タイムスタディは時間研究とも呼ばれる
IE手法の代表的な分析方法のひとつです
そのためタイムスタディを実施していない
会社や工場はないと言われています
一方で正しい調査方法や記録方法を把握し
守ってる工場は少ないとも言われています
そのタイムスタディの正しい実施プロセス
調査方法や記録方法など実践するうえでの
ポイントを今回はお話できればと思います
タイムスタディ(時間研究)の進め方
タイムスタディ(時間研究)は一般的に
下記の4プロセスで進めます
2.観測実施
3.観測結果のまとめ
4.改善案の検討
『1.対象作業の区分』では対象作業を
計測できる要素作業単位に区切ります
『2.観測実施』ではその要素作業毎に
時間を測定します
『3.観測結果のまとめ』では
代表的なフォーマットに記載して
見える化を進めて
『4.改善案の検討』でアイデアを
抽出してまいります
詳しくは過去記事で述べていますので
下記をご参考ください
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大きな流れは以上なのですが
ここで正しい実践のための3大ポイントを
お話していきます
タイムスタディ(時間研究)の正しい実施方法①:調査方法
『1.対象作業の区分』では対象作業を
計測できる要素作業単位に区切るのですが
そこで最初の大きな問題に直面します
これで正解だろうと区切って
実際に計測しようと思っても
不思議とすんなりと計測できないのです
なぜなら、基本的に作業者ごとに
作業手順が違っているのが普通であるから
もっと言えば同じ作業者でも
作業手順を入れ替えることもよくあります
『そんなことはないでしょ?』と
思うかも知れないですがこれは事実です
ですが安心してください
この問題を押さえるポイントがあります
それは。。。
要素作業の区切り方
つまり手順はあくまでモデルであるとの
割り切りを持っておくことです
きっちりは定義できないことを前提に
しておくこと
そのうえで、熟練作業者が
平均的に行う手順を整理しておくことを
お勧めします
そのことによって
より効率的で適正に近い手順を
まずは標準的な比較対象にできます
そしてそのやり方に統一することがまず
最初の改善案となり成果も期待できます
タイムスタディ(時間研究)の正しい実施方法②:記録方法
上記のフォーマットに従って記入します
一番左に区分した要素作業を記載
そして時間計測した値を記入していきます
実際にはストップウォッチなどで
それぞれの時間を計測すると思いますが
まずはその時の秒数を[読]の欄に
書き込んでいきます
そして後から差し引いた秒数を[個]に
書き込んでいくことで実測値とします
そしてそれらの情報を元に
代表値を決めます
上記の場合は1/4選択値
つまり第1四分位数としています
(エクセルではQUARTILE関数活用)
タイムスタディ(時間研究)の正しい実施方法③:実測訓練を実施
実測をやってみるとわかるのですが
本当に難しいです
ストップウォッチではラップという機能が
ついている機種ではボタンを押す動作で
なんとなく割り切れますが
実際には正確でないことがほとんどです
つまり。。。計測者によって
あまりにバラツキが大きいのです
これではなかなか正確に見える化を
進めることはできませんよね
実測を上手く実施するポイントは
次の要素作業に移る瞬間を見切ることです
これは訓練がしていかないと本当に難しい
なので実測を訓練して感覚を覚えてください
動画での計測訓練は手軽で
結構慣れてくるのでオススメです
タイムスタディとは?まとめ
さてタイムスタディ(時間研究)の
正しい実施方法の3大ポイントを
説明して参りました
このタイムスタディ(時間研究)は
IE手法の7つ道具の中でも応用範囲が
広い分析手法です
ぜひ慣れて自分のモノにしてくださいませ
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
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