我が国が誇る製造業:トヨタでは
『7つのムダ』という定義がある
彼らはこの『ムダ』を徹底的に
なくす努力を継続することで
世界で戦える企業にまで
のぼりつめているというわけです
つまりトヨタの戦い方から我々は
学ぶべき部分が多分にあると思います
そのため今回は7つのムダだけでなく
新7つのムダも取り扱いながら
『ムダ』となにか?
そしてどう向き合うべきか?を
お話していこうと思います
今回も読み終えるまでの
しばらくの時間、お付き合い下さい
ムダとはなにか?
多くの支援企業や企業研修で
よく質問することがあります
それは
『あなたの会社の労働時間の中で
お金になる仕事は何割くらいを
占めていると思いますか?』です
そうすると多くのヒトが
7~9割くらいだと答えるんです
でも本当はその逆で
1~3割のところが多いんですよね
え?そんなことないって?笑
ちょっと下のチェックリストで
自職場のムダを見つけてみて下さい
・製品の運搬・移動は価値を高めますか?
・丁寧に検査することは価値を生みますか?
・作業の手直しで製品の価値は向上しますか?
・お客さまにとって仮置きは価値がありますか?
・事務処理は顧客価値を高めますか?
・入念な打ち合わせは本当に価値向上に必要か?
・理想的な状態とはどんな状態ですか?
こうやって見ていくと
『7~9割くらい』と考えてた方も
ちょっと自信がなくなって
5割くらいかなぁと気づき始めます
トヨタの強さの原点
『トヨタの強さの原点
大野耐一の改善魂』
(日刊工業新聞社2015年)の中で
以下のような文章があります
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いろいろなムダを探すのに、『トヨタ生産方式』の本でいうと、7種類のムダがあることになっております。私は7種類というつもりで言ったのではなく、『ムダは癖と一緒で、おれには癖がないと思っていても、ヒトからみると「なくて七癖」といって、7つぐらいの癖は残っているんだぞ、だからもうムダは退治したと思っても、まだ7つや8つごろごろしている』というふうに言ったつもりのものが、いつの間にか『ムダには8つの種類がある』なんていうようになった。・・・(中略)あれから20年たって、いまだに7つの種類しか見つけられなければ、トヨタ生産方式はちょっと緩んでいるなと考えてもらって、10種類や12種類できていないとおかしい・・・
以上の文章から類推されることは
大野耐一氏はまだまだ数多くの
ムダがあることを示唆しているため
我々は独自の視点でムダを見つける
ポイントを探し出す必要があります
そこでQC活動の見える化ツールに
QC7つ道具と新QC7つ道具がある様に
7つのムダには新7つのムダがあると
藤井春雄氏の提案を紹介します
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これによって新たなムダの
洗い出しにつながれば幸いです
7つのムダについて
しかし新7つのムダを紹介する前に
オリジナルの7つのムダについて
おさらいを兼ねて押さえていきます
ムダ2:在庫のムダ
ムダ3:作りすぎのムダ
ムダ4:手待ちのムダ
ムダ5:動作のムダ
ムダ6:運搬のムダ
ムダ7:不良のムダ
では1つひとつ簡単にお話します
ムダ1:加工のムダ
最初のムダは『加工のムダ』です
バリ取りやチョコ停をはじめ
位置出しや清掃、監視作業など
不随作業として発生している
多くのムダを言います
つまり付加価値
価値を付け加える加工以外は
ムダをとらえるわけです
これが1つ目のムダ
ムダ2:在庫のムダ
次は『在庫のムダ』です
これは多くのムダを隠し
あらゆるムダを容認し
ムダ排除の意欲を失わせる巨悪です
これは本当に早く取り除かないと
どんどん他のムダを生み出します
ムダ3:作りすぎのムダ
3つ目は『作りすぎのムダ』です
必要以上につくることは
作業時間や負荷そのものもムダだが
前述の『在庫のムダ』を生みだす為
百害あって一利なしです
ムダ4:手待ちのムダ
4つ目は『手待ちのムダ』です
仕事がアンバランスであるときに
発生するムダとなります
やはりこれも避けたいムダです
ムダ5:動作のムダ
次は『動作のムダ』です
負荷がかかるムリな作業や
取ったり置いたりのムダも
できるだけなくしたいところ
ムダ6:運搬のムダ
6番目は『運搬のムダ』です
レイアウトの不備や
ラインづくりの工程編成が
うまくできていないと発生します
このムダ削減も効果が高い項目です
ムダ7:不良のムダ
最後は『不良のムダ』です
不良発生、つまり役に立たない
『不良』をつくり続ける究極のムダ
本当に避けたいですよね
新7つのムダについて
そして藤井春雄氏が提唱する
新7つのムダがこちらです
ムダ2:スペースのムダ
ムダ3:産業廃棄物のつくるムダ
ムダ4:立ち上げのムダ
ムダ5:工数(時間)のムダ
ムダ6:管理のムダ
ムダ7:劣化のムダ
それぞれどういうムダなのか
説明を加えていきましょう
ムダ1:情報のムダ
最初のムダは『情報のムダ』です
指示間違いや情報過多であることで
生まれる非効率なムダとのこと
情報の在り方を対策することで
このムダは対策できそうですね
ムダ2:スペースのムダ
2つ目のムダは『スペースのムダ』
場所が広すぎたりスペースのムダで
空間のムダのことです
家賃や倉庫代を支払っているのに
有効に活用されていないムダ
これも大きいかもしれませんね
ムダ3:産業廃棄物をつくるムダ
次は『産業廃棄物をつくるムダ』
機械や設備などを廃棄する時の
処理に手間・ヒマ・資金がかかるムダ
うわー、これも付加価値からは
遠い存在のムダですよね
ムダ4:立ち上げのムダ
4番手は『立ち上げのムダ』です
これは新しく立ち上げる工程や
新製品の立ち上げで生じるムダです
慣れないため事前にいろいろ検討し
このムダを削減したいものです
ムダ5:工数(時間)のムダ
次は『工数(時間)のムダ』です
工程の直結化、つまり
ラインバランスや多能工化による
同期化が図れないため発生するムダ
タイミングをうまく合わせられれば
発生しないムダなんだけど
積極的に対策しなければこのムダは
なくならないんですよねー
ムダ6:管理のムダ
6つ目は『管理のムダ』です
データチェックや管理作業など
余分な作業のムダです
そりゃ、なにか価値を生んでるかと
考えてみるとやめたくなりますよね
ムダ7:劣化のムダ
最後は『劣化のムダ』です
特に食品などの消費期限
あるいは賞味期限などによって
発生するムダです
新7つのムダとは~製造業が知るべきトヨタ流ムダとの向き合い方~まとめ
この7つのムダ、新7つムダとは
ムダを見つけるためのフレームと
言って間違いは少ないと思います
でも本当はこの見方に慣れて
自職場に特化したムダを見つける
そういった完成を磨きこむことが
まずは対策への第一歩ですよね
まずは従業員の問題意識
つまり『ムダを見つける目』を
極限まで育て上げていく
そういった課題と向き合うことが
世界のトヨタ流と言えそうです
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために