S活動ができるようになる
ステージ2:改善の量が増えてくる
ステージ3:改善の質が高まってくる

 

ではこの状態にもう少し説明を加えます

 

ステージ1:3S活動ができるようになる

まずは3S活動そのものがどんなものか
理解したうえで何をやればよいかが
わかっている状態です

そのうえで職場単位で整理・整頓・清掃
それぞれの改善を進めることができる

見よう見まねでも特に問題はありません

こういった活動をやれば
こういうメリットが出るんだなと
感覚的に理解できることがまず
最初のステージになります

 

ステージ2:改善の量が増えてくる

次はそのメリットを理解したうえで
自ら問題を見つけてどんどん改善していく
そんなステージを迎えます

職場単位からチーム単位
そして個人単位になるまで
工夫をこらして改善の量をどんどん増やす

そのことで個人レベルでの理解が深まり
みんなで寄ってたかって職場を良くする
それが習慣になってくるのが
この2つ目のステージです

 

ステージ3:改善の質が高まってくる

改善が量産できるよな組織になれば
次は質を高めていける組織を目指します

小さな改善活動の積み重ねによって
どうすれば職場が良くなるかを
多くの従業員が個人レベルで理解します

つまり自然と生まれる理想的な職場
ゴールイメージが合致してくるわけです

そうするとチーム全体での整合性が
どんどんと高まっていき
これまで労力や難易度の大きさの問題で
避けてきた課題に取り組む傾向が生まれる

 

また、それを未然に防ぐための
試行錯誤が生まれてくる

そんなステージまで登れたら
大いに効果的な活動だと
評価できるのではないでしょうか?

 

3s活動で効果が高まった場合のメリットとは?

先の説明でステージ3まで登った組織は
誰かがわざわざ指示しなくても
自ら問題点を探し出してきて改善します

そしてそういった習慣がつくと
3S活動以外でも同じことが
できるようになるから不思議です

 

生産性向上のプロジェクトチーム
品質管理体制の強化のための取り組み
コスト低減活動 など

 

事業運営の課題解決の目的を与えれば
3S活動で培った問題意識の高さや
改善の質やスピードの高さ
あるいは未然防止策にいたっても
すでに持っているものが使えます

そうすればあらゆる改善が
多面的に同時に進んでいくわけです

 

凄まじい組織力のパワフルさを活用できる

それが3s活動で効果が高まった場合の
大きなメリットと言えることができます

 

どうでしょう?
そんな組織づくり
あなたの職場でも取り組んでみませんか?

 

効果を最大化するための3つのポイント

3S活動を進めることで
組織力を極限まで高めていく

そんな効果を最大化するために
必要なポイントがいくつかあります

その中のベスト3を
早速紹介していきましょう

 

ポイント1:問題を見つける訓練を繰り返す

問題に気づけることは非常に大切です

でも一方で、これは訓練しなければ
その感性は高まっていきません

そのため、さまざまな工夫をして
問題を見つけていただくわけです

例えば整理・整頓・清掃の状態確認のため
『現場パトロール』を実施します

これにより問題を見つける姿勢を作れます

 

問題が見つけるという作業は必ず
比較対象=理想像をつくる必要があります

こうあるべきなのになっていない=問題

この『あるべき』を持つことが重要です

 

またどういった視点でパトロールすべきか
チェックリストの作成をしていただくと
どんな職場にすべきか?
つまり『あるべき』を言葉にできます

こんな工夫を重ねていきます

 

ポイント2:改善報告を発表させる機会をつくる

問題を見つければ改善を進めます

それを報告していただくための機会を
必ず設定してください

3S活動の発表会の開催
朝礼での今日の改善発表
優秀改善賞での事例発表 など

職場に合ったカタチで行ってください

 

人間、発表の機会があれば
手を抜くことができなくなるものです

注目されることを知るからです

ある意味、乱暴な手段ではありますが
かならず活動を推し進める原動力となります

 

ポイント3:定期的に考える時間を設定する

自らの活動を見直す場を設定して下さい

改善活動をやってみて
◯ 反省点はないか
◯ 対処できる方法はないか
◯ 次からはどう対策するのか
など、簡単な3テーマでかまいません

15分間を3テーマ、チームで検討して
1チーム数分で最終的な対策を発表する
合わせても1時間で終わります

 

『自らを省みる』をカタチにする

この時間を設定するかどうかで
従業員の成長スピードは
飛躍的に向上します

ぜひお試しください

 

効果的な3s活動とするために必ず必要となることまとめ

この3S活動を進めるということが
組織の基礎的なチカラを最大化できること
少しイメージはできましたでしょうか?

不思議なもので
しっかり活動を進めた経験がない場合
懐疑的に見てしまうのは
ある程度仕方がないと思います

でも。。。

 

整理・整頓・清掃を
時間をかけて進めてみる

そんな基本的問題への対処に
いつまでも取り組まない職場は
良くはならないな、と想像します

あなたの職場はどちらへ向いたいですか?

 

 

それでは今日はここまで
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては企業発展のために
すべてはみんなの笑顔と元気のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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