3s活動は整理・整頓・清掃のこと
これに清潔・習慣(しつけ)を加えて
5s活動と呼ぶことはすでに皆さまは
ご存じのことだと思います
でもこの清潔って活動はいったい
どんなことに取り組むのか
いまいち想像がつかないと
よく質問が寄せられています
このサイトではシンプルな3s活動を
オススメしている立場であるうえ
3sも5sも表現の切り口が違うだけで
同じ活動であると説明してきました
でも実は5s活動における清潔って
3s活動をしっかり進めるうえで
結構大きなポイントでもあります
それはいったいどういう意味か?
じゃあなぜ5s活動じゃダメなのか?
今回はそういった解説することで
3s活動のさらなる理解につなげて
いただければと思います
5sと3sの違いについて
これについては前回
詳しくお話しましたので今回は
説明を省きます
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
ま、ようするに5s活動は
整理・整頓・清掃の3s活動を
適正に継続させるための視点として
2つのsを区分けして表現したもので
実質的には同じだということ
ま、そこは皆さまもイメージと
同じだったのではないでしょうか
今回はその区分けした2つのsのうち
『清潔』について注目していきます
清潔とはどんな意味?
一般的な言葉の意味は以下のとおり
清潔(読み)セイケツ
( 名 ・形動 ) [文] ナリ
①よごれのないこと。きれいなこと。また、そのさま。 「 -な衣服」
②人格や生活態度などが正しくきれいである・こと(さま)。 「 -な人柄」 「 -な交際」
▽⇔ 不潔
[派生] -さ ( 名 )
出典 三省堂/大辞林 第三版 より
つまり『清潔』とは
職場が汚れておらずキレいな状態
またヒトの心や態度が美しい状態
そんな状態をあらわしています
さすが国語辞典、わかりやすいです
この定義から読み解いていくと
5s活動でいう清潔活動とは
キレイな職場を生み出す活動
そんな職場をつくれる美しいヒトを
育てるための活動ということに
なりますよね
んー、まだ抽象的で難しいですよね
では具体的な活動について
お話しを進めていきましょう
5s活動の清潔活動とはどんな活動?
さきほど説明した言葉の定義から
・キレイな職場を生み出す活動
・美しいヒトを育てるための活動
の2つにわけるとしましょう
そしてそれぞれの視点でみていきます
キレイな職場を生み出す活動
このキレイな職場を生み出す活動とは
どんな活動を意味しているのでしょう
おわかりの方もいらっしゃいますが
これはズバリ3s活動を意味します
整頓:必要なモノを大切にあつかう
清掃:よごれのない職場を維持する
この3s活動を進めることでどんどん
清潔な職場を生み出していくんです
え?じゃあ、清潔活動をわざわざ
別出しにする意味がないですよね
実は、そうではなくて清潔活動とは
3sレベルを徹底して維持するための
しくみづくりを進める活動なのです!
どういうことか?
清潔活動1:維持のためのしくみづくり
整理・整頓・清掃=3s活動
これが完璧なら清潔活動は
必要のない活動なんです
でも実はなかなか完璧にならないのが
この3s活動とも言えるわけです
たとえば整理活動は
必要なモノだけにする活動です
しっかり必要・不要をわけて
不要品をばっちり処分します
気分も職場もスッキリします
でもしばらくすると時間が経つと
またどこからか不用品が出てきます
『え?なんで?
この間ちゃんと処分したのに・・・』
でも仕方がないんです
それはなぜか?
実は不用品とはいうものの
購入した時や流れている時は
必要なモノだったハズなんです
でもいつからか不用品に
変わってしまった
なので、いつから不用品になったか?
その理由はどういうことなのか?
それらをつきとめて対策することで
はじめて整理レベルが維持できます
つまり。。。
どういったしくみがあれば
不用品が生まれないようになるのか?
