新QC7つ道具の紹介シリーズ5つ目は
PDPC法の書き方を事例で紹介します
PDPC法って聞きなれないですよね
でも実は多くの皆さまがご存じです
そのPDPC法っていったい何か?
その書き方を紹介することで
より有効に使えるようになって
いただきたいと思います
PDPC法とはなにか?
まずはPDPC法とはなにか
早速、辞書を確認してみましょう
PDPC法(読み方)ぴーでぃぴーしーほう
新QC7つ道具のひとつ。さまざまな結果に至るまでの手段・事態を図式化することによって、最善の手順を見つけるための手法。
出典 デジタル用語辞典/ASCII.jp より
あはは、あまりシンプルすぎて
わからない方もいらっしゃるかも
知れない表現ですよね
PDPC法とは
Process Decision Program Chartの
頭文字を取ったネーミングであり
Process:過程
Decision:決定
Program:計画
Chart:図表
日本名では、過程決定計画図と
呼ばれています
そのままですよね、笑
実はこのPDPC法って日本人
近藤次郎博士によって考案された
と言われていますがそれは用途開発
プロセスの流れを文書化する構造技法
あの有名なフローチャートを応用して
多段的な意思決定する方法として
考え出されたわけなんです
それでは早速そのPDPC法って
どんな図表なのでしょうか?
見ていきましょう
PDPC法のイメージ図
これはもうそのまんまの
フローチャート図ですよね
これをものごと進め方を
決定するためのツールとして
発展させてきたというわけです
PDPC法のつかい方
PDPC法の使い方は主に
目的・目標を達成しようとする時に
その過程でいろいろな状況の変化が
予想される時ってありますよね
その予想される状況に応じて
あらかじめ複数の選択肢を準備して
サっと判断できるようにするために
作成します
やはり目的・目標を達成したいなら
臨機応変に対応することが必要です
でもほとんどの場合過程を1つだけ
決めて動き始めることがほとんど
でもこの方法だと一人だけでなく
多くのメンバーの知恵と経験を
集結させたシナリオを検討できます
それってとっても心強いですよね
PDPC法の活用メリット
このPDPC法はいろいろな状況を
参加メンバーで想定される問題を
整理しながら対処を決めるのに
活用します
もちろんメリットは整理と共有
まずはどんな状況変化を想定するか
メンバー全員で整理するメリット
うまくいく時とうまくいかない時
それで結果が変わる分岐点は
いったいどのようなところにあるか
経験がないとわからない時も
あったりしますよね
つまり参加者それぞれが持つ
経験と価値観、視点を集結して
リスクを整理することができます
そしてもうひとつは共有です
この図表を活用することで
ひとりでは得られない問題も
判断基準も選択肢も共有できます
うまくいったい時の次の手順
うまくいかなかった時の次の手順
これぞ一人ではなくチームで動く
会社組織の醍醐味ってやつですね
特に新人や経験が浅いヒトにとって
判断基準やノウハウを学習できる
貴重な機会となります
やはり会社の未来はヒトで決まる
人材育成ですよね
それでは具体的な書き方について
解説を進めていきましょう
PDPC法の書き方について
PDPC法は以下のステップで
作成していきます
[STEP2]制約条件を明らかにする
[STEP3]付箋を使って整理する
[STEP4]最終確認して完成させる
[STEP1]テーマを決定する
まずは現在抱えている重要な課題で
流動的な要素が多く複雑に思える
テーマを選択します
このテーマを検討するにあたり
現在の職場がどういう状態なのか
理解しておく必要がありますよね
まずは何を解決すべきか?
何を整理するか?について決めます
[STEP2]制約条件を明らかにする
次は取り上げたテーマに対して
どのような条件の環境下で動くのか
その制約条件を最初に確認します
ヒト、モノ、金、情報、期限など
これを確認しておかないと後で
最初からやり直し、が多くなるので
かならず最初に確認をお願いします
[STEP3]付箋を使って整理する
模造紙やホワイトボードなどを準備
一番上の中央に「スタート」
一番下の中央に「ゴール」と書いて
〇で囲んでください
そして参加メンバー全員で
スタートからゴールまでに
実施しなければならないこと
予想なれる状況変化
またその後の対応など
どんどん付箋に書いて
貼り付けていきます
その付箋には実際に実施する行為や
状況、結果などを書いて貼り付けて
鉛筆やシャープペンで薄く矢印で
結んでいくことでその過程を
表現していってください
[STEP4]最終確認して完成させる
サイトに全員で全体を見直しして
さらに必要になる作業
起こり得る状況の予測
その時の最適な対応について
検討してPDPCを完成させます
最後の最も望ましいルートを決めて
太い矢印で示して目立つようにして
完成です
PDPCの事例
以下はPDPCを活用した事例です
この事例は以前、納品した商品に
問題が発生したにもかかわらず
その対応が悪かったために
取引停止を言い渡された会社への
再アプローチを検討した事例です
取引先には新規顧客と既存顧客があり
新規顧客の開拓には時間と費用が
多くかかってしまいます
やはり取引の元は信用です
やりにくい仕事ではありますが
新規顧客開拓の費用と比較しすれば
信頼を裏切ってしまったとはいえ
そのご縁を再度つなぎなおすことが
やっぱり正しいことだと気づきます
逃げてはいけないという事例でも
ありますよね
ひとつひとつ丁寧に吟味して
その対応を決めていきます
PDPCで考えるべきこと
一旦PDPCが完成したとしても
まったく別の取り組みはないか
事実上困難なところはどこで
それを実施するにはどのような
準備が必要になってくるのか
まだまだ考えるべきことは多いです
実施してムリがあったり
改訂すべき部分が出たら
その理由を追記しながら変更します
そして目標に達した時点で
実施したPDPC法の進め方について
もう一度全員で見直して反省し
次回以降の活動に進化をもたらせる
そのことで組織・チームとして
新しい方法を生み出していくことが
可能となります
そしてこういった課題に向き合い
最適解を追い求めるチームとしての
特色が強まっていくと同時に
人材もどんどん育っていきます
ぜひうまく活用してみてください
今回のまとめ
新QC7つ道具の5つ目として
PDPC法について紹介しました
ぜひ皆さまの職場でもこれらの
ツールを活用して組織活性化に
結び付けてくださいませ
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために