QC活動を進めるには
QC的なものの考え方を
整えておく必要があります
一方でこのQC的ものの考え方とは
いったいどういったものなのか?を
知っておく必要も同時にあるわけです
この『QC活動の進め方』サイトでは
QC的ものの考え方をQCマインドと置き
その内容について説明していきます
まずはその第1段として
品質に関する考え方について
今回はお話していきたいと思います
品質とは?
まず品質とは何か?
いつものように辞書で調べてみました
品物の質。 〔明治初期、西周にしあまねは英語 quality を「形質」とした。「附音挿図和訳英字彙」(1888年)に「品質」が現れる〕
引用元: 三省堂大辞林 第三版 コトバンク
シンプルに『品物の質』と
表現されているのは意外ですね
この品質とは、製品やサービスが
顧客のニーズや期待を満たしているか
それを決定づける性質や性能など
を指します
例えば、スマートフォンの
電話の大きさ、大きさ、頑丈さ、
操作のしやすさ、処理速度など
いろいろあると思います
品質を構成している性質や性能を
『品質要素』と呼びます
機能や性能、信頼性や安全性など
またその『品質要素』を
客観的に評価できる具体的な指標を
『品質特性』と呼びます
性能は処理速度
大きさは寸法サイズ
頑丈さは強度スペックなどのことです
しかしこの品質が難しい一面は
ニーズを満たしているかどうかは
お客さまが評価することです
高級感を期待するのか
燃費を期待するのかで
選ぶ性質や性能が変わるわけです
特定のお客さまから求められる品質を
『要求品質』と呼んで、それを
特定するためには想像力を働かせる
必要があります
つまりはすべては試行錯誤
仮説-検証を繰り返すことが
大切だということです
品質に関する考え方とは
先程説明した要求品質を満たすため
われわれには試行錯誤が必要です
お客さまが喜んで買っていただける
『品質特性』を探り当てるためです
それには『品質に関する考え方』を
定義しておくことが求められます
なぜなら価値観がバラバラのままより
一つの価値基準を持っておくことで
各々の能力を1つの目的に集中でき
成果につながりやすくなるからです
そのため以下の3つの重要な考え方を
お話していきましょう
【品質に関する3つの重要な考え方】 考え方1:品質第一 考え方2:顧客指向 考え方3:後工程はお客さま |
ではもう少し詳しく説明していきます
考え方1:品質第一
品質管理の対象としては
なにも製品そのものの品質だけが
対象となるわけではありません
Q=Quality:品質
C=Cost:原価・価格
D=Delivery:納期・量
の総合的な品質として表現することが
一般常識化しています
そのためこのバランスが重要なのです
頭文字3つを合わせてQCDといいます
このQは狭義の品質ということですが
この狭義の品質を優先することを
『品質第一』といいます
これはどういうことかと言うと…
品質を多少落としても価格を下げる
品質を多少落としても納期を守る
これは絶対にしないということです
いくら価格が安くとも
いくら納期が完璧でも
品質が言って基準に満たなければ
もう二度とお客さまは戻りません
まずは品質を第一に考え
そのうえで価格を下げるよう
納期が短くなるよう
努力していくことが求められる
そういう考え方が大切だということ
考え方2:顧客指向
お客さまに満足をいただく
まず我々が考える最重要項目です
我々はお客さまに価値を提供します
その対価が蓄積され売上を構成します
その価値を決めるのはお客さまです
そのため『顧客指向』を重視すべきです
もうすこし説明しましょう
例えばある自動車の製造会社の強みが
メッキ塗装にとても高い技術有り
自衛隊の8輪装甲車の設計も得意
さらに軽自動車の駆動系が超得意!
だったとして。。。
その会社が新しい自動車を開発!
その自動車の特徴は。。。
自分たちの強みを活かした結果
ゴールドメッキ塗装が映える軽自動車
しかもタイヤが8輪で走破性が高い!
我が社としては画期的な自動車を
売り出すことにしました!
どうでしょう?
おそらく社内では
『我が社の技術を結集した商品』で
これまでで最高の盛り上がりを
みせたとは想像します
しかし。。。
売れるでしょうか?笑
このように会社側から一方的に
製品つくってお客さまに売る考え方を
『プロダクト・アウト』と呼びます
これに対しお客さまの要望・ニーズを
把握することから始める商品づくりを
『マーケット・イン』と呼びます
つまりお客さまの声を真摯に聴いて
この先ずーっと欲しがる商品を
しっかり作り続けることができる
そんな『顧客指向』を重視することが
とても大切だということです
考え方3:後工程はお客さま
商品の品質を保証するためには
どうすればよいでしょうか?
出荷前の最終検査でしっかり検査
それでよいと考えるかもしれません
一方で商品をつくるには
いくつかの製造工程を通っています
この工程の1つでも
正しい加工を施さなければ
商品の品質を保証できません
そのためその工程1つひとつが
『後工程はお客さま』という
考えをもって、その工程の役割を
しっかり果たしていけば最終的に
商品の多くの品質が良くなるはずです
【後工程はお客さまの3つの考え方】 考え方1:悪いモノは受け取らない 考え方2:悪いモノはつくらない 考え方3:悪いモノは流さない |
一人ひとりが丁寧な仕事を積み重ねて
確かな商品をつくっていく心構えを
この考え方でしっかり定着させたい
そんな風に感じる大切なマインドです
品質に関する考え方を整理するまとめ
さて品質に対する重要な考え方3つ
どれも有名な考え方ですので
ぜひしっかり理解して自分のモノに
していただければと思います
それでは今日はここまでです
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
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