不用品が生まれない職場づくりを
進めることが必要なのです
問題が起こってから対処するのでなく
問題が起こらないしくみをつくる
同様に整頓はどうやっても乱れない
清掃はどうやっても汚れないしくみ
これらしくみづくりを進めることを
清潔活動と呼びます
どうですか?整理・整頓・清掃とは
すこしイメージが違いますよね
そして清潔活動にはもうひとつの
側面がありますので説明を続けます
美しいヒトを育てるための活動
さきほどの国語辞典の定義から
『人格や生活態度などが
正しくきれいであるヒト』を育てる
でもたくさんの社長が言うんです
『いいヒト、いないでしょうか?』
でも。。。残念なことに。。。
基本的に素晴らしい人材なんてのは
どこかで売っているわけではないです
だからちゃんと自身で素材を厳選し
つくりあげていく必要があります
それを『人材育成』と呼びますよね
清潔活動では前述したしくみづくりを
一緒にすすめていけるヒトを
育てる側面もあるわけです
清潔活動2:維持のためのヒトづくり
おそらく職場を良くしようと
考えたこともない作業者の皆さまに
いきなり不用品が出ないしくみを
考えてください!なんて振ってみたら
どんな反応がくると想像しますか?
『なに言ってるか意図がわからない』
『なぜしくみが必要か理解できない』
『そもそも、自分の仕事じゃない』
などと似たような反応が多いでしょう
清潔でいう美しいヒトとは
職場にとって、みんなにとって
良いことだと思えることを知って
それにしっかり取り組めるヒト
つまり整理・整頓・清掃の3sを含め
しっかり一緒に自分ゴトとして
取り組んでいただいたうえで
そのしくみづくりにも
積極的に考えてくれる人材が育つ
そんな環境づくりも清潔活動に
入っているということです
なんだかそんなヒトばかりの中で
仕事ができたとしたらきっと
品質も納期もコスト対応も
素晴しい職場になると思いませんか?
清潔を知れば3s活動のレベルが上がる理由
この清潔活動の概念は究極ですよね
これまで整理・整頓・清掃の3sを
徹底して取り組むための要素を
考えてきた職場なら理解できます
だってレベルが高いんですよね
目指すゴールが
けっして不必要なモノが生まれない
どうしたって職場のモノが乱れない
なにやっても床や設備が汚れない
そのためのしくみとヒトをつくる
しかしこれは整理・整頓・清掃を
徹底してやってみようと努力した
そんな職場でないと理解できない
捨てても捨てても不用品がでる
やってもやってもモノが乱れる
磨いても磨いても職場は汚れる
なんでなんだー!?って思わないと
”しくみ”なんて言われても
そりゃ前述の反応ですよ、笑
ではなぜ5s活動ではなく3s活動なのか?
だったら清潔活動のある5s活動を
なぜこのサイトはお勧めしないのか
それは清潔活動の概念がとても
学者的発想なので難しく
簡単に理解できないからです
整理に取り組む
整頓に取り組む
清掃に取り組む ときて
清潔に取り組む。。。
やっぱりイメージしにくいですよね
整理・整頓・清掃にとことん
向き合った組織でないと
『しくみづくり』の必要性なんて
スッと入ってこないです
だから重要なのは
整理・整頓・清掃の3s活動であって
やれるようになっだけれど
なぜか維持できなくなってはじめて
『しくみづくり』の重要性に気づく
ああ、やるだけじゃダメなんだって
一生懸命取り組むだけじゃ
維持ができないんだって
そうやって
気づいてから取り組んだ方が
全員で納得のうえパワフルに
維持するための『しくみづくり』に
爆走していけると思うんです
だから我々中小企業はシンプルに
3sに集中して取り組むべきだと
そう思います
最初から大企業と同じ5sでなければ!
なんてカッコつけてよくわからない
活動を追いかけなくてもいいです
彼らもおそらく清潔活動の意味を
ばっちり把握しながらやってるヒトは
少ないだろうと想像しています
清潔活動についてのまとめ
いかがだったでしょうか?
5s活動の『清潔』を知れば
3sレベルが上がる理由は
わかっていただけたでしょうか?
整理・整頓・清掃の3sレベルを
しっかり維持できる素晴らしい職場
素晴らしい人材と同じで
そんな職場もどこにも売ってません
だからこそ我々職場仲間が全員で
そうなりたいと望んで行動しないと
そんな職場はつくれないんです
逆にいえばそういう職場があるなら
それは全員でつくってきた歴史が
かならずあるはずなんです
だからこそこれを読んだあなたが
その真実を知ったあなたから
行動を変えていただければと思います
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために