3s活動(5s活動)とは
何が起源なのでしょうか?
いったいどのような経緯で
生まれてきたのでしょう
それはどうもあのトヨタ自動車との
深いつながりがあるようです
それはどんな関係か
気になってきますよね!
今回はそんな興味深い
3s活動(5s活動)の起源のお話です
あのトヨタ自動車が倒産の危機?
皆さまご存知のあのトヨタ自動車が
倒産の危機に陥ったことがありました
皆さま、信じられますか?
信じられないですよねー
時は1950年代
自動がバンバン売れて売れて
売れまくっていた時代です
え?売れていたのに倒産?
そうなんです
実はトヨタ自動車は当時
見込み生産を行っていました
たくさん作っても『いつか売れる』
そんな解釈を元に自動車の部品を
売れる以上につくってつくって
つくりまくっていたのです
そうすると。。。
部品在庫が大量に積み上がり
その倉庫もどんどん必要になり
売れれば売れるほどムダな在庫が
膨れ上がって資金を圧迫
皆さまはご存知ですか?
会社って赤字が続いた時ではなく
お金がなくなった時に倒産します
事実上、メインバンクからも
資金調達ができずに倒産の危機に
陥ってしまったわけです
そこで見るに見かねた日銀が
条件付きで融資に応じたわけです
その条件は8千人いた従業員を
3千人リストラすることでした
よっぽどショックだったと思います
そんな経験からトヨタ自動車は
ムダをできるだけ減らす戦略を
取るようになったわけですね
トヨタ自動車の改革の方向性
この時からトヨタ自動車は
徹底的なムダな解除を信条としました
特に当時フォードが活用して成功した
IE手法と呼ばれる科学的管理法を
学習しながら導入していきました
【参考事例】IE手法とは?改善を進める科学的管理法の全容(完全保存版)
IE手法とは、現場の状況を
見える化する手法の集合体で
これを活用することで
大きく改善を進めることができます
それらを活用して
あらゆるムダを省くよう
努力を積み重ねたわけです
その努力の結果
ジャストインタイムという考え方と
かんばん方式という仕組みを
生み出した原点となっています
そのジャストインタイムを
検討している中から実は
3s活動(5s活動)が生み出されたと
いう説があります
ジャストインタイムという考え方
これはトヨタ自動車の企業理念に
掲載されるほど彼らの事業の根幹に
ある考え方です
「ジャスト・イン・タイム」とは
「必要なものを、必要なときに、
必要なだけ」という意味だとHPに
はっきり記載しています
しかし誤解してはならないのが
お客さまにとってジャストインタイム
ではなく、ムダのない生産をするため
ジャストインタイムを貫くという意味
ジャストインタイムでは
平準化生産が前提となっています
通常は売れるスピードに合わせて
モノをつくることがもっとも
合理的だと考えられています
しかしトヨタはその売れるスピードを
コントロールする技を覚えたのです!
実は魅力的な商品を開発することで
お客さまに待っていていただく
注文はするけれど納車は数ヶ月待ち
という状態にしてできるだけ同じ数の
生産を繰り返すことを実現しました
このことにより、
ピーク時に合わせた設備を用意する
必要もなく、工程のロス時間も少ない
究極の生産効率を追求する体制を
整備したわけです
そのムダ排除の前提となったのが
3s活動(5s活動)でした
3s活動(5s活動)の起源
IE手法を応用・展開して
よりムダのない生産体制を構築する
そのためにはそこで働くヒトの意識も
そんなムダのない職場に相応しい
レベルにまで成長させる必要があると
見抜いていたわけです
なぜならせっかく完璧な作業方法を
見つけ出したとしても
決めたこと、決められたことを
守れない作業者たちであれば
ムダはなくならないのです
そのため整理・整頓・清掃を通じて
ムダはできるだけ省いて
究極の生産性を実現するという
意識を研鑽する必要があったのです
整理でムダなモノがなくなる
整頓でムダな動きがなくなる
清掃でピカピカな職場を実現する
そんな3s活動を継続するために
清潔、習慣(躾)を加えたのが
5s活動だということなのです
3s活動(5s活動)の起源を知る~トヨタ自動車との深い関係~まとめ
それぞれの職場には
それぞれの品質レベルがあります
しかしそれは徐々に高めていく
必要があるのは全職場です
究極の職場を実現しつつあるトヨタが
大切にしてきた3s活動(5s活動)
他の企業でも同じように重要視
しています
成長・拡大を実現する会社であれば
この3s活動(5s活動)はかならず
しっかり取り組めているはずです
できない会社であれば
取り組む努力はしているはずです
まったくやっていないなら。。。
残念な結果が予想できます
ぜひ、今からでもスタートして下さい!
難しければいつでも
ご相談に乗りますので
『製造業なんでも相談室』まで
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては企業発展のために
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