変化点管理の3Hとは~4M別の事例紹介~変化点管理を極める

変化点管理の3Hとは~4M別の事例紹介~変化点管理を極める

これまで変化点管理ボードに加え
変化点管理シートについても
解説を加えてきました

 
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ですがやはりまだわかりにくいと
ご質問を多くの方からいただきます

そこでさらに変化点管理のイメージを
深めていただくことを目的として

変化点管理の3Hとは何か、さらには
4M別の変化点管理の事例を紹介して
理解を進めていただければ幸いです

今回も読み終えるまでのあいだ
しばらくお付き合いくださいませ

 

目次

変化点管理の3Hとは

変化点管理には3Hと呼ばれている
特に変化に監視するべきタイミングが
あると言われています

つまりこのタイミングが来たときは
初品検査を必ず行ってしばらくの間は
十分に注意を払って製品を確認します

これを初期流動監視と言います。

そのタイミングは以下のとおりです

 

変化点管理の3H
はじめて:HAJIMETE
変更:HENKOU
ひさしぶり:HISASIBURI

 
この3つの言葉をローマ字にした時の
頭文字:Hが3つだから3Hとのこと

ほんと製造業のキーワードは
こういうパターンが多いですよね、笑

ではこの3つのタイミングについて
どういう状況か説明していきましょう

 

はじめて:HAJIMETE

まずははじめて生産する場合です

生産の立上がりは十分経験がないため
諸々の生産条件が不安定になりやすく
注意が必要なのはおわかりですよね

ただ、このはじめて生産する時は
おおよそ注意が払われているので
大切はのはこれ以降のタイミングです

 

変更:HENKOU

次は変更したタイミング、つまり
製造条件が変更された時です

製造条件変更時にはやはり
いろいろな要素が絡み合うことで
出来栄えが不安定になりやすいです

普通は注意するのですが
不思議と抜け落ちることがあるので
気を付けるべき変化タイミングです

 

ひさしぶり:HISASIBURI

最後はひさしぶりに生産をする時です

やはり常に生産している製品と違って
うる覚えで慣れていませんから
ちゃんと注意すべきなのですがここも
大丈夫だろうとよく抜け落ちます

気を付けたいところですよね

 

3Hの時の対処法

やはり基本に返って手順書を確認して
○ どんな作業をしていたか
○ どこに気を付けるべきか
○ 失敗しないためのポイントは?

など、万全な体制で臨みたいですよね

そのためにも手順書の整備は大切です

最新の情報が記載されていないと
この3H時に失敗してしまう可能性が
高まってしまいますのでぜひ意識して
しっかり手順書の整備もお願いします

 

4M別の変化点の事例紹介

改めて4Mとは以下のとおり

4Mの4つの管理要素
MAN:ヒト
MACHINE:設備
MATERIAL:材料
METHOD:方法

それでは生産の4要素:4M別に
どんな種類の変化点があるのか?
一般的な事例について紹介することで
イメージを具体化すると共に
自職場に関係があるならチェックして
あなたの変化点リストに入れて下さい

 

MAN:ヒト

【日常変更項目】
○ 作業者変更
○ 作業員変更
○ タクトタイム変更
○ 工程変更
○ ローテーション
○ 職制(役割)変更
○ 年休/離業
○ 休日/連休明け
○ 始業/終業時

【突発項目】
○ 突発年休
○ 事故
○ 急病

 

MACHINE:設備

【日常変更項目】
○ 工具/治具/刃具の変更・交換
○ 電圧変動
○ 設備/計測器の変更
○ ポカヨケ装置変更/移設
○ 修理/改造
○ 設備移設
○ 型変更
○ 定期点検/保全

【突発項目】
○ 設備故障/設備異常
○ 工具/治具/刃具の故障/破損/劣化
○ 停電/落雷

 

MATERIAL:材料

【日常変更項目】
○ ソフトウェアプラグラム変更
○ 工程配置/レイアウト変更
○ 作業手順書変更
○ 荷姿/運搬方法の変更
○ 工程条件の変更
○ 抜取頻度/チェック頻度変更

【突発項目】
○ ソフトウェア/プログラム破損
○ 停電/落雷

 

METHOD:方法

【日常変更項目】
○ 設計変更
○ 原材料変更
○ 素材変更
○ 補助材変更
○ 材料メーカー変更
○ 外注先/仕入先変更

【突発項目】
○ 部品/材料の納期遅延
○ 誤品/異品の混入

 

4M変化点による品質への影響の考え方

上記を確認してみると具体的に
変化点に対するイメージが
できてきたかと思います

どれも生産する製品の品質面で
なんらかの影響は逃れられませんよね

そのためこれらの変化度合が
品質面で許される範囲ならばよい
そう考え勝ちではありますが
それは大きな間違いです

 
なぜならば我々は品質のバラツキを
最少化することが使命
であるハズ

ならばこれらをさざ波だと捉えて
放置することはできませんよね

 
品質トラブルはいくつかの波が
重なった結果大きな変動になった結果

ならばそのさざ波を押さえることが
引いては顧客満足につながる想像力を
育てていく必要があるわけです

その仕組みとしてこの変化点管理は
有効なはずです

ぜひ、全員で話合う機会をつくって
全員で想像しながら変化点を押さえる

そうやって変化点に敏感な
ヒトと組織をつくってください

 

変化点管理の3Hとは~4M別の事例紹介~まとめ

品質管理を進めるうえで変化点管理は
品質トラブルの未然防止力を高めます

ぜひ想像して変化を先取りして
対策することで変化点管理を極め

品質の安定化への足掛かりとして
ご活用いただければ幸いです

 
【関連リンク】
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それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり 

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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