合理化とは~合理化を図る意味を理解する~

合理化とは~合理化を図る意味を理解する~

皆さまは合理化という言葉を
耳にしたことがあるでしょうか?

効率化や能率化など類似した言葉が
ある中でも特に製造業で
よく使われる表現だと思います

そんな合理化とはどういう意味か?
効率化や能率化とは意味の違いは?
その合理化を進める意味はあるのか?

今回はそんな疑問を解消できる
お話を進めていきましょう

 

目次

合理化とはどういう意味か?

これはもう皆さまが捉えている通り
『合理』『化』を加えた言葉で
『合理的』な状態に『化ける』こと
つまり
『合理的』な状態に変えることを
意味します

『合理的』と辞書を調べると
以下の表現となります

【合理的】ごうり‐てき
1 道理や論理にかなっているさま。
2 むだなく能率的であるさま。

カッコよく1と言いたいところですが
やはり2ですよね

つまり、あらゆる企業のムダを省いて
生産性を高める取り組みを
合理化と呼びます

ではこの『合理化』という言葉は
同様な意味を持つ効率化や能率化と
違いはあるのでしょうか?

 

合理化と効率化、能率化とは意味の違いは?

効率化も実は合理化と同じ構成で
『効率的』『化』を加えた言葉で
『効率的』な状態に変えること

能率化も同様ですね

そのためそれぞれの辞書で調べると
以下のような説明となっていました

【効率的】こうりつ‐てき
効率がよいさま。むだがないさま。

【能率的】のうりつ‐てき
能率がよいさま。むだなくはかどるさま。

もう一度整理すると
【合理的とは】
 『むだなく能率的であるさま』
【効率的とは】
 『効率がよいさま、むだがないさま』
【能率的とは】
 『能率がよいさま』
 『むだなくはかどるさま』

これはまったく同じ意味と
言ってよい表現ですよね

しかしこの3つは実は
使い方に微妙な違いがあります

 

まず『能率』『効率』
『率』という文字があるように
数値的な意味が強い表現です

一般的に『能率』
行動した時間に対する仕事の成果など
1つの仕事のパフォーマンスを
表す指標であることに対して
『効率』は改善前後や類似作業の
パフォーマンスを比較することが多い

つまり『能率』は絶対的
『効率』は相対的な使い方が多いと
いうわけですね

そして『合理的』を辞書で調べてば
2つの意味があったように
1道理や論理にかなっているさま、の
意味も含んでいます

つまり道理や論理にかなっていれば
本来ムダなく能率的になるはずだと
そんな美徳追求のイメージを含む
概念的な言葉であると言えそうですね

 

合理化を進める意味とは何か?

さきほど説明した通り
合理化とは道理や論理にかなうほど
本来の仕事の方法を追求することで
職場にムダがない状態をつくること

つまり究極的にムダがゼロな
生産性の高い職場を目指すわけです

そのため合理化を進める意味として
以下の3つを挙げることができます

【合理化を進める3大メリット】
メリット1:価格対応力が高まる
メリット2:商品品質が向上する
メリット3:強い組織づくりの実現

もう少し詳しく説明してきましょう

 

メリット1:価格対応力が高まる

合理化活動は能率的・効率的な
仕事のやり方を追求していきます

活動を開始して時間が立てば立つほど
その効果が蓄積していくことになり
ライバル企業に比べて短い時間で
求められる品質を確保できる実力を
育てていくことになります

そうなれば短納期対応力だけでなく
同じ人員、同じ設備であっても
多くの商品をつくることができます

そうすると商品1つ当りのコストが
自然に下がっていくことにつながり
顧客へのコスト的なメリットと同時に
自社の収益性の向上効果が高まります

これは強い会社になるための
大きなファクターになるはずです

 

メリット2:商品品質が向上する

合理化活動は究極の仕事のやり方を
追求していく組織的な取り組みです

そのためより良い方法を見つけ出して
それを徹底して守るための
仕組みづくりを進めていきます

つまり決めたこと
決められたことを守る職場へと
成長を遂げます

そうなればもちろん
作業そのものもヒトによって
日によって、場所によって
バラつくことのないやり方に
少しずつ近づくことになります

そうなれば商品品質は安定して
良いものを提供できる体質に
変えることができます

これもとても大きなメリットですよね

 

メリット3:強い組織づくりの実現

これら合理化活動はだた一部の
優秀な従業員のリーダシップのみで
進めるわけではありません

合理化の改善メンバー1人ひとりの
個性豊かな問題意識とアイデアにより
組織的に進めていくことが前提です

そうすると個人の成長に加えて
組織的な成長も期待することが
可能となります

小さなチームで現状を把握し
要因を解析しながら対策を講じて
仮説-検証を繰り返していきます

そしてそのやり方をマスターして
あらゆる問題解決の方法を習得し
多くのチームが同時並行的に
改善を進めていける組織が育ちます

これは強い組織づくりを進める
大きな取り組みになります

とてもパワフルなメリットですよね

 

合理化とは~効率化を図る意味を理解する~まとめ

ではどうやってその合理化を
進めていけばよいのでしょうか?

その方法として多くの職場が
選択しているのがこのQC活動です

品質をコントロールする語源ですが
さまざまな職場の課題解決のための
方法論とツール集を持っています

あまりカタチにこだわらず
多くの会社が取り組むプロセスを
御社でも取り組んでみる価値は
十分にあると思います

では具体的にどう進めればよいのか?

本気で検討してみたいと考える方は
まずは下記のQC活動の情報を確認して
遠慮なくお問い合わせフォームから
御社の状況やお困りごとなど
ご質問ください

きっとあなたのお役に
立てるかと思います

 

それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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