ヒストグラムとは?作り方と見方をわかりやすく語ります

目に見える問題と目に見えない問題とはどんな違いがあるか

IE手法との関係が深いQC活動
その違いと連携の力強さについては
以前説明をしました

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そのQC活動にはIEと同じように
QC7つ道具というツール集があり
またこれがIE以上に有名なのです

そのうちもっとも代表的な
ヒストグラムというツールについて
できるだけわかりやすくご紹介します

 

ヒストグラムとは何か?

ヒストグラムってお聞きしたことは
ありますでしょうか?

上の図を見ると『あ、あれか!』
思い出すことがありかもしれません

このヒストグラムは簡単に言えば
ある区間に分けた場合に
その区間のデータの数だけ
柱を積み上げた棒グラフのことです

『な~んだそれだけか』と侮るなかれ

たったこれだけのグラフで
商品品質のバラツキ具合が表現できて
しかもその傾向によりとても多くの
情報を得ることができる優れモノです

どういうことか?

説明してまいりますね

 

ヒストグラムの3つの優れた機能

ヒストグラムにはとても優れた機能が
3つ附属してきます

【ヒストグラムの3つの優れた機能】
機能1:商品品質の安定度合いがわかる
機能2:分布形状から異常タイプがわかる
機能3:規格とバラツキで対処方向がわかる

それぞれどういうことか
説明してまいりましょう

 

機能1:商品品質の安定度合いがわかる

ヒストグラムとは?作り方と見方をわかりやすく語ります

このヒストグラムというグラフを
極限までデータ数を集めると
正規分布ないしガウス分布と呼ばれる
吊り鐘型に収束すると言われています

つまり自然に存在するあらゆる数値は
この正規分布で表される
さらに言えばどんな数値を計測しても
この吊り鐘型がもっとも安定している
状態を現しているということです

 

そのためヒストグラムも
平均値を中心として左右対称の
分布形状であればその工程は
安定している状態であることがわかり
そうでない場合は異常が発生している
ことが分かるのです

そしてその分布形状のタイプから
ある程度のことが推定されると
いうのが次の機能です

 

機能2:分布形状から異常タイプがわかる

ヒストグラムの分布形状には
いくつかのタイプが存在していて
そのタイプに区分することによって
ある程度なにが起こっているかを
推定することができるんです

これは後述しますが
7つのタイプにわけて
起こりうる状況を当てはめることで
わかってきます

 

機能3:規格とバラツキで対処方向がわかる

さらにこのヒストグラムは
規格とそのバラツキの状態を比較して
今後どういった対処をとるべきか
ある程度方向性がわかる機能も
備わってします

機能2と同様
規格との比較、およびバラツキ感で
一覧表から推定することができます

すごいですよね!

さて、そんなヒストグラムはいったい
どのようにして作成するのでしょうか

説明していきましょう

 

ヒストグラムの作り方

このヒストグラムの作り方は
以下の8つの手順で進めます

【ヒストグラムの作り方の8つの手順】
手順1:ヒストグラムを作成する目的を明らかにする
手順2:データを集める
手順3:集めたデータを整理する
手順4:ヒストグラムを作るのに必要な情報を揃える
手順5:度数表をつくる
手順6:データの度数を数える
手順7:ヒストグラムの縦軸、横軸を記入する
手順8:ヒストグラムの柱を作図する

手順4のヒストグラムを作るのに
必要な情報を揃えるところに
慣れが必要な部分があります

少し統計的な計算が入るからです
でも2回ほど作ってみれば
すぐに慣れて簡単に作図できますので
安心してください

詳しくは下記を参考にしてください

【参考記事】>ヒストグラムの作り方(エクセルも含む)
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ヒストグラムの見方

ヒストグラムとは?作り方と見方をわかりやすく語ります

前述したようにヒストグラムは
分布形状をタイプ分けすることで
ある程度の状況が推測可能です

そのタイプは以下の7タイプです

【ヒストグラムの分布形状の7タイプ】
タイプ1:一般型(吊り鐘型)
タイプ2:すそ引き型
タイプ3:絶壁型
タイプ4:ふた山型(上図はこちら)
タイプ5:高原型
タイプ6:くし歯型
タイプ7:離れ小島型

このタイプそれぞれに見方があり
詳しくは下記を参考にしてください

【参考記事】>ヒストグラムの分布形状の見方を知る
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これを理解するとヒストグラムの
すごさを理解しはじめます

そして続いて平均値の位置と規格
そしてバラツキの形状で
対処方向まで判明します

【参考記事】>ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること
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このことでどういうことが想定され
何に取り組むべきかが
ある程度わかります

ヒストグラムとは
本当にパワフルなツールだと
上記の説明でわかっていただけるかと
思いますので覗いてみてください

 

ヒストグラムとは?作り方と見方をわかりやすく語りますまとめ

さて、今回はリンク中心の
情報提供でしたが、リンク先では
パターン別に多くの図を活用して
詳しく説明しています

ぜひ参考していただいて
ヒストグラムのツールがあること
そしてその活用方法について
知っていただければ幸いです

 

 

それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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