ライン作業分析はIE手法の中でも
頻繁に活用されている改善手法です
なぜならライン作業分析を活用することで
ライン作業のラインバランスが見えます
そのラインバランスを改善することで
大きなメリットが得られることが
広く知られているからです
ではそれは一体どんなメリットなのか?
今回はIE手法の使い方入門サイトとして
そんなお話をしていきましょう
ライン作業分析とは?
ライン作業分析はもうこれまで
何回か解説したため詳しい説明はしません
おさらいが必要な方は下記をご参考下さい
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要するにライン作業分析とは
ピッチダイアグラムを作成して
各作業者ないし各工程のバランスをとる
その分析方法をライン作業分析と呼びます
その目的は2つで
(1)作業要員の削減
(2)ピッチタイムの短縮
だということ
確かにこの2つはメリットが大きくて
有効であることは確かなのですが。。。
実はその他にも意外なメリットが
いくつか存在しています
それがなんなのか?について
説明していきます
ピッチダイアグラムで見える問題点
ライン作業分析では上記のような
ピッチダイアグラムを作図していきます
やはり視覚化するとラインのバランスが
とても捉えやすいです
で、このピッチダイアグラムから
ある1つの指標を計算することができます
それが。。。
『バランスロス率』という指標です
どういうことか?
バランスロス率は下記の式で計算します
最初に計算するラインバランス効率
これは全ピッチタイムの総時間に対して
どれだけ実作業に使われているか?を
表す尺度です
名前のとおり効率ですね
そしてその反対の意味で
ロスしている割合をバランスロス率と
表すということです
つまりバランスが揃っていないために
無駄な時間が発生している割合ですね!
一般的にこのバランスロス率が
15%を超えるとライン作業のメリットが
出ていないことが多いと言われています
つまり皆さまの職場で流れ作業があって
ライン作業分析をした結果
そのバランスロス率が15%以上なら
流れ作業の意味がないかもしれません
もしそうなら大きな問題ですよね!
そのため職場の中でライン作業がある場合
そのバランスを定期的にモニタリングして
しっかり改善していく活動が
ものづくり企業には必要とされています
ラインバランスを改善する3大メリット
ではこのラインバランスを改善することで
得られるメリットはどんなことでしょう?
大きく3つありますので紹介します
改善メリット1:労働生産性の向上
近年スポットを浴びている労働生産性への
影響がやはり大きくなります
労働生産性は分子が付加価値
そして分母が労働時間です
ようするに、できるだけ小さな労働時間で
できるだけ大きな付加価値をつくることが
労働生産性を高めることにつながります
この労働生産性を上げることが
企業評価を高めることにつながります
改善メリット2:労務費率の削減
同じ付加価値をつくるための労働時間が
短くなるということはもちろん
労務費も削減されます
つまり効率的に生産ができるのですから
当然利益率も上がります
作業要員を減らすことができたなら
その余力を新技術習得や商品開発に
リソースを向けることで企業が安定します
つまり未来をつくることに
チカラを注げるってことです!
改善メリット3:働き方改革の推進
労働時間の削減はやはり
労働者の多様な生活スタイルを
充実させることにつながります
とくにものづくり企業にとっての
労働時間削減は、作業現場への拘束を
緩めることになります
つまり働き方を選べる猶予が増える
こんなに素敵なことはないですよね
ラインバランスを改善する大きなメリットとは?まとめ
そりゃすぐに大きなメリットを得られる
そんな夢物語ではありません
ですが。。。
こういった改善をコツコツと続けた企業と
まったく取り組まなかった企業とでは
大きな差が生まれていくのもの事実です
そしてこの改善を続けることで
携わった当事者は改善の目を養うことに
つながります
自らの手で優秀な職場をつくりあげる
そんな有意義な働き方ができる会社が
増えればいいな、と
こういった改善手法の記事を
コツコツと書いております
ぜひ、少しでも実行に移して
役に立ててくださいませ
それでは今回はここまでとなります
今後とも宜しくお付き合いください☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために