IoTによるものづくりを支える注目技術「ブロックチェーン」とは?

IoTによるものづくりを支える注目技術「ブロックチェーン」とは?

これまで、IoTにより
設備の稼働率を向上させたり
サイクルタイムを短くして
生産性を向上させる方法について
説明してまいりました

今回はそのIoTで発生する「データ」
を管理する技術の一つ
「ブロックチェーン」について
説明してまいります

しばらくお時間頂戴くださいませ♪

 

IoT時代の常識「ブロックチェーン」を知っておかないとマズイ理由

「ブロックチェーン」って仮想通貨で
よく聞く言葉のような気がするけど
ものづくりでも関係あるの?

と思われるかもしれません

大いに関係があります!

それは画期的なデータを管理するしくみ
だからです

なぜ画期的かと言いますと

  • 安価で
  • 安全で
  • 障害に強い

しくみだからです

これまで工場IoT化を安価に進める
方法について説明してまいりました

それにより、今までよりも
大量のデータが安価に手に入る
ようになりました

そして、そのデータを改善活動に
活かしたりと、価値の中心がデータ
に移りつつあります

それにもかかわらず、その価値ある
データの管理が

  • 高価で
  • 危険で
  • 障害に弱い

しくみだったら、せっかくIoTで
安価にデータを手に入れたのに
意味ないですよね?

ですので、今後IoTでデータ管理の
重要性がますます高まりますので
その画期的なしくみである
「ブロックチェーン」を知っておく
必要があるのです!

 

IoTデータをブロックチェーンで管理するメリットとは?

ブロックチェーンは

  • 安価で
  • 安全で
  • 障害に強い

画期的なデータ管理のしくみであると
説明いたしました

ではなぜそれが実現できるのかについて
説明してまいります

 

ブロックチェーンの一番の特徴!サーバー不要の分散型システム

従来のデータ管理のしくみは
データベースサーバーがあって
管理者によってデータを中央集権的に
管理するというのが一般的でした

中央集権的なデータベースの代表例
として、Oracle、SQL Server、
DB2、MySQL、PostgreSQLなどの
データベースソフトウェアがあります

このようなソフトウェアは無償のもの
もありますが、基本高価であり
それらを安全かつ障害に強いシステム
とするにはハードウェアも高価なもの
になりがちです

一方ブロックチェーンはデータを
複数のコンピュータで分散して
管理するため、管理者というものが
存在しません

また、分散して管理するため
どれか1つのコンピュータに障害が
発生しても、他のコンピュータが
稼働していれば問題ありません

さらに、互いに改ざんをチェックする
しくみを備えているので安全にデータ
を管理することができます

ですので、従来は高価なソフトウェア
と高価なハードウェアで実現していた
安全性・耐障害性を安価に実現できる
ようになった、ということが
IoTデータをブロックチェーンで
管理するメリットと言えます

 

IoTデータのセキュリティをブロックチェーンで保証するしくみとは?

では、ブロックチェーンとは
いったいどのような構造で
どのようにしてセキュリティを
保証しているのでしょうか?

ブロックチェーンではデータの
新規作成や変更・削除などの
履歴情報(取引履歴)を
ブロックと呼ばれる単位で
保存しています

そして、その取引履歴から
ハッシュ値という値を計算します

次に、前のブロックのハッシュ値と
取引履歴から計算したハッシュ値、
ノンス値と言うハッシュ値計算用の値で
次ブロックのハッシュ値を計算します

それをデータがある程度たまった段階で
繰り返し行われ、ブロックがチェーンの
ようにつながるので
ブロックチェーンと呼ばれています

ここで、「ハッシュ値」という言葉が
何度も出てきましたが
このハッシュ値はある値を基にした
計算の結果であって、ハッシュ値から
元の値は計算できないしくみになって
います

インターネットでIDとパスワードを
入力してログインするしくみって
よくありますよね?

あれってIDとパスワードがそのまま
データベースに保存されていれば
管理者にはIDとパスワードがバレてる
ことになり悪用しようと思えば
できてしまいますよね?

実際にはIDとパスワードから
ハッシュ値を計算し、そのハッシュ値を
データベースに保存します

そして、ログイン時に入力した
IDとパスワードからハッシュ値を
計算し、データベースに保存された
ハッシュ値と比較することで
入力されたパスワードが正しいか
どうかを判断するのです

ハッシュ値から
元のパスワードは計算できないので
データベースの管理者による悪用は
できないしくみになっている一例です

これこそがIoTデータのセキュリティを
ブロックチェーンで保証するしくみ
なのです!

例えば取引履歴を改ざんしたとします

すると取引履歴を基に計算した
ハッシュ値が異なる値となり
さらにそのハッシュ値を基に計算した
次ブロックのハッシュ値が異なる値と
なります

ブロックチェーンは
複数のコンピュータで分散して
管理していますため
一つだけ他のコンピュータと
異なるハッシュ値を持っていたら
改ざんされたことがわかる
というしくみなのです

いかがでしたでしょうか?

「ブロックチェーン」って
仮想通貨だけでなく
IoTによるものづくりでも活かせると
感じていただければ幸いです♪

 

 

それでは今日はここまで
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

システムエンジニアを経て、自動車部品メーカで生産管理・業務改善を経験。その後、総合電機メーカで現場改善に従事。最近はIoT導入に携わり、IE手法との融合を目指す。現場改善と業務改善は両輪!がモットーの現場大好き人間!

目次