PQCDSMEとは何か?読み方は?QC活動との深い関係について

PQCDSMEとは何か?読み方は?QC活動との深い関係について

PQCDSMEとは何か?知っていますか?
PQCDSMEはQC活動との関係が深いが
読み方さえご存知ないヒトも多いです

そのためPQCDSMEを理解しながら
QC活動とのつながりについて
考察していきたいと思います

しばらくお付き合いくださいませ

 

目次

PQCDSMEとは何か?

PQCDSMEとは、商品やサービスを
提供する側として忘れてはならない
重要な7つの視点を表現しています

読み方は『ぴー・きゅー・しー・でぃー・えす・えむ・いー』と
見たままアルファベットをそのまま
読んでいくというシンプル読みです

このPQCDSMEには以下のような
意味があります

P:Productivity=生産性
Q:Quality=品質
C:Cost=価格・原価
D:Delivery=納期・量
S:Safety=安全
M:Morale=士気
E:Enviroment=環境

 

それぞれはいったいどのような視点が
ひとつずつ簡単に紹介しましょう

 

P:Productivity=生産性

生産性とは、生産量を
生産要素の投入量で割った値であり
生産の効率性を指します

近年では労働生産性が注目されていて
付加価値額を労働時間で割った数値

先進国では日本が最下位であるため
『働き方改革』政策のきっかけに
なるほど代表的となりました

同じ作業で付加価値額を上げるか
同じ付加価値額で労働時間を下げるか
計算式的には2つのアプローチが有効

QC活動では後者を取り扱うことが
多いのが実情です

 

Q:Quality=品質

この品質は商品やサービスの
出来栄えのことを指します

お客さまの尺度でもって
どんな機能をどのレベルで
満たす必要があるか?を定義した上で

実際に満足を獲得し続ける
さらには超えることで
感動を生み出していく

そんな条件をどれだけ安定して
創り出していくことができるのか?が
QC活動の仕事となります

 

C:Cost=価格・原価

原価であり、価格につながる視点です

職場の利益=未来への存続条件として
最重要項目ですよね

もちろん品質や納期、安全や環境も
取り組めば取り組むほど上がる要素

いわばこのコストは生産性と同じ
他の5要素と反比例の関係にある

どんなことでもバランスが大事で
これらをモニタリングするためにも
とても大切な要素と言えます

 

D:Delivery=納期・量

この納期(量)は最低限度の
品質と言っていいでしょう

いくら安くても、品質が高くても
必要なときに手に入らない
商品やサービスは存在しないも同然

 

さらに量的な視点で小売店での
品切れは致命的ですよね

せっかく来店したのに商品やサービスが
受けれなかったお客さまはもう二度と
再来店はないと考えた方がいいです

再来店いただけるのは
よっぽどファンでいてくれるか
他に選択肢がないかのどちらか

いずれにせよもう一度同じことが
起こったら百年の恋も覚めるでしょう

大事にしてないんですから
そりゃフラレても仕方がないですよね

 

S:Safety=安全

これはもちろんお客さまの安全
あるいは従業員そのものの安全です

前者は商品やサービスの品質面との
関連性が高い部分

いくら機能的価値が満足できていても
結局お客さまを危険にしてしまうか
健康的な面で心配が生じた場合は
すぐに販売中止および商品回収の
行動をとる必要があります
 
後者は職場の安全の部分です

現代ではもう当たり前ですが
働く従業員の安全面も絶対的に
確保される必要があります

危険だとわかっているのに
そのまま放置してしまったため
事故が起こってしまっては
どんな言い訳も通用しない時代です

そのために『未然に防ぐ』
 

そういった創業力を鍛え上げ
さらには問題意識を磨き込んでおく

そのためにQC活動は
とてもいい訓練の場となります

 

M:Morale=士気

『士気』というのは普段はあまり
使わない言葉ですよね

士気とは
人々が団結して物事を行うときの
意気込みを指します

つまり組織の活性度の有り様ですね

 

従業員の一人ひとりの価値観は
多種多様です

それが良い悪いではなく
多くの価値観を持ったヒトが
集まっているのが職場だということを
しっかり理解しておく必要があります

これが常識だろう、とか
言わなくてもわかるだろう、とか
1回言ったから大丈夫だろう、とか
まったく通用しないと言うことです

そのためリーダーシップのあり方が
問われるわけです

 

そりゃ、PQCDSMEの他の6つの対策を
一部のヒトだけで対処する職場と
従業員全員で取り組む職場とでは
成果の大きさが組織の強さが
まったく違うことは想像できますよね

QC活動でももちろんこの『士気』
高めるために様々な工夫を凝らします

 

E:Enviroment=環境

この環境面も会社組織にとって
無視できない項目になってきました

二酸化炭素排出抑制対策
国際的な化学物質管理 など
CSR(企業の社会的責任)を
全うする事業組織として
現在の生産プロセスを見直すリスクを
考えて戦略を練る体制を整えましょう

新聞で知って慌てることのないよう
事前にQC活動の改善テーマ選定時に
環境面の考慮も必要です

そんな7つの視点とQC活動とに
どんな深い関係があるのでしょうか?

 

PQCDSMEとQC活動との深い関係

以前、QC活動の取り扱う品質とは
商品やサービスの出来栄えだけでなく
広義の意味での『品質』であって
品質・価格(コスト)・納期(量)を
含んでいることを説明しました

一方でPQCDSMEは重視すべき視点
いわば7つの管理項目と言えます

 

そうなんです

 

PQCDSMEの中に
QC活動で取り扱うQCDの要素がすでに
入り込んでいますよね!

QCD以外の4つの要素は
生産性、安全、士気、環境

生産性はコストとの関係が強い一方

安全と環境は外部環境
士気は内部環境とのつながりが強く

生産の3大要素のQCDを
少し広範囲に発展させたカタチ

つまり現代のQC活動においては
あとの4つも強く意識しておくべきで
『広義の品質』内に含まれると
表現していいほど近しい関係です

 

PQCDSMEとは何か?読み方は?QC活動との深い関係についてまとめ

PQCDSMEとはQC活動でなくても
商品やサービスを提供するうえで
とても大切な視点です

そのためQC活動を進めようとする
改善が必要な職場にとっては
軽んじれる理由はありませんよね

ぜひ覚えていただくと同時に
この7つの重要視点を使いこなして
いただければと考えます

 

 

それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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