QC活動そのものは工程管理とは
もちろん深い関係があります
しかしこの工程管理とは
いったいどのような目的の管理で
どのような管理を指しているのか
理解しているようでしていない
そんな方がよくおられます
そのため今回はその工程管理について
改めて説明することで理解を深めて
いただければと思います
工程管理とは何か?
工程管理とは簡単に言うと
どのような表現が適切でしょうか?
正直、範囲が広すぎてどこから
説明していいのやら?ってのが
本当のところではないでしょうか?
【工程管理とは】
生産管理(経営)のうちの一つ。原材料から製品になるまでの作業系列を生産工程といい,生産がシステム全体から見て最も経済的に行われるように生産工程を管理することを工程管理という。生産する製品によって生産工程はさまざまだが,造船,機械製造のように各部分工程が合流して最終組立工程となるような場合には特に工程管理が重要になってくる。引用元:百科事典マイペディア by 株式会社平凡社 コトバンク
文字通り生産工程を管理することを
指しています
具体的には商品品質を安定させながら
コストを低く抑えることを目的として
作業手順の徹底や改善、生産計画の
立案および工程の進捗管理を行います
要するに生産管理の中で
工程に関わる部分の管理のことです
この工程管理を行ううえで
大切にすべきポイントが4つあります
【工程管理で大切にすべき4大ポイント】 ポイント1:安全 ポイント2:標準化 ポイント3:5S活動 ポイント4:見える化 |
これらの4つのポイントについては
もうご存知のことも多いでしょうが
改めて伝えていきます
ポイント1:安全
品質の維持・向上が狙いとはいえ
職場の安全が損なわれてしまうなら
本末転倒です
作業によっては危険物を取り扱ったり
危険を伴う作業も存在する一方で
安全を担保するために品質を落とす
あるいは品質保証のために危険を犯す
などということはあってはなりません
つまり安全も品質もどちらも
確保する必要があるということです
ポイント2:標準化
工程を理想的な状態にするためには
しっかりと標準(モデル)を設定し
その標準を遵守することが大切です
標準とは職場の作業に必要な
取り決めやルールのことで
これを定めて活用する活動を
標準化と呼びます
この標準を構成する要素は
4Mが一般的です
4Mとは要因分析に使われる
代表的な4つの切り口を指します
【4Mとは何か?】 Man:人 Machine:機械 Material:材料 Method:方法 |
最近ではこれに
Measurement:測定・試験 を加えて
5Mとも呼んだりします
これらの要素は品質をバラつかせる
主な要因となります
そのため標準化にはこれらの要素を
加えておくことが大切なポイントと
言うことができます
ポイント3:5S活動
工程管理においてこの5S活動は
とても大切です
なぜなら生産工程を実施する
作業環境を整えること、また
整えられる人材づくりを進めることが
工程管理においては重要だからです
【5S活動とは?】 1S:整理=不要なモノを捨てること 2S:整頓=モノの置き方の標準化 3S:清掃=職場をピカピカにすること の3S活動を維持するために 4S:清潔=予防策を施すこと 5S:躾(習慣)=習慣化の工夫 と 活動項目を増やしたもの |
4S:清潔と5S:躾(習慣)は
3S活動のサポート活動と割り切って
この5S活動の中間的な目的は
整理:職場を必要なモノだけにする
整頓:モノの移動におけるムダを省く
清掃:作業者の気づく感性を磨く
ための活動であるとまとめられます
そのため工程管理上のこの5Sレベルは
職場の管理レベルが測れる指標です
つまり第三者は、職場の見通しの良さ
モノの乱れ具合、職場の汚れ具合等で
商品を大切にするか、約束を守れるか
の大まかな判断をつけるから重要です
ポイント4:見える化
工程を理想的な状態に管理するために
工程の状態をモニタリングできる
つまり『工程を見える化』することが
とても重要です
なぜなら、見えていれば多くの方が
問題に気づけるからです
主な見るべき視点は以下のとおり
【工程で見るべき5つの視点】 視点1:工程は安定状態にあるか 視点2:工程に傾向はないか 視点3:工程平均に変化はないか 視点4:ねらいは規格の中心にあるか 視点5:外れ値は発生していないか |
など、日頃から読み取れることが
理想的です
そのための代表的なツールに
管理図があります
正しく学ぶ工程管理の基礎知識についてまとめ
さて、工程管理の基礎的なポイントを
お伝えしましたがいかがでしょうか?
あまりに当たり前すぎて説明を
聞くのはあくびが出そうですが
実はいうと完璧にできている職場は
1つも見たことがありません
それほど甘く見ている職場が多いし
果敢に挑戦してもなかな達成が
難しいポイントなのです
もしかすると永遠の課題なのかも
しれませんね
ですが諦めることなく徹底を
目指していただけることを願います
それでは今日はここまでです
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
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