3s活動で最初にイメージするのは
清掃活動ではないでしょうか?
職場をキレイに保つ美化運動だと
誤解している方が多いので
このような方が多くなってきます
でもそんな清掃活動そのものさえ
続かない職場って多いんですよね
そこで今回は
なぜ清掃活動が続かないのか?
そんな状況を起こす構造とは何か?
ではいったいどうすればよいのか?
そんな内容について解説することで
3s活動の本質を理解いただければと
記事を書き進めてまいります
今回もこの記事を読み終えるまで
しばらくお付き合いくださいませ
清掃活動が続かない3つの理由
一般的に清掃活動が続かない理由は
以下の3つだと言われています
理由2:ついつい忘れてしまうから
理由3:忙しくて時間がないから
もう少し詳しく解説を加えましょう
理由1:自分の仕事ではないから
これは業務に関する認識不足から
来ていることが多い理由です
多くの作業員が自分の仕事に
自信と誇りを持っています
それ自身はとても良いことですが
その中で清掃は入ってないんです
しっかり言われた通り仕事ができて
誰にも文句を言われないよう頑張る
そうやって何十年も務めてきました
その誇る仕事の中に『清掃』という
当たり前の重要作業が抜け落ちてて
どこかの誰かがやってくれればいい
そんな自分の都合のよい論理が
構成されていることがあります
それは完全に認識間違いですよね
自分の職場を誰が綺麗にするか?
そりゃ自分達以外いないはずです
まず『自分の仕事ではない』と
そう思うことが理由の1つ目です
理由2:ついつい忘れてしまうから
やろうと思っているんですよ
やらなきゃいけないと、思ってます
ですが、ついつい目の前の仕事に
集中してしまって気づいたら
就業時間が過ぎてしまった
そんな経験をすると自然と
忘れておけば、それで許される?と
勝手に都合よく解釈し始めてしまう
そりゃ誰にも指摘されないので
できればやらない方がいいって
人間的な弱さも出てきてしまいます
これが2つ目の理由です
理由3:忙しくて時間がないから
これはもう完全な言い訳なんですが
どうも強く言うとそれらしいので
正当化できた空気が漂います
そんな時ばっかりじゃないのですが
ついついそれで通用しちゃうと
また人間の弱さ?笑が出てきて
常に忙しいとの主張が繰り返される
これが続かない状況を引き起こす
3つ目の理由です
続かない理由を生み出す構造とは
この理由はどうしても自然に
生まれてしまう構造を持っています
構造2:目標が全員に伝わってない
構造3:現状を正しく評価できない
それはどういうことか?
説明してまいりましょう
構造1:定義が明らかになってない
まず清掃活動とはどんな活動か?
それがはっきりしていない職場は
けっこう多いんですよ
『要するにキレイにすればいい』
『いや、ピカピカでないとダメ』
『そもそも活動は必要ないでしょ』
個人がバラバラに清掃活動を勝手に
定義していて統一感がない状態
何のためにやるのか:目的
どのようにやるのか:手法
いつやるのか?誰がやるのか?さえ
はっきりしていない職場ではそりゃ
自分の仕事でないと思うし
ついつい忘れてしまうし
他の作業を優先して忙しくて
清掃している時間はないですよね
これが続かない理由を生み出す
1つ目の構造です
構造2:目標が全員に伝わってない
どこまでキレイにすべきなのか?
目標=ゴールが明らかでないなら
それぞれの問題意識に依存された
目標設定を行うことになります
Aさんは『ピカピカな職場』
Bさんは『ホコリのない職場』
Cさんは『ゴミのない職場』
などと目標を置けばバラバラですよね
最悪はほとんどのメンバーが
『今でも十分キレイ』だと
活動の必要性は感じない結論に
ただそれはリーダーには言えないので
黙っているため問題にもならず...
そんな状況ですとやっぱり
自分の仕事ではなく、忘れてしまい
他のやるべきことを優先しますよね
構造3:現状を正しく評価できない
清掃の定義が明らかになっていて
目標がしっかり伝わっていても
現状が正しく評価できない構造では
やはりなかなか活動は続きません
いったい現状がどのレベルなのか?
良い状態なのか?悪い状態なのか?
それぞれの感覚に任されてしまうと
どうしても都合よく弱い自分が
顔を出してしまいます
たとえばよくあるのは
カーペットを敷いた事務所などでは
ゴミやホコリが目立たないので
週1での軽い掃除機掛けで終わり
でも実際には粘着クリーナーで
コロコロとゴミを貼り付けてみると
髪の毛やホコリなどがベッタリ!
目立たないのはいいけど
そんな状態で職場で働く全員が
『問題がない状態』と認識するか
それとも『これではダメ』だと
思い直すか?が大切ですよね
だけどやっぱりこのように
正しく評価できないとわからない
この構造が多くのエラーを
生み出している構造があるわけです
清掃活動が続かない時の3つの対処法
3つの理由のうち2つは
個人の心の弱さみたいなものなので
『ちゃんと仕事しろよ!』と
管理者は叫びたくなると思いますが
実はこれは管理者の責任ですよね
なんせ、この理由を生み出す構造を
ほったらかしているわけですから
個人の意思の強さに依存するでなく
やはり組織的な仕組みをつくって
カバーするべきですよね
そこで清掃活動が続かに時に有効な
3つの対処法を紹介しましょう
対処2:目標を共有する仕組み作り
対処3:正しく評価できる体制作り
対処1:活動の定義を明らかにする
清掃活動の定義をしっかり伝えます
時間・機会が許せば、この定義を
メンバーと一緒に考えてください
学習を進めながら各項目について
検討・決定を進めるわけです
なんのためにやるのか:目的
どのようにやるのか:手法
いつやるのか?誰がやるのか?
これを清掃宣言として完成させて
掲示板に大きく張り出すことは
とても有効な手法です
ぜひ挑戦してみてください
清掃宣言は下記の記事を参考下さい
対処2:目標を共有する仕組み作り
目標を共有しましょう!と言っても
意気込みだけではやはり不足します
だってこれまでだってきっと
共有すべきだと考えてたハズですし
そのために行動を起こして現状です
なので新たに共有するための
仕組み作りが必要だということです
たとえば
Aさんの『ピカピカな職場』
Bさんの『ホコリのない職場』
Cさんの『ゴミのない職場』
のどれを目標とおくべきなのか?
もっと言うと『ピカピカ』とは
手で触っても問題のないレベルか
頬ずりできるくらいのレベルか
舐めても平気くらいのレベルか
その職場でわかりやすい具体的な
目標をしっかり表現し直すことが
必要になってくるんです
これもメンバーと一緒に
考えることが情報共有に繋がります
『理解(育成)には時間がかかる』
時間=費用という意味です
管理・経営者の意思決定は必須です
対処3:正しく評価できる体制作り
細かい目標を立てるには
効果検証できるように
正しく評価できる体制作りは
必須となります
なので、活動成果のレベルを
しっかり評価できる体制づくりは
進めておく必要があります
たとえば、粘着クリーナーによる
ゴミの見える化評価でもいいですし
事細かく評価基準を設けて
第三者がパトロールしてもいいです
しっかり評価できる体制作りを
進めていただくことが大切です
清掃活動が続かない時に効果的な対処法まとめ
清掃活動を継続させるためには
活動の定義を明らかにして
目標をしっかり共有したうえで
正しく評価できる体制作りが
有効であるというお話でした
理想的にはこれらをすべて
メンバー全員で検討することで
活動への理解が進むと同時に
人材育成を進めることができるので
本当にオススメしたいところです
3s活動の基本のひとつである清掃
これをしっかりと進めることが
組織としてのチカラを高めることが
可能となりますのでお試しください
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
